小さな旅「清き流れ 里潤し〜富山県 黒部川〜」 2015.06.20


(テーマ音楽)
白い雪を頂く北アルプス。
その一つ標高2,924メートルの鷲羽岳から日本海へと流れ下る黒部川です。
国内屈指の急流として知られています
雪解けが進む5月流れは力強さを増します
うわすごい流れのある川ですね。
ああ怖いぐらいだ。
河口まで10キロ余り
激しい流れの中網を打つ人がいました
会社勤めのかたわら40年以上黒部川で漁を続けてきました。
狙っているのは産卵のために遡上してくるサクラマスです
松倉さんにとってサクラマスが取れるこの時期は一年で最も心浮き立つ季節です
黒部川を知り尽くした松倉さん。
サクラマスのいそうなよどみを目がけ次々に網を打ち込んでいきます
特製の網はおもりを合わせて6キロ。
一日の漁でおよそ500回投げる事もあります
漁を始めて30分
取れましたか?サクラマスです立派なの入りましたよ。
見せて下さい。
はいどうぞ。
すばらしい大きいのですよ。
すごいすごい。
すごいですよ。
うわ〜大きい。
うわ見事ですね。
見事な魚ですよ。
これは立派です。
ファイトで入りました。
見ただけでもうよだれ出るような。
おいしいですよ。
うわ〜元気だ元気だ。
はい元気ですよ。
こういう立派なのはやっぱり黒部川ですね。
ありがとうね。
感謝しますよ。
よう入ってくれたね。
夏はアユ秋はサケ。
黒部川の瀬音は一年を通して松倉さんを誘います
やっぱりこの川じゃなくっちゃ駄目なんですねきっと。
私は何か早く川へ入ってこいやっていうように聞こえますね。
うちにおるようなやつじゃないよ俺と一緒に川の中で一緒に漁やらんまいかっていうような何かよごってるような声になって聞こえますわ。
きれいな魚を取った瞬間はもうここ一番これ以上のないようなとこだと思いますね。
いくつ焼くが?え〜っと5〜6枚でいいよ。
松倉さんは中国出身の妻世華さんと2人暮らし
そのまま置いといて。
後でします。
サクラマスをさばくのはいつも松倉さん
身は鮮やかな紅色
いただきます。
いただきましょう。
軽く塩を振って焼くだけ。
魚本来の味を楽しみます
(松倉)うん。
これはもう格別な味やね。
他の魚よりおいしいわ。
生臭くないね。
(松倉)そうでしょ。
実は私は魚はあんまり大好きじゃなくて肉より好きじゃない。
このサクラマスはほんとおいしかった。
ほんとに川の幸恵みねこういうそれこそ元気で食べさせて頂けるゆうてこれはほんとの感謝の気持ちでいっぱいです。

黒部川の周りに広がる豊かな田園地帯

5月半ば。
田植えの時期を迎えていました
こんにちは。
こんにちは。
これから田植えなんですか?そうですね。
苗がこんなに。
ちょうど植え頃になって今天気もいいし今真っ最中っていうとこですね。
専業農家の5代目大川豊作さん。
20ヘクタールの田んぼで米作りを続けています
会社勤めの長男浩幸さんも休みの日は田植えを手伝います
この地域では古くから田植えの目安にしてきたものがあります
黒部の方ではですね僧ヶ岳っていう大きい山あるんですがちょうど正面に見えとる山にこの雪解けでお坊さんと馬か牛かっていうような感じの雪解けの目印があるんです。
暖かくなり山肌の雪が解けて現れる雪形。
お坊さんが馬を引くような形になると田植えだと言います
苗を植えたあとすぐ行う事があります
黒部川から引き込んだ水で田んぼをなみなみと満たすのです
今までハウスにおった柔らかい幼稚な苗ですから風や雨から守るために水で保護してやる。
人間で言うたら布団着るようなもんやね。
恵み豊かな黒部川流域
しかしもともとこの地域は米作りに適さない土地でした。
急流が山から運んだ石や砂に覆われていたからです
地元ではざる田と呼ばれた水持ちの悪い田んぼ。
稲の成長に必要な水温を保てず思うような収穫は得られませんでした
昭和27年地元の農業技師たちによって田んぼの水持ちをよくする工事が始まりました。
山から大量の赤土を切り出し黒部川の水の力を利用して田んぼに流し込んだのです。
行われたのはこの地域の田んぼのほとんど6,000ヘクタール。
大川さんの父豊吉さんなど多くの農家も工事に参加しました
今では米どころとして知られる黒部川流域。
大川さんは父親たちの苦労に思いをはせながら農作業に精を出します
今の現在のような状態になるまでにはやっぱ先人のいろいろな工夫やら努力があってその恵みを今受けておるっていういつも感謝の気持ちでおりますね。
一生懸命やってまあ豊作になるように頑張る勇気がわいてきますね。

