医療介護ニュース > 医療・看護
医業収益が過去最高、埼玉県病院事業会計- 収支は旧病院解体などで2年連続赤字
埼玉県病院局は、2014年度県病院事業会計の決算概要を発表した。医業収益は前年度に比べて約7.7%増の333億5600万円で過去最高を記録した。14年12月末にオープンした新病院により全体の病床数が約100床増えたことで、入院・外来共に患者が増えたという。一方で、旧病院の解体で特別損失が生じたことなどから、収支は2年連続の赤字となった。【丸山紀一朗】
【関連記事】
職員の意識改革に失敗し、介護事業を撤退?(2015/06/26)
病床変更目前で「算定基準が満たせない!」(2015/06/25)
財源ありきの病床削減で失うものはないのか(2015/06/24)
病院事業会計の対象となっている県立病院は、循環器・呼吸器病センター(熊谷市)とがんセンター(伊奈町)、小児医療センター(さいたま市岩槻区)、精神医療センター(伊奈町)の4施設。
病院事業収益は436億6200万円(前年度比46億3400万円増)で、このうち入院、外来診療に伴う収入などを表す医業収益は333億5600万円(同23億8900万円増)だった。一方で、病院事業費用は485億5900万円(同76億7400万円増)で、14年度は48億9700万円の純損失となった。
県病院局は、赤字となった主な要因として、がんセンターの新築移転に伴い、旧病院の解体による特別損失が約18億円発生したことを挙げた。これは、当時2病棟あった旧病院のうち、14年度に解体が終わった1病棟分の解体費用で、残りの1病棟分の解体費用は今年度の病院事業会計に計上する見込み。
■小児医療センター建設地のヒ素除去費用、URが負担
また、小児医療センター新病院の建設地から基準値を超えるヒ素が検出された問題をめぐり、その汚染土の処理費用として約6億円を特別損失に計上。この費用は、建設地の売買契約を結んだ独立行政法人都市再生機構(UR)が負担することで合意しており、14年度会計の病院事業収益に同額を計上したという。
医療経営CBnewsマネジメントはこちら
関連キーワード: 決算
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
- どうしたら人が辞めないのか (2015年06月28日 20:00)
- 総合的品質管理はなぜ必要か? (2015年06月27日 17:00)
- 心血管疾患、低HbA1cでもリスク上昇 (2015年06月27日 15:00)
- 骨太素案、後発薬8割を20年度まで早期に (2015年06月27日 05:00)
- 特定保健指導による検査値改善、3年間継続 (2015年06月26日 19:41)
医療業界従事者必須!CBニュースの会員様限定サービスのご案内
医療業界の「最前線」を知る
専属の記者が医療介護業界の発展に役立つ記事を配信
無駄のない、情報収集を
メルマガ配信サービス
情報を整理し、活用する
キーワードアラート機能、スクラップブック機能
上記のサービスは会員登録していただけると無料でご利用いただけます。
この記事にはまだコメントがありません、コメントを投稿しませんか?
既に会員登録をされている方
ログインしてコメントを書く
会員登録がお済みでない方
完全無料 CBニュース会員登録