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太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

ブログから得た収益の全額を突っ込んで気絶するファンドを設立する

photo by GotCredit

ブログからの収入に依存したくない

 ブログ運営を2年近く続けていると、ちょっとした広告収入や有償の記事寄稿などのお仕事に恵まれることもあってありがたいのですが、それを生活設計の前提に組み込んでいる自分に気付いて怖くなりました。毎月◯万円の貯金ができればOKという基準を考える時に、本来であれば「変動ボーナス」と捉えるべきお金が「丁寧なくらし(笑)」を実現するための生活費として定常的な支出の増大に繋がっているのです。

 もともと「悪銭身につけず」というか、ギャンブル性が比較的高いところから得た「あぶく銭」は一気に使って忘れる方がよいと考えるタイプなのですが、最近はバズらしいバズがなくなったり、定期的なお仕事を頂けていて、良くも悪くも上下変動が少なくなって油断しがちです。だけど「激減するかも?」というリスクは常に付きまとうし、定常的にあげてしまった固定費を下げるのは難しいので、そうなったら財務環境が一気に悪化してしまいます。

GoogleアドセンスやAmazonアフィリエイトに一喜一憂するのが虚しい

 その辺について、去年まではストイックに考えていたはずなのだけど、なんちゃってフリーランス=無職期間からの就職活動や転居などを契機にブログから収入をアテにしたり、転居費用が当座資金から足りなくて定期預金を解約したりと崩れていきました。

 この頃は事情が事情だったとも思うのですが、いまは普通に会社員をしているのに当時の意識が残ったままというのも残念ですし、アドセンスやAmazonの画面を毎日のように眺めて一喜一憂するのも生産性が皆無で虚しくなりがちです。

口座を分けて投資信託にぶっこむ池田気絶ファンド

 じゃあ、「ブログから得た収入は浪費をするのか?」と言われるとそれはそれで面倒だし、毎月やっていたら固定費のようなものです。なのでブログ収入用の口座を別に用意して、月締めでブログから得た収入の全額を投資信託に突っ込んで忘れることにしました。入出金は基本的に『マネーフォワード』に自動記録させて月締めの金額以外は意識しないようにします。口座を分けることで確定申告が簡単になるという効果も期待できます。

 実は気絶投資してたはずの株もアベノミクス効果であぶく銭化していて、これも比較的安定している投資信託に突っ込んで忘れます。「池田気絶ファンド」の設立なのですが、このファンドでは公社債などのインカムゲインによる定常的な分配金が見込める投資信託を中心にポートフォリオを作ることにしました。純粋な資産額を増やすためには信託報酬が少なくて分配金が発生しないインデックスファンドを選ぶのが常道なのですが、それはそれでキャピタルゲイン(価格差による収益)が気になって気絶しにくいし、定期的にメインバンクに振り込まれる分配金のような楽しみがないとストイックになりきれないんですよね。禁煙時の電子タバコのようなものです。

あぶく銭を定常収益にロンダリング

 安定的な投資信託商品の元本が大幅に目減りする可能性はブログより少ないし、今後のブログ収入をドルコスト運用的(価格変動する商品を同じ金額で長期間に分けて購入することで価格変動のリスクを減らす)に積立ててストック化していくので、そこで発生する分配金は安定的な収益とみなしてよいでしょう。要するにいえば変動幅の大きいブログからのフロー収入をいったんストック化し、平準化されたインカムにロンダリングするスキームを作るのです。これまでの収益も棚卸しして遡及的に12分割で積立てることとします。

 もっとアクティブにやれば最適化できることも多いのですが、全体からすればコップの中の嵐です。5%の中の出来事に20%のグロースハックを施したところで5.94%に過ぎないのだから、もっと自身の認知コストを回すべきことが他にあります。かといって認知コストをゼロしてザル化するのも残念なので「いったんはなかったこと」にしつつ着実に発生金額が振り込まれていくようにしたいと思います。

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