SONGSスペシャル Mr.Children 2015.06.20


(「GIFT」)Mr.Children。
CD総売り上げ6,900万枚。
ミリオンシングル10作ミリオンアルバム14作を誇る国民的バンドです。
今彼らは2年7か月ぶりの新アルバムをファンに届けた達成感に包まれています。
しかしこの1年Mr.Childrenは大きな試練と向き合っていました。
新しい自分たちの音楽を求めデビュー以来20年以上不動であった音楽の制作体制を初めて一新したのです。
ビッグアーティストはなぜ今あえてリスクを冒してまで変化を求めたのか…。
私たちは新しい音楽を探すMr.Childrenに1年にわたり密着。
そこで見たのはただ愚直に音楽に向き合うだけの驚くほど単調な毎日でした。
迷い壁にぶつかりながら一歩一歩前へ歩き続ける4人の「静かな闘い」を見つめます。
(桜井)はい!もうワンテイクいきます。
(歌声)去年の春。
あるタイアップがMr.Childrenに持ち込まれました。
織田信長をテーマにしたドラマの主題歌作りです。
実はメンバーの4人はこのプロジェクトを新しいスタートのきっかけにしようと考えていました。
(歌声)よっしゃ!
(拍手)頂きま〜す。
「ノブナガ」と仮で名付けられた曲。
桜井さんが最初に提示したものです。
しかし彼が自信を持って聴かせた歌に対するスタッフの反応は期待に反して否定的なものでした。
この時Mr.Childrenは20年以上続けてきた音楽作りの方法を一新しようとしていました。
しかしいきなり壁にぶつかったのです。
Mr.Childrenは高校時代のバンド仲間だったボーカルの桜井和寿ギターの田原健一ベースの中川敬輔JENことドラムの鈴木英哉によって1989年に結成されました。
そしてMr.Childrenのもう一人の要小林武史さん。
これまで20年以上Mr.Childrenをプロデュースしてきました。
編曲やキーボード演奏も手がけライブにも参加する5人目のメンバーとも言える存在。
この5人がMr.Childrenの音楽を作り上げてきました。
最初の音だけ気になったけど…。
メンバーが当時サザンオールスターズなどを手がけていた小林さんと出会ったのは1991年。
翌92年に小林さんプロデュースのミニアルバム「EVERYTHING」でメジャーデビューしました。
(笑い声)1993年のシングル「CROSSROAD」がミリオンヒットとなりブレイク。
この「CROSSROAD」や「innocentworld」が収録されたアルバム「AtomicHeart」は売り上げ300万枚を突破しました。
桜井和寿の熱い歌声と彼が生み出す情感あふれるメロディーそして人の心を後押しする歌詞それらを磨き上げる小林武史のプロデューサーとしての高い能力。
そんな要素が詰まった作品は立て続けにミリオンヒットとなり社会現象をも巻き起こしました。
CDが最も売れた90年代をけん引し今なおトップに居続けるMr.Children。
しかしソングライターである桜井和寿の音楽への取り組み方は意外にも冷静で現実的なものでした。
・「閉ざされたドアの向こうに新しい何かが」音楽を続けるには売れなくてはいけない…。
プロフェッショナルとしてMr.Childrenを成功へ導いたのが小林武史さんでした。
所属事務所の社長としてもメンバーを支え20年以上共に音楽界のトップを走り続けてきたのです。
作品作りライブ…さまざまなアーティスト活動を全面的にサポートしてくれる小林さんの下で音楽の事だけ考えればいいという恵まれた環境。
しかしメンバーにはいつしか「この環境に甘えていていいのか」という疑問が芽生えていました。
20年以上続けてきた5人で作る音楽から4人で生み出す音楽へ…。
メンバーはMr.Childrenがより成長するためあえて頼る人のいないセルフプロデュースという状況に自分たちを追い込みました。
その最初のプロジェクトドラマタイアップの曲作りがいきなり壁にぶつかったのです。

