【動画】名古屋で喪服デモ行進=小川智撮影
[PR]

 喪服で無言の集団が繁華街をゆく。そんなデモが27日、名古屋・栄であった。葬送を思わせる行進の狙いは、安全保障関連法案への反対。人が亡くなる戦争につながるという趣旨だ。

 自営業者や主婦らがネットなどで呼びかけ合い、愛知県や岐阜県から約40人が集まった。「平和を手放すな」「戦争立法はいらない」という横断幕やプラカードを持っての静かな抗議に、買い物客が足を止めスマホで撮影していた。

 参加した岐阜県羽島市の理学療法士、松崎哲郎さん(36)は安倍政権の出方が気になる。首相に近い議員らでつくる勉強会で報道機関を威圧するような発言があったことには「メディアへの攻撃を許してはいけない」。勉強会代表の自民党青年局長は更迭されたが、「党の役職を解かれるだけ。幕引きを狙ったんでしょう」と話した。