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あのロイズも羽田で買える
土産を買うのは旅の楽しみのひとつだが、帰りの移動を考えると嵩張る荷物は避けたいところだ。生ものや形が崩れやすいものの場合は、扱いにも気を遣う。
だが、もし戻る場所が東京なら、べつに現地で土産を買う必要はないのかもしれない。だって、羽田に戻ってきてからでもほとんどの都道府県の土産が買えてしまうからだ。 > 個人サイト Twitter (@noriyukienami) 悲劇の明太子事件先日仕事で福岡に行った。福岡といえば明太子。現地の空港で大量に買い込み、保冷剤も多めに入れてもらった。重い荷物となったが、ご当地の味を友人や同僚に届けたい一心で、かさばる荷物を両脇に東京へ戻ってきた。
なんせ生ものだ。さっそく土産をみんなの元へ届けるべく羽田空港からモノレールへ。JRへの乗り継ぎで降りた浜松駅のホーム上で、信じられない光景が僕の目に飛び込んできた。 なんと、福岡にあった店とまったく同じ店舗があるではないか
「なんじゃあ、こりゃああ!!」
心の中の松田優作が思わず叫んだ。 そう、べつに本場の明太子は羽田近辺で買えたのだ。土産袋の紐が食い込んだ両腕が、じんじん傷んだ。 ちなみに同じ店は羽田空港第1ビルにもあることが判明。むしろ福岡より買いやすい
羽田で買えるんじゃねえか前置きが長くなったが、この時より僕の中で、全国津々浦々のお土産の大半は羽田空港で買えてしまうのではないかという疑惑が浮上したのである。
みんなうすうすは感じつつも、それでも律儀に現地で買っていたお土産。それが羽田でコンプリートできるとなれば、土産かさばる問題の解消にもなろう。 羽田空港で全国の土産コンプリートを目指す。果たして47都道府県ぜんぶ揃うのか
まずやってきたのは羽田空港第1ビル。JALなどの国内線が就航する第1旅客ターミナルがあるビルだ。
駅から改札直結の空港に入ると、さっそく土産を売ってそうな売店がある。 地下1階マーケットプレイスにあるKINOKUNIYA entree
「KINOKUNIYA entree」は高級スーパー紀ノ国屋の空港限定ショップだ。チーズやワインといった紀ノ国屋ならではのセレクトに加え、ご当地食品のラインナップも充実している。
栃木土産「レモンどらやき」
富山土産「ブラックラーメン」
このほかにもさっそく複数の地方土産が売られていた。
富山で大量にブラックラーメンを買いこんでしまった人は、これを見てきっとげんなりしただろう。流通大国、ニッポンの恐ろしさよ。 べつの店には宇宙グッズも売っていた
この調子で地方土産をどんどんバスターしていこう。さらに地下をパトロールしていると、京都で人気の土産物屋が支店を出していた。
あぶらとり紙で有名な「よーじやカフェ」
アロエバージョンは空港限定
「よーじや」は京都の老舗雑貨店。幅広いオリジナル化粧雑貨を扱っていて、なかでも有名な「あぶらとり紙」は京土産の定番である。
羽田で買った京土産は果たして京土産と呼べるのかという不安はあるけれども。 アロエの効能か、いつもより多めに脂がとれた気がした
なお、売店横にはカフェも併設されていて、京都の食材を使った料理が味わえる。丹波黒豆を使ったパスタがおいしかった
夢に出てきそうな和風美人は、よーじやさんのトレードマーク
失礼します
ギャアアアア!!
さて、ひといきついたところで、土産ハントを再開しよう。空港内には地下1階から4階まで売店があり、特に地方土産が充実しているのは、第1旅客ターミナル2階の出発ロビーだ。
定番から知られざる逸品的なものまで、、だいたいここで47都道府県のうち半分くらい県の土産は手に入ってしまう。 塩ちんすこう(沖縄)
くまモン関連のアレコレ(熊本)
有名な酒処の焼酎や日本酒も、けっこう買える
買える、かなり買える。やはり羽田には日本中の地方土産が集結していた。
うっかり現地で土産を買い忘れたときに便利なだけでなく、実際に旅をしていなくても行ってきた風を装えるので、出張をねつ造したいときにも重宝する。 ぬれ煎餅(千葉)。銚子電鉄を赤字から救ったことで有名なアレ
こっちは草加せんべい(埼玉)
第1旅客ターミナル2階には広いショッピングフロアもあって、ここにはデパ地下みたいに色んなお店が集まっている
鳩サブレー(鎌倉)
三陸の海宝漬(岩手)。お取り寄せで人気だが、すぐに食べたい人は羽田へゴー
牛タン(宮城)。種類がめちゃ多い
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