日比野容子
2015年6月29日03時00分
JR北海道が、利用客の少ない留萌線(深川―増毛、66・8キロ)の廃止に向けて動き始めた。同社の第三者機関も赤字路線の一部廃止を求めており、道は近く、公共交通をどう確保するかを議論する戦略会議を地域ごとに設置する方針を固めた。
JR北海道は複数の赤字路線の沿線自治体に対し、「現状のままでは路線存続は困難」と伝えている。そのうちの一つがJR留萌線(深川―増毛)で、2014年度の1日1キロあたりの平均利用客数は142人と、道内で3番目に少ない。とりわけ留萌―増毛間は2005年と12年に雪崩による脱線事故が発生し、昨冬も約2カ月間運休するなど、安全上の課題を抱えている。
留萌線の沿線自治体は深川、留萌両市と増毛町、秩父別町、沼田町の2市3町。自治体関係者によると、今春、JR北海道の線区経営改善担当の幹部が沿線自治体を訪ね、昨年5月に江差線が廃止された時の手続きの流れについて説明したという。
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