宮崎健二
2015年6月26日23時35分
安全保障法制の審議が国会で続くなか、このテーマを取り上げる大学の授業やゼミが目立ってきた。日本の将来を左右する重大なテーマだが、聞き慣れない語句が多く、内容は難解。かみ砕いて説明するなど努力を重ねる教授たちはこう願う。「学生に、自分たちの問題として考えてほしい」
「『我が国と密接な関係にある他国』とは何か、わかりません」。学生の問いに教授が嘆いた。「安保条約を結んでいる国というのならとにかく、本当にわかりにくいね」
今月中旬、福岡大(福岡市城南区)の法学部2年生のゼミ。武居(たけすえ)一正教授(憲法学)は、憲法学者が安全保障関連法案を「憲法違反」と指摘したことをテーマに選んだ。学生は、学者側に反論した政府の見解を読み、感想や意見を述べていった。
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