黒部川河口近くにある生地地区
ここには日々の暮らしに欠かせない水の恵みがあります
町のあちこちで見られる湧き水。
黒部川の流れの一部が伏流水となりこの地区で噴き出しているのです
清らかな水と書いて…
その数21か所に上ります
何かにぎやかな。
おやおや皆さんおそろい…。
こんにちは。
こんにちは。
皆さんで並んで洗濯ですか?はいそうです。
いつもこうやってここで?そうやね。
洗濯しながら井戸端会議。
今も変わらぬ風景です
皆さんもだっておうちに洗濯機おありでしょう?ありますあります。
だけどここで?洗うとやっぱりね何かきれいな…。
どんどん流れた水で洗うからきれいになるような気もしますわね。
早いです。
きれいやわ。
この水で顔洗うでしょそしたらあと何かつけないと突っ張るとかっておっしゃるけど私は突っ張りません。
化粧水代わりです。
本当?いいなあ。
ちょっと変わっただんご屋さんがありました
黒部名物水だんご。
水だんご?こんにちは。
こんにちは。
いらっしゃいませ。
そこにありましたけど水だんごってこちらで売ってるんですか?ありますよ。
水だんご。
見せて頂けますか?いいですよ。
店主の今保さんです
あっこれが水だんご?
(今)はいそうです。
水でさ〜っと洗ってそしておいしく食べます。
へえ〜。
食べる直前に冷たい水で洗う水だんご。
夏場のおやつとしてこの地域で食べられていました
材料はじょうしん粉にかたくり粉
こねるための水は清水からくんできました

涼しげにきなこで彩り出来上がりです
長年親しまれてきた店がだんご作りをやめると聞いた今さん
地元の味を残したいと作り方を聞き2年前から仲間たちとだんご作りを始めました
軽いよね水だんごはね。
子供の頃から水だんごって食べてきたんですか?そうですよね普通おやつみたいによく頂いててね。
夏は冷たくてね。
おいしいね。
さっぱりしててね。
生地は名水の清水の里でとても水がおいしい水これが一番の誇りだと思ってます。
もてなしの気持ち生地の味を守ってこうっていうような気持ちで作っていますけども。
黒部川の支流に子供たちが集まっていました
サクラマス漁の名人…
子供たちに川の魅力を知ってもらおうと5年前から活動を続けています
まずここに下に網を当てますね。
それで今やりますよ。
足でこう。
こうするとガラガラといいますでしょう。
川の生き物の生態や捕まえ方などを教えます
(松倉)お〜入った入った入った。
入ったぞ。
お〜い入った入った入った。
ほら。
お〜ほら。
あっありゃ逃がした。
イワナやった。
イワナ!うそ!ありゃ〜逃げていった。
あ〜あ。
あっ取れた取れたがか。
いっぱい取れたよ。
ほらほらほら。
上から上から。
うわっ!きもっ!ぬるぬる。
男やろうがよ。
子供たちが見つけたのは清流を好むカジカ
ピチピチ。
子供で〜す。
川と共にある暮らしの楽しさを伝えていきたいと考えています
ぐちゃぐちゃになって遊んでますね。
冷たさなんかね忘れてはしゃいでおられるこの姿がねほんと見てうれしくて…。
我が子のような気持ちではいおります。
これからずっと子供たちがだんだん大人になってもこの思い出を忘れんようにしてこの川を愛してもらいたいなと。
ふるさとの水いつも里を潤し

(テーマ音楽)
(テーマ音楽)2015/06/20(土) 05:15〜05:40
NHK総合1・神戸
小さな旅「清き流れ 里潤し〜富山県 黒部川〜」[字]

富山県の黒部川は、標高2924メートルの鷲羽岳を源に流れる急流。5月、川はサクラマス漁でにぎわい、田植え作業も行われる。清らかな水を使ったお菓子も。川と人の物語

詳細情報
番組内容
標高2924メートルの鷲羽岳を源に、日本海へと流れ出る、富山県の黒部川。国内屈指の急流として知られています。雪解け水で水かさが増す5月、川はサクラマス漁でにぎわいます。黒部川が切り開いた扇状地にある黒部市は、豊かな水を生かした米作りが盛んですが、先人たちは苦労を重ねて田んぼを作り出しました。清らかな湧き水を使って作られるお菓子「水だんご」。味の決め手は、やはり水。川と暮らす人々の思いを訪ねる旅です
出演者
【語り】山田敦子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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