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【政治】

安保法案反対署名165万人 千人委員会、首相らに提出

全国から集まった165万筆の署名提出を前に記者会見する「戦争をさせない1000人委員会」の(左から)福山真劫、鎌田慧、佐高信、山口二郎の各氏=29日午後、衆院第2議員会館で(淡路久喜撮影)

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 安倍政権の集団的自衛権行使容認に反対する市民団体「戦争をさせない千人委員会」は二十九日午後、行使容認の閣議決定撤回などを求める約百六十五万人分の署名を、安倍晋三首相と衆参両院議長あてに提出。東京・永田町で記者会見したメンバーは「来月中には三百万人をめざしたい」と強調した。

 「千人委員会」は、昨年三月、憲法学者の故・奥平康弘東大名誉教授やルポライターの鎌田慧さんらが呼び掛け人となって発足。安倍政権が国会に提出した安全保障関連法案の廃案を求める集会などさまざまな活動を各地で展開してきた。昨年は約二百五十七万人分の署名を提出している。

 今回の署名文は「このままでは、日本は戦争をする国になり、自衛隊が外国で殺し殺されることになる」などと危惧を表明。閣議決定撤回のほか、戦争参加を可能にする立法、条約締結をしないことや、海外での武力行使をせずに平和憲法に基づく外交を進めることなどを求めている。

 会見には、呼び掛け人の鎌田さん、評論家の佐高信さん、法政大学教授の山口二郎さんらが出席。山口さんは、自民党の勉強会で報道機関に圧力をかける趣旨の発言が相次いで批判を招いた点に触れ「政府与党がぼろを出し、安保法案反対の世論が強まっている」と指摘した。

 

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