今年3月26日、ソウル市冠岳区のモーテルで家出した女子中学生Aさん(14)が首を絞められ死んでいるのが発見された。警察は同日午前8時43分ごろ、モーテルの客室からキム容疑者(37)が一人で出てくるのを監視カメラの映像で確認。事件発生から3日後にキム容疑者を逮捕した。ところがキム容疑者は容疑を否認した。事件現場に犯行を立証する明らかな物証もなかった。こうした状況では、自白なしに殺人容疑者を起訴して有罪にするのは容易なことではない。
事件を担当したソウル市冠岳警察署は、直ちに警察デジタル・フォレンジクス(科学捜査)・センターにキム容疑者のスマートホンの分析を依頼した。センターの分析結果、スマートホンのメモ帳を通じて3月1日から26日までにキム容疑者が計8回にわたって買春行為を行ったことを記すメモが発見された。キム容疑者には買春行為の後に記録を残す性癖があった。メモには「3月11日に教大駅近くのモーテル、3月16日には聖信女大駅近くのモーテルで、クロロホルムで眠らせて現金とスマートホンを奪った」という内容もあった。
センターは、キム容疑者がAさんもクロロホルムで麻酔し、金品を奪おうとしたが失敗したため首を締めて殺害したのではないか、と推測した。ところが、キム容疑者は、クロロホルムを購入したこともなく、メモも事実ではないと供述した。センターは結局、キム容疑者が残した「ネット上に潜む証拠探し」に乗り出し、10時間にわたってキム容疑者のネット上の1200件に上る検索結果を調査。犯行の3日前にインターネットのショッピングモールでクロロホルム溶液を1万3470ウォン(約1500円)で購入した記録を捜し出した。