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「ご飯に合わない」給食の牛乳取りやめへ
6月29日 6時27分

「ご飯に合わない」給食の牛乳取りやめへ
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「ご飯の給食に牛乳は合わない」として、コメどころの新潟県三条市は、ことし9月の給食の献立から牛乳を外す方針を固めました。一方、必要なカルシウムの摂取量を保つため、給食とは別の時間帯に「ドリンクタイム」を設けて牛乳の提供は続けるということです。
コメどころの新潟県三条市は、7年前から小中学校の給食でパンや麺類をやめ、地元産の米を使った「完全米飯給食」を実施しています。
こうしたなか、「ご飯の給食に牛乳は合わない」という理由で去年12月からの4か月間、試験的に牛乳の提供を取りやめ、廃止するかどうかの検討を進めてきました。
その結果、牛乳の代わりに「大豆」や「煮干し粉」などを使うことで、子どもたちの成長に必要なカルシウムの摂取量を満たすことができ、給食の食べ残しの量もほとんど変わらなかったとして、三条市は給食の献立から牛乳を外す方針を固めました。
文部科学省によりますと、自治体が牛乳のない学校給食を実施する例は聞いたことがないということです。
一方、牛乳がないままでは必要なカルシウムの摂取量を保つメニューを作り続けることに限界があることも分かり、給食とは別の時間に「ドリンクタイム」を設けて牛乳の提供は続けるということです。
牛乳なしの給食の献立は、三条市の小中学校の2学期が始まることし9月から実施される予定です。

学校給食の定番に

牛乳は、成長には欠かせないカルシウムを手軽に補える栄養源として、給食で提供されるようになりました。
文部科学省や全国学校給食会連合会によりますと、学校給食が全国で始まったのは昭和20年代でした。終戦直後の食糧不足のなか、家庭だけでは不足しがちな栄養を子どもたちに補ってもらうためです。
この時期、給食で提供されていたのは「脱脂粉乳」で、アメリカやカナダなどからの輸入に頼っていました。
しかし、カルシウムなどを手軽に補える栄養源として牛乳に注目が集まり、国内での生産体制も整ったことから、昭和40年代には給食の定番になったということです。

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