■夢だと思いたい
醜い容姿の天使は夢を見ていた。
醜い自分が夢だと。
可愛くて、みんなから好かれている今が本当なのだと。
僕の部屋の狭い風呂場で醜い天使は血だらけになって死んでいた。
水に濡れた羽が色々なところに張り付いていた。
末期になると羽を毟るのがクセになっていたから、やけになって羽を沢山毟り取っとのだろう。
もう、書けることもなくなったし書くのをやめなきゃいけない。通ってる大学のミスコンのファイナリストが正午に発表されようが、自分が容姿で嫌な思いをしようが持病が悪化しようがもう殆ど書いてしまった。書いてもどうにもならないし、書くのをやめたほうがいい気がひしひしとする。
自分の今の状態も夢だと思いたい。