(JEN)AとBはいいじゃん。
例えば今聴いたやつあるじゃん。
1番2番はまんまでもいいのかなと思ったの。
ただなんか言ってる事分かるなと思って。
何かそういう感じのものが鳴ればいいのかなと思って。
ドラムが普通にやってたとしても。
どれが?あでも…。
どの曲で?えっと…。
友ちゃん決めて。
そうか。
ドラマのタイアップとして納得のいく曲が生まれないままいくつかの候補から主題歌が仮決定した日の翌朝。
桜井さんがスタジオの控え室でギターを抱えていました。
(歌声)突然口ずさんだのは今まで誰も聴いた事がないメロディーです。
いいじゃん。
ん?いいじゃん。
いい?これ。
めっちゃいい!それグッと来るよ。
ABメロいいじゃんすごく。
アメリカっぽいでしょ。
うん。
ぽい。
アメリカっぽい…。
大きくくくるねお前。
4人だけで作り上げた歌。
試行錯誤を重ねて生まれたこの「足音」は新しい一歩を踏み出せた喜びにあふれています。
「足音」は去年秋ドラマの主題歌として発表され大きな話題になりました。
最初の壁を越えた新生Mr.Childrenは次の一歩を踏み出します。
この日はCDジャケットの会議。
こうした作業もメンバーが一から組み立てていきます。
すばらしいです。
悩ましいですねぇ。
(男性)やっぱりきましたねぇ。
3月から始まるアリーナツアーの演出会議も始まりました。
4人が率直にそれぞれのプランを語り合います。
レコーディングを一旦やめ全国5か所でのファンクラブツアーに入りました。
出来かけの新曲もあえてファンに披露し生の反応を確かめます。
これはMr.Childrenにとって初めての試みです。
(歓声)・「夢見てた未来はそれほど離れちゃいない」・「また一歩次の一歩足音を踏み鳴らせ!」・「遠くですぐそばで君の呼ぶ声がする」「ダイレクトな手応えを感じ取り再開するレコーディングに生かそう」。
4人はそう考えていました。
レコーディングが再開されました。
ここからはほぼ毎日深夜までノンストップで作業が続きます。
Mr.Childrenの大きな魅力の一つが桜井和寿の熱い歌声。
しかし彼は歌う事について驚くほど冷静に取り組んでいます。
・「やっと一息つけるねって思ったのも束の間」・「さぁ行こうか常識という壁を越え」
(笑い声)歌い始めのニュアンスが聴く人にどんな印象を与えるか。
桜井さんはこのあとも検証を何度も繰り返しました。
・「どこからともなく湧いて出る」一方他のメンバーに演奏のこだわりについて聞くと意外な答えが返ってきました。
メンバーの歌に対する地味で献身的な取り組み。
それがMr.Childrenの歌をより輝かせているのです。
この日桜井さんが突然「足音」が出来る過程で一度お蔵入りした曲「ノブナガ」を聴いてみたいと言い出しました。
・「肥大したモンスターの頭を」・「自作の散弾銃で仕留める」衝撃的な歌い出し。
突然変異のように生まれたこの歌がMr.Childrenを更に一歩前に進ませる事になります。
はいやらして下さい!・「肥大したモンスターの頭を」彼らはこの歌を新たなる旅立ちを意味する「StartingOver」と名付けました。
まさに新生Mr.Childrenを象徴するタイトル。
そして4人はこの曲とこれから3か月以上にわたって格闘する事になるのです。
「StartingOver」と4人の闘いが始まりました。
いきなり歌詞の修正を始めます。
・「眩い消えない光が駆け巡った」駄目だなあ。
もう一回いきます。
・「そこからは逃げられやしないんだよ」ごめんもう一回。
この日も歌詞が直されます。
・「ものがぼやけていく」もう一回。
・「僕しか知らない…」「し〜し〜」はい。
通んないな…はいお願いします。
・「僕だけ…僕しか知らない世界に」うん。
頭2小節で始まります。
桜井さんの格闘がひとつきを過ぎた頃。
バンド演奏の録音も本格的に始まりました。
メンバーも真正面からこの曲と向き合います。
・「静かな殺気をデッデレッデッ…ちまわぬように」最後の…。
ああ!全然全然全然。
うんうん。
ダーンダッダーンって…・「イキフンは」。
アハハハハッ!深夜まで続く作業。
翌日も朝から「StartingOver」の録音です。
は〜い。
(JEN)おっ。
いいですか?ちょっと…。
(笑い声)
(笑い声)・「そうだ僕…」みたいなそのぐらいの。
(JEN)「そうだ」タタバーンにするわじゃあそんだったら。
最初のサビのCが…。
この曲が生まれた事で桜井さんの心に火が付きました。
堰を切ったように想像力があふれ出します。
(発声練習)この日も「StartingOver」の歌入れ。
朝スタジオに来て歌って深夜に帰る。
ただそれだけの単調な毎日。
この空間には4人と音楽があるだけです。
お大事に。
ありがとうございます。
サテライト?サテライトに行ってまいります。
すいませ〜ん。
(田原)そっか…。
「ちょっと熱ある」「ちょっと」って言ってたらいきなり今…アハハハ!まあね。
ね!無念のリタイアから桜井さんが復活しました。
うぃ〜っす。
おはようございます。
うん。
気遣ってくれたメンバーに感謝しながらも一気にスパートをかけていきます。
「StartingOver」5回目の歌入れ。
・「肥大したモンスターの頭を」・「隠し持った散弾…」あ〜もうダメ!歌詞歌い方彼にしか分からない領域に挑み続ける桜井さん。
自分の中のモンスターと闘っているのでしょうか…。
・「今日も僕しか知らない…」あ〜…・「『何かが終わりまた何かが…』」・「『何かが終わりまた何かが…』」お願いします!「StartingOver」が生まれてから既に2か月2014年も残り僅か。
しかし桜井さんの中で完成形はいまだ見えていません。
この日年内の作業が終わりました。
メンバーとスタッフこぢんまりした忘年会です。
お疲れさまでした。
この一年のほとんどをスタジオで共に過ごした4人。
お互いはどんな関係なのでしょうか。

