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中国 基準金利引き下げなど追加金融緩和策
6月27日 21時44分

中国の中央銀行、「中国人民銀行」は、28日から金融機関の貸し出しと預金の基準金利をそれぞれ0.25%ずつ引き下げるなどの追加の金融緩和策を発表しました。政策金利の引き下げは、中国経済の減速が鮮明になるなか、景気下支えの姿勢を一段と強めるねらいがあるとみられます。
「中国人民銀行」の発表によりますと、28日から、金融機関が企業に資金を貸し出す際の基準金利を今の年5.1%から0.25%引き下げて年4.85%に、預金の基準金利を今の年2.25%から0.25%引き下げて年2%とします。
中国人民銀行は去年11月から断続的に政策金利の引き下げを行い、先月にも引き下げたばかりで、一連の利下げとしては、これで4回目となります。また、農業関連や規模の小さい企業に資金を十分行き渡らせるため、これらの企業への融資の割合が一定以上に達した銀行に対しては、銀行の預金の総額のうち中央銀行に預けなければならない額の比率、預金準備率を引き下げます。
中国は、住宅向けの投資や企業の設備投資が伸び悩むなか、内需が力強さを欠き、物価が政府の年間目標を大きく下回っているうえ、輸出も3か月連続で前の年の同じ月を下回るなど、外需にも弱さが見えています。今回の追加の金融緩和には、中国経済の減速が鮮明になるなか、景気下支えの姿勢を一段と強めるねらいがあるとみられます。

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