【動画】わたしたちの食卓 多様な「家族のかたち」=白井伸洋撮影
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 性的少数者(LGBT)らの「家族のかたち」が受け入れられつつある。東京都渋谷区が3月、同性カップルを結婚に準ずる関係と認める同性パートナーシップ条例を全国で初めてつくり、一石を投じた。時代ごとに家族のあり方を映してきた「食卓」を舞台に、多様な「家族のかたち」を切り取った。

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 レズビアンカップルの室井舞花さん(28)と恩田夏絵さん(28)。都庁の展望フロアで2013年、友人ら約350人を招き結婚パーティーを開いた。お互いについて、室井さんは「落ち込んでいるとき、横にいてくれる。この人でよかった」、恩田さんは「私を認めてくれる。生きる自信になっています」。

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 ゲイカップルの古積健さん(41)と相場謙治さん(37)。13年に挙式。旅行が好きで、互いの誕生日にはサプライズの旅をプレゼントし合う。家族の良さについて、古積さんは「たわいもないことを共有できる人がいるうれしさ」、相場さんは「楽しみは倍に、つらいときは支えあって生きてゆけること」。

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 心と体の性が一致せず、性別適合手術を受けたトランスジェンダーカップルの若松慎さん(41)と麗奈さん(43)夫妻。互いに戸籍上の性別を変えて08年に結婚。慎さんが「男女関係なく、この人と一緒だから、自然にいられる」と話せば、麗奈さんは「旦那さんが旦那さんらしくいられるように努めるだけ」。

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 ゲイカップルの吉田昌史さん(37)と南和行さん(38)。2人とも弁護士で仕事でもパートナー。すべての個人が尊重される社会を願う。交際して15年、挙式から4年。長続きの秘訣(ひけつ)を吉田さんは「自分の思う通りにさせようとしないこと」、南さんは「お互いの得意分野で役割分担ができていること」と分析する。

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 LGBTの人たちを支援する活動を通して知り合い、半年前に結婚したストレートカップルの杉本充さん(32)と荊尾(かたらお)明子さん(36)夫妻。杉本さんは、LGBTの人たちも多く集う飲食店で料理長を務めている。「食を通して、誰もが集まれる場所を作りたい」。