東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

安保法案反対 渋谷学生デモ 「若者沈黙破ろう」

渋谷駅前で安保関連法案に反対の声を上げる若者たち=27日、東京都渋谷区で(魚眼レンズ使用)

写真

 政府の安全保障関連法案に反対する学生有志の団体「SEALDs」(シールズ)が二十七日、東京都渋谷区の渋谷駅ハチ公口前広場で街頭演説を行い、野党議員とともに廃案を訴えた。

 シールズは特定秘密保護法への抗議活動をしてきた学生を中心に「立憲主義を尊重する政治を求める」として今年五月に発足。高校生から大学院生まで約二百五十人が参加し、インターネットでデモへの参加者を募っている。

 広場では、五人の学生が口々に護憲や法案反対を主張。筑波大三年の本間信和さん(21)は「冷笑的な自分を蹴飛ばし、言うべきことを言うとき。若い人も政治的な沈黙から出て行きましょう」と呼び掛けた。

 学生らに招かれた元首相の菅直人氏は「日本が戦争に巻き込まれれば、当事者は十代、二十代、これから生まれてくる人たちだ。自分たちで将来を決めることが大事だ」と訴えた。共産党の志位和夫委員長は「今の法案は海外での武力行使はできないという歴史的な憲法解釈を覆すもので、断じて許せない」と強調した。

 ツイッターでこの日の演説を知り訪れた相模原市の会社員三橋克基(かつき)さん(25)は「これからも普通の生活を続けたい。子どもができても戦争には送りたくない。安倍首相は国会答弁をはぐらかしてばかり。われわれのリーダーなんだから、しっかりと国民に向き合ってほしい」と厳しい表情で話していた。

 

この記事を印刷する

PR情報