(「未完」)年が明けました。
アルバムは全23曲。
完成のタイムリミットが近づいています。
分かりました。
で俺のマイクでやります。
分かりました。
は〜い。
また「StartingOver」の録音です。
実に6回目。
はい!もうワンテイク。
は〜い。
もうワンテイクやらせて下さ〜い。
は〜い。
どっちがいいのか分かんな〜い。
ワンテイクやらして。
うんもう一回やらして。
もうワンテイク録っていい?2番やります。
ごめんなさいもう一回やらして。
うわ〜もう一回だけ…。
・「いくつ」…はい。
じゃあアンドもうワンテイクやらして。
ごめんなさいもう一回だけ…。
ダメだ。
ごめんねそしたらさ3行目から歌っていく。
歌い直してもいい?・「穏やか過ぎ…」考え方変える。
はいいきます!もう一回いくね。
あ〜くそっ!もうちょいちゃんと歌わせて。
「穏やか」だけでいいんだけど。
もう一回。
もう一回!もうワンチャン。
ありがとう。
じゃ3番いきます。
・「今日も僕だけが行ける」は〜い。
大丈夫です。
この日ボーカル録音はなんと12時間に及びました。
ご苦労さまでございます。
いやいや…。
「何かが終わりまた何かが始まる」。
自分たちだけで音楽を作ろうと決意してから8か月。
4人は何と決別し何を得たのでしょうか。
まいります。

(「StartingOver」)ずっと格闘してきた肥大したモンスター。
それはトップを走り続けなければいけない重圧Mr.Childrenの存在そのものです。
うん大丈夫。
以上でございます!
(歓声と拍手)会社のように毎日通ってきたスタジオもこれで最後です。
フフフ…。
(取材者)どうですか?
(栓の抜ける音)・
(一同)おぉ〜!
(取材者)始まりましたね。
はい!はいじゃあ乾杯で〜す!このあとはアリーナツアー。
心を込めて作った歌をファンに届けるのももうすぐです。
・「『誰もが孤独じゃなく誰もが不幸じゃなく…』」・「夢見てた未来はそれほど離れちゃいない」・「また一歩次の一歩足音を踏み鳴らせ!」・「例えば雨雲が目の前を覆ったって」この3時間後これまでのツアー19公演で演奏されなかった「StartingOver」がクライマックスで初めて披露されます。
行きま〜す!
(拍手)お願いします。
お願いします。
(拍手)どうもありがとう!
(歓声と拍手)
(どよめきと拍手)
(歓声と拍手)今万感の思いを込めて「StartingOver」を届けます。
新しいMr.Childrenを生み出す。
どうもありがとう!4人の静かな闘いが今終わりました。
Dialogue:0,0:47:42.22,0:42015/06/20(土) 00:55〜01:45
NHK総合1・神戸
SONGSスペシャル Mr.Children[字][再]

Mr.Childrenにテレビ初の長期密着。新アルバムの制作からライブツアーまで、4人の365日を追う。創作現場で愚直に積み重ねられていく「静かな戦い」に迫る。

詳細情報
番組内容
Mr.Childrenにテレビ初の長期密着。新アルバムの制作からライブツアーまで、4人の365日を追う。ミスチルが初めて見せる創作現場、そこで愚直に積み重ねられていく「静かな戦い」に迫る。▽ミスチルの楽曲が誕生するこだわり満載のプロセスとは? ▽ボーカル桜井和寿が歌入れで見せる驚異の集中力 ▽驚くような勤勉さでのぞむストイックなレコーディング他カメラが見つめたMr.Childrenの真の姿とは?
出演者
【出演】Mr.Children
キーワード1
ミスチル

ジャンル :
音楽 – 国内ロック・ポップス
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
音楽 – ライブ・コンサート

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サンプリングレート : 48kHz

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