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新島の小娘日記

大学卒業後 東京での仕事を辞め、女1人で東京にある島・新島に移住。新島での暮らしを紹介。

会社を辞め島暮らし始めました

3月に早稲田大学を卒業し、
4月に新入社員として東京の上場企業で働き、
5月に会社を辞め、
新島での島暮らしを始めました。

世間一般の常識で考えれば、
とてもバカで非常識で無責任なことをしているかもしれません。

「何のためにいい大学に行ったんだ?」
「どうやって生活をしていくんだ?」
「今行かなくたって島にはいつでもいけるだろう?」
「こんな最短で会社辞めるなんて甘えてるだろ?」
「東京の会社で働くことから辛いことから逃げてるだけなんだろう?」
「今は東京でもっと視野を広げるべきだろう?」

等々、、新島に来る前、こんなことを言われました。

私は大学時代から新島に足を運んでおり、新島の素晴らしさに感動し、新島で実現したい夢ができました。

でも、その夢を実行に移すのは、「東京で1年間働いてから」と決めていました。(1年も短けーだろ!とツッコミが入るかもしれませんが)

自分のなかでは、
「一応、東京のサラリーマンも経験して、ビジネス的な面でいろんなことを知りたい」みたいな、ふんわりした意識で働いていました。

働き始めて数日で、いろんなものに違和感を抱きました。

私は法人営業をしていましたが、
数字や結果を求められることが、自分を自分ではなくしていました。

営業として結果を出せた時もありました。でも、全く嬉しくありませんでした。結果を出せない時もありました。でも、全く悔しくありませんでした。

会社という組織のなかで働き、給料を対価として貰うのですから、結果を出すことは仕事です。それはわかっています。

ですが、自分の結果を残すために、マインドコントロールをして、意図的に悔しがったり嬉しがったりして、思ってもいないのに、上司に「頑張ります!」などと言っている自分がとても気持ち悪かったです。

毎朝5時半には起きます。

「いいビジネスパーソン」になるために、満員電車のなかで日経新聞を読み、目まぐるしくかわっていく経済の動向や社会情勢を把握します。

7時には会社に出勤し、8時45分の始業時間になると、「いいビジネスパーソン」になるための意識を埋めこむような朝礼が始まります。

終業時間は17時半でしたが、仕事の量が多く、そんな時間に帰れたことはありませんでした。21時半まで働くのが普通です。帰れば23時。まだ夜ご飯は食べていません。ですが、明日の仕事のために早く寝なければいけません。落ち着いて何かをする自由な時間もありません。

「金曜の夜や土日に思いっきり遊べるように頑張る」それが、「メリハリ」でありました。それができないのは、「時間をうまく使えない、マルチタスク能力に欠けた社会人」であるのです。

気付けば、空を見上げる余裕もなく、外は暗くなっている。始終パソコンに向き合って、大量の仕事をこなす。人間の根本である食も、ただ空腹を満たすだけのものになっている。帰れば家族は寝ているし、起きても家族はまだ寝ている。気付いたら、自分のことしか考えられない自分になっており、家族のことや周りの大切な人のことを考えたりする時間は全くありませんでした。

上司に、「正直、自分は、仕事をして何かを得たりする時間に割くよりも、大切な人と過ごす時間を重視したいと思います。」と相談をしました。
そうすると、上司は「私が新入社員で入った時はね、23時、いや終電まで働いてたんだよ。」と返してきました。
言っていることはわかりますが、私の気持ちを汲み取って話をしているとは思えません。


「もし明日死ぬとしたら自分はどう生きる?」
「自分が大切にしたい価値観や気持ちは何?」
「大切な人が幸せである状態って何?」

こんなことを本気で考えました。

結論、世間や社会がどう否定しようと、私の大切にしたい価値観や気持ちは変えることができません。

自分の気持ちを抑えることや我慢することが全て美徳だとは思いません。

働いて、本当に自分が大切にしたいものに気付けました。

私は、たくさんお金を稼いで、いいビジネスパーソンになって、地位が高くなって「成功」することが、幸せではない。

お金を稼ぐことは生きていく上では必要なことだけれども、食を楽しんだり、大切な人と話して笑ってたわいもない時間を過ごしたり、自然と触れ合ったりすることを軽視したくない。

単純な話です。

新島にいて、様々なことに感動します。
そして、幸せな気持ちになります。
綺麗な海や空を見ているだけで、もう欲しいものなんて何も出てきません。
常に澄んだ心や5感で物事に向き合える。

新島の魅力的な人々と共に、この素晴らしさを大切な家族や友人に伝えたい。

その気持ちが強く、また自分の描く夢や希望を創っている自分が具体的にイメージできました。

だから、私には自信がありました。

この先どうなるのか?そんな不安はありませんでした。

自分で何かを創って生きていくことは、既存のものに乗るわけではありませんので、他者から見たら先が見えるはずがありません。

お金もろくに無いのに、島に女1人で移住して、苦しいことや辛いことなど挫折した時どうするんだ、と言われるかもしれません。

しかし、どうにかする覚悟と自信はありました。

実際に、毎日お腹いっぱい食べていますし、生活できるお金も稼いでいますし、自分の描く夢を少しずつ形にできています。

そんなこんなで、
新島での生活や感じたことなど、このブログに綴っていければいいと思います。