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医業収益が過去最高、埼玉県病院事業会計- 収支は旧病院解体などで2年連続赤字 | 医療介護CBニュース

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2015年06月28日 12時00分

医業収益が過去最高、埼玉県病院事業会計- 収支は旧病院解体などで2年連続赤字


 埼玉県病院局は、2014年度県病院事業会計の決算概要を発表した。医業収益は前年度に比べて約7.7%増の333億5600万円で過去最高を記録した。14年12月末にオープンした新病院により全体の病床数が約100床増えたことで、入院・外来共に患者が増えたという。一方で、旧病院の解体で特別損失が生じたことなどから、収支は2年連続の赤字となった。【丸山紀一朗】

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 病院事業会計の対象となっている県立病院は、循環器・呼吸器病センター(熊谷市)とがんセンター(伊奈町)、小児医療センター(さいたま市岩槻区)、精神医療センター(伊奈町)の4施設。

 病院事業収益は436億6200万円(前年度比46億3400万円増)で、このうち入院、外来診療に伴う収入などを表す医業収益は333億5600万円(同23億8900万円増)だった。一方で、病院事業費用は485億5900万円(同76億7400万円増)で、14年度は48億9700万円の純損失となった。

 県病院局は、赤字となった主な要因として、がんセンターの新築移転に伴い、旧病院の解体による特別損失が約18億円発生したことを挙げた。これは、当時2病棟あった旧病院のうち、14年度に解体が終わった1病棟分の解体費用で、残りの1病棟分の解体費用は今年度の病院事業会計に計上する見込み。

■小児医療センター建設地のヒ素除去費用、URが負担

 また、小児医療センター新病院の建設地から基準値を超えるヒ素が検出された問題をめぐり、その汚染土の処理費用として約6億円を特別損失に計上。この費用は、建設地の売買契約を結んだ独立行政法人都市再生機構(UR)が負担することで合意しており、14年度会計の病院事業収益に同額を計上したという。


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