【ルポ】韓国がコンゴ国立博物館を建設、中・日と援助競争

 博物館の敷地の右手には、中国政府が1979年に立てた重厚な国会議事堂がある。また、大通りを挟んで反対側には日本の国際協力機構(JICA)が建設を支援した国立保健人材養成校がある。現代的な建物だが、コンゴのアイデンティティーはあまり感じられない。しかし、この二つのすぐそばに建つ国立博物館は違う。設計段階から現地の文化人や芸術家に積極的に意見を聞いた。設計責任者を務めるジョンリム建築のユン・テウン所長は「れんがを丁寧に積み上げたような外壁、平たい三角形にして金属性の材料で仕上げる屋根など、この国の伝統家屋の造りを取り入れた」と説明する。

 韓国国際協力団(KOICA)コンゴ事務所のイ・ジョンウク所長は「中国と日本の重厚な建物が『手助けする見返りに利得を得る』強大国型の援助を意味するとすれば、韓国が建てる国立博物館のデザインは『魂と魂を通わせる友情増進』(を象徴している)」と話している。

 国立博物館の関係者に案内され、現在の博物館の収蔵庫に向かった。それぞれの棚にきちんと置かれている仮面は、喜怒哀楽さまざまな表情をしていた。遠距離通信手段として使われていた大きな太鼓「ロコレ」、野生動物の木彫りの彫刻、20世紀に権力を振るったモブツ元大統領の椅子…。彫刻や仮面の中には、かつて支配を受けていたベルギーから苦労して取り戻したという説明文が添えられているものもあった。また、学芸研究室の一角では、この国を形成する200ほどの部族がそれぞれの言語で歌った歌を収めたカセットテープが壁面を埋め尽くしていた。

 だが、収蔵庫は古く、展示館は小さかった。コンゴ川の河口の丘にあり、見晴らしは良いがアクセスは不便だ。新たな博物館はこうした悩みを全て解決してくれるだろう。展示館を出るとき、ちょうど小学生のグループがやって来た。その姿をぼんやりと眺めていた国立博物館の教育局長が言った。「この子たちの未来をあなたたち(韓国人)が育ててくれるのですよ」

鄭智燮(チョン・ジソプ)記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 【ルポ】韓国がコンゴ国立博物館を建設、中・日と援助競争
  • 【ルポ】韓国がコンゴ国立博物館を建設、中・日と援助競争
  • 【ルポ】韓国がコンゴ国立博物館を建設、中・日と援助競争
  • 【ルポ】韓国がコンゴ国立博物館を建設、中・日と援助競争

right

関連ニュース