今週水曜日。
秋田港に設置されたカメラが捉えました。
雷鳴りましたね。
今週、全国各地で大気が不安定な状態に。
岩手県では、道路が一時およそ1メートルの深さまで冠水。
1時間に100ミリ近い猛烈な雨が観測されました。
群馬県では突風が。
直径2センチほどのひょうも。
突風で2人がけがをするなど、被害も出ました。
また今週は、梅雨前線も活発に。
鹿児島市内では、土砂崩れで国道が通行止めになりました。
きょう昼前からあすにかけては、西日本から北日本の広い範囲で、大気の状態が不安定になる見込みです。
おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
南さん、日本の空、どこもかしこも大荒れですね。
そうですね。
梅雨前線の影響で雨が降り、上空の寒気の影響で突風も発生してということなんですけども、これは突風が発生したときの15日月曜日、お昼過ぎの雲の様子です。
梅雨前線は九州の南のほうに停滞して、この影響で九州南部は雨が降り続きました。
梅雨前線の北側というと、比較的、寒気がよく流れ込んでくるんですよね。
寒気が流れ込んできた影響で、本州の内陸部などでは雨雲が発生、発達して、関東の北部などでは、雷とか、ひょうが降って、そして突風が発生したということになりましたね。
この先もそういう状況、続くんですか。
そうです、特にきょうからあすにかけて、梅雨前線の北側に、上空にかなり冷たい空気、流れ込んでくるんですよね。
この上空の冷たい空気は、15日のお昼過ぎよりも冷たい空気、流れ込んできますので、これからあすにかけて、雷を伴って激しい雨が降る所も多くなりそうですね。
私、この群馬県の突風被害の現場を取材したんですけれども、地元の皆さんは口をそろえて、もう本当に一瞬の出来事だったと話をされていました。
皆さんが、そのとき何を見て、どう行動したのか、こちらをご覧ください。
特に被害の大きかった地域です。
こちら、高齢者の福祉施設ですが、壁には無数の大きな穴が開いています。
中の断熱材がもう見えてしまっています。
さらにその隣ですね、一般住宅の屋根ですが、青いシートがかけられています。
こちらも突風の被害を受けました。
訪ねたのは発生の2日後、片づけが続けられていました。
靴のままですか。
もうすごい状態ですから。
案内されたのは、被害が大きかった2階です。
ここも今、シートが貼ってありますが。
割れたガラスは隣の部屋にも。
これが片づける前の様子。
家族が撮影しました。
物が散乱している上にですね。
屋根に穴が開き、空が見えてしまっています。
女性は、自宅の再建の見通しが立たないと不安を訴えていました。
今週月曜日、群馬県内で相次いだ突風被害。
伊勢崎市では、車が横転して2人がけがをしました。
群馬県では農作物や農業用のハウスおよそ150棟にも被害が出たということです。
今回の突風、気象庁は、ダウンバーストだった可能性が高いとしています。
ダウンバーストが発生した瞬間を捉えた映像です。
ダウンバーストは、積乱雲から激しい雨などが降るのに伴って、急激な下降気流が発生し、上空の冷たい空気が吹き降ろす突風です。
私たちは被害のあった場所をたどって、さらに歩いてみました。
先ほどの家から南に400メートル余り離れた神社では。
これ、柱の部分が、コンクリートの土台から、もう倒れてしまっています。
境内の奥では。
大きな木が折れて、建物の屋根を直撃していました。
これ、相当太いしっかりした木ですね。
男性は当時、車を運転していて、天気が急に変わった様子を目撃していました。
急変した天気。
神社のさらに南にある小学校では、その様子が記録されていました。
あっ、これですね。
これ、防犯カメラ?
そのとおりです。
その映像です。
画面の奥に学校の校門が映っています。
カメラの時刻で午後4時8分ごろ。
まだ変わった様子はありません。
画面右からですね、白くかすみ始めて、木が大きく揺さぶられます。
これは雨も降ってるんですか?
