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東芝株主総会 社長が不適切会計を陳謝6月25日 13時57分
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不適切な会計処理が明らかになり、決算が公表できない異例の事態となっている東芝の株主総会が25日に開かれ、田中久雄社長は「極めて異例な事態を招き、株主の皆様に深くおわび申し上げます」と陳謝しました。
東芝の株主総会では、まず会社側が、これまでの経緯を説明し、問題が公表される2か月前のことし2月、証券取引等監視委員会から不適切な会計処理があるのではないかと検査を受けていたことを明らかにしました。そして、これまでの社内調査の内容を株主に報告し、これとは別に第三者委員会の調査が継続中で、業績を下方修正する規模が固まらず、ことし3月期の決算を公表できないことを説明しました。
そのうえで、田中社長が「極めて異例な事態を招き、株主の皆様に深くおわび申し上げます」と陳謝しました。田中社長は今後、第三者委員会の調査結果を踏まえて社外取締役を増やすなど経営体制を強化し、再発防止を図る考えを示しました。
これに対して、株主からは「社長と会長の退任は避けられないのではないか」などといった厳しい意見や質問が相次ぎました。
このあと、第三者委員会の調査結果をまとめるうえでの暫定的な措置として、今の取締役の体制を維持するとした会社の議案が賛成多数で承認され、総会は過去最長の3時間16分で終わりました。
東芝は9月下旬に改めて株主総会を開き、新たな取締役の体制などについて提案することにしています。
そのうえで、田中社長が「極めて異例な事態を招き、株主の皆様に深くおわび申し上げます」と陳謝しました。田中社長は今後、第三者委員会の調査結果を踏まえて社外取締役を増やすなど経営体制を強化し、再発防止を図る考えを示しました。
これに対して、株主からは「社長と会長の退任は避けられないのではないか」などといった厳しい意見や質問が相次ぎました。
このあと、第三者委員会の調査結果をまとめるうえでの暫定的な措置として、今の取締役の体制を維持するとした会社の議案が賛成多数で承認され、総会は過去最長の3時間16分で終わりました。
東芝は9月下旬に改めて株主総会を開き、新たな取締役の体制などについて提案することにしています。
総会出席の株主から失望の声
東芝の株主総会に出席した株主からは、今回の問題について説明が十分に尽くされていなかったとして失望の声が聞かれました。
参加した男性は「総会は時間だけが長かったが、なぜこのような問題が起きてしまったのかについて会社の説明は十分ではなく、失望した。今の取締役の体制を暫定的に維持するとする議案には賛成できなかった。責任を取って早く辞めるべきだと思う」と話していました。
また、長年、東芝の株式を持っているという女性は「こんな株主総会は初めてで悲しかった。会社側の説明は、都合の悪いときは第三者委員会で調べているとして、逃げている感じがした。今の社長らはこれだけ問題が大きくなった以上、道義的に辞めるべきだと思う」と話していました。
参加した男性は「総会は時間だけが長かったが、なぜこのような問題が起きてしまったのかについて会社の説明は十分ではなく、失望した。今の取締役の体制を暫定的に維持するとする議案には賛成できなかった。責任を取って早く辞めるべきだと思う」と話していました。
また、長年、東芝の株式を持っているという女性は「こんな株主総会は初めてで悲しかった。会社側の説明は、都合の悪いときは第三者委員会で調べているとして、逃げている感じがした。今の社長らはこれだけ問題が大きくなった以上、道義的に辞めるべきだと思う」と話していました。