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たま駅長社葬・小嶋光信社長あいさつ全文「日本の地方鉄道を救った」

 ネコの駅長として国内外で人気を集めた、和歌山電鉄貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)の三毛猫「たま駅長」の社葬が28日午後から同駅構内でしめやかに営まれた。葬儀委員長を務めたのは、たま駅長をかわいがり、恩人でもある小嶋光信社長。あいさつの最後には、たま駅長に「名誉永久駅長」の辞令を出し、参列したファンの涙を誘った。そのあいさつの全文をお伝えする。

たまちゃんと出会った2006年4月1日

[写真]多くのファンが参列した、たま駅長の社葬

 訃報に接しビックリし、ガッカリしました。22日に住友のお母さん(たま駅長の飼い主の住友利子さん)の方から具合が悪いときいていたので病院にお見舞いにいきました。

 たまちゃんはずっと寝てたんですが、私に気づくとふと起き上がって、抱っこしてほしいと両手をさしのべてきました。両目はしっかりとして、快方に向かっていると聞き安心をしたところでした。

 また1年したら就任10周年だから、10周年迎えようねといったら「ニャー」と明るい声で答えてくれて、必ず約束を守っていただけると思っていただけに大変残念に思っています。

 たまちゃんとの出会いは2006年4月1日、前の日まで南海電鉄貴志川線さんがおやりになり、4月1日から和歌山電鉄として再生する日になったその日に、住友のお母さんに飼われていたんですけど。住むところを失い、ぜひ貴志駅においてほしいといわれ「なんとかしてあげたいなあ」とたまちゃんに会いにいくと、すごい目力で私をグッと見据えまして。その瞬間に、たまちゃんを救ってあげる方法は貴志駅の駅長にするしかないなとひらめきました。

あなたの功績、日本の地方鉄道救った

[写真]小嶋社長のあいさつに涙する人も多かった

 駅長に就任すると、我々の方でなにをどうしてほしいといったわけでもないのに、改札口によってお客様のお見送り、出迎え、ひまなときはプラットホームの見回りをしてくれていました。その姿が、マスコミの皆さんやインターネットで世界に配信されることになって、いっぺんに和歌山電鉄が知られるようになりました。

 全国の待っていた地方鉄道にひかりがあたり、和歌山電鉄方式という厳しい70近くの地方鉄道が今後地域のために残るきっかというものができ、そして交通政策基本法というまでにつながっていったと思っています。あなたの功績というのは、日本の地方鉄道をすくったというように私は思っています。

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