あっという間に一面が真っ白になりまして、校門もほとんど見えなくなります。
この間、僅か15秒。
さらにそのおよそ20分後。
再び視界が悪くなり、物が吹き飛ばされた様子も記録されていました。
教職員が連携し、外にいた子どもたちを校舎に避難させました。
プールのフェンスが折れ曲がるなどの被害がありましたが、けがをした人はいなかったということです。
過去の経験を生かした人たちもいます。
こんにちは、NHKの高井と申します。
木村初男さんと、妻の淑子さんです。
野菜農家の木村さん夫妻。
実は10年以上前に、局地的な突風により、農業用ハウスが被害を受けたことがありました。
日ごろから、テレビの速報やデータ放送などで、気象情報をチェックしている淑子さん。
今週月曜日も、隣の栃木県で、竜巻注意情報が出たことを確認しました。
空の様子を見に行くと、雷が鳴り、次第に風が強くなっていました。
そして窓から離れて過ごした2人。
被害はなかったといいますが、今回、自分たちが取った行動について。
木村さん夫妻が取った行動ですね、こちらにまとめました。
南さん、どう見ました?
そうですね、突風が発生するときなどの基本的な行動ですよね。
こまめに情報をチェックして、そして空を見て異変に気付く、異変があれば建物に避難する。
窓ガラスが割れるおそれがありますので、戸締まりやカーテンをして、窓から離れるというような、基本的な行動ですよね。
いい対応だったんですね?
そうですね。
さらにですね、もし時間があれば、雨戸があれば雨戸を閉めていただいて、なおかつ、風が通り抜けないようなこういう窓がない場所に避難するということも必要だったり、あと、2階はかなり風が強く吹きますので、2階よりは1階がよかったり、あと冷たい空気が流れ込んでくることもありますので、ひんやりしたら、比較的、突風が近くで発生してるということにもなりますので、そういうときは、早めに避難するようにしていただきたいと思います。
ダウンバーストや竜巻がそもそも起きる理由って、何なんですか?
そうですね、これは積乱雲によって起きるんですけれども、積乱雲による突風は、竜巻とダウンバーストの2種類あります。
竜巻の場合は、積乱雲が発達していく段階は、上昇気流によって積乱雲は出来ますので、その上昇気流がくるくるっと回転することがあって、これが竜巻になります。
今回、ダウンバーストというふうにいわれてますけれども、ダウンバーストは、積乱雲が発達して、雨を落とすような段階で発生することが多くなります。
積乱雲がどんどんと発達して、雨を落とすようになりますけれども、雨というかひょうが落ちてきますけれども、それが冷たい空気とともに、一緒に降りてくるんですね。
冷たい空気というのは重いですから、その重い空気が地面にどーんと降りてくると、それが突風になるということなんですよ。
幅は比較的狭いので、やっぱり局地的に置きますし、これ、移動してますので突然、やっぱり起きるということがあるんですね。
それをきょう、あすも、まだ気をつけなきゃいけないんですね。
きょう、あす積乱雲が非常に発達しやすい状態になりますので、十分注意をしていただきたいと思います。
南さんにはまた後ほど詳しく伝えてもらいます。
次は若者に広げられた選挙権です。
選挙権年齢を引き下げて、18歳以上にする改正公職選挙法が水曜日、参議院本会議で可決・成立しました。
こちらはですね、終戦後の衆議院選挙の様子です。
この選挙の前の年、昭和20年の法改正で、女性に参政権が認められ、選挙権年齢も25歳以上から、20歳以上に引き下げられました。
この選挙権年齢の引き下げというのは、昭和20年以来、70年ぶりのことです。
投票所で高校生の姿も見られるようになりそうです。
選挙権が得られる年齢を引き下げて、現在の20歳以上から、18歳以上にする、改正公職選挙法。
賛成230、反対0。
よって本案は全会一致をもって可決されました。
選挙権年齢の引き下げは、来年夏の参議院選挙から適用され、18歳と19歳、およそ240万人が新たに選挙権を得る見通しです。
法律が成立した日。
新たに有権者となる高校生たちが、国会内で集会を開きました。
法案を提出した与野党の国会議員も参加しました。
選挙権年齢の引き下げを求めて活動してきた高校生の団体の代表は。
こちらは、同じ日の兵庫県の県立高校です。
実際の選挙で使われる投票箱を、市の選挙管理委員会から借り受けて、生徒会の選挙を行いました。
岐阜県の高校では、特別授業が行われました。
年齢の引き下げに、うれしいと答えたのは生徒の4分の1でした。
総務省が国政選挙で行っている調査では、20代の投票率は、この20年ほど、全体の投票率を20ポイント程度下回り、すべての年代の中で最も低くなっています。
若者に政治参加をどう促すか。
学校では、学習指導要領に基づいて、選挙や政治参加に関する教育が行われています。
このうち高校では、公民で、憲法に定める政治の在り方と、国民生活との関わりや政治参加の重要性などについて学ぶと定められています。
ただ、文部科学省によりますと、現在は知識の習得が中心で、実践的な学習は広がっていません。
模擬選挙を行うなど、若者に政治に参加する意識を高めてもらう主権者教育に取り組んでいる林大介さんです。
林さんは、若い世代への働きかけが欠かせないと指摘します。
すでに18歳から選挙権のある北欧のスウェーデン。
ここでは、国を挙げて若者への政治に関する教育が行われています。
4年に1度の国政選挙に合わせて、中学校や高校で、通常の選挙と同じ方法で模擬選挙が行われます。
費用は国が負担。
去年9月の国政選挙の際は、全国の中高生のうち、75%が参加しました。
去年の実際の国政選挙では、野党側が勝利して、政権交代が実現しました。
ところが、この中学校で行われた模擬選挙では、逆に、与党側が勝利する結果になりました。
先生がその理由を尋ねると。
日本の文部科学省は、政治参加に向けた教育を充実させる必要があるとして、高校の学習指導要領を見直し、新たな科目を創設することなどを検討しています。
新しい学習指導用りょうが実施されるのは、平成34年度からのため、この夏にも副教材を作成して、全国の高校生に配布する予定です。
次は工藤会です。
過去に市民を狙った複数の襲撃事件に関わったとして、全国で唯一、特定危険指定暴力団に指定されている、北九州市の暴力団です。
今週、そのトップが警察に再逮捕されました。
容疑は傘下の暴力団員から集めた上納金を巡る脱税でした。
火曜日、会見場に姿を見せた、福岡県警察本部の吉田本部長。
個別事件の記者会見に本部長みずからが臨むのは異例です。
九州最大規模の暴力団、工藤会の総裁、野村悟容疑者。
去年9月、殺人などの疑いで逮捕され、合わせて3つの事件で起訴されています。
工藤会は、過去に市民を狙った複数の襲撃事件に関わったとして、全国で唯一、特定危険指定暴力団に指定されています。
平成24年には、過去に工藤会の捜査を担当していた元警察官が、北九州市の路上で拳銃で撃たれて、大けがをする事件が発生。
警察は全国から警察官を動員するなど態勢を強化し、壊滅に向けた取り組みを進めてきました。
警察が新たに狙いを定めたのが、工藤会が傘下の暴力団員から集める上納金です。
捜査関係者によりますと、工藤会には、野村容疑者を頂点に、幹部クラスの執行部が置かれ、その下に、直若と呼ばれる中堅幹部がいます。
配下の組員は、上納金を賄うために、飲食店などからのみかじめ料のほか、違法薬物の取り引きやヤミ金融などで資金集めをしていると見られています。
こうした資金が、組員から直若のもとに集められ、さらに上納金を管理する立場の執行部の幹部に集められているということです。
そして野村容疑者のもとには、月におよそ2000万円の上納金が集められていたということです。
上納金は、これまで課税が難しいとされてきました。
暴力団は多くの場合、税務上、町内会やPTAなどと同じ任意団体と見なされるため、その会費と同じように、上納金が組織運営に使われているかぎりは、課税の対象にできないのです。
そこで警察は、国税当局と連携し、上納金を私的に使ったことが裏付けられれば、個人の所得として税務申告の義務が生じると考えました。
捜査の結果、野村容疑者が、親族などの名義の口座に、上納金の一部を送金したことを突き止め、私的に使った疑いが強まったとしています。
そして、おととしまでの4年間に集めた上納金のうち、2億2000万円余りについて、実際には個人の所得だったのに申告せずに隠し、およそ8800万円を脱税したとして、摘発に踏み切ったのです。
面会した弁護士によりますと、野村容疑者は逮捕直後、なんで脱税になるのかと話し、調べに対し、黙秘する意向を示したということです。
吉田本部長は記者会見で、次のように述べました。
続いてはこちら。
連覇に向けて一歩前進です。
サッカー女子のワールドカップ日本代表のなでしこジャパンは16日、1次リーグ最後の試合でエクアドルと対戦。
エースの今大会初ゴールで先制。
1次リーグ3連勝で決勝トーナメントに進みました。
決勝トーナメント1回戦の相手はオランダで、日本時間の24日に行われます。
一方、男子の日本代表は、3年後のワールドカップロシア大会に向けた予選。
16日の初戦でシンガポールと対戦しましたが。
世界ランキングで大幅に下回るシンガポール相手に、無得点でまさかの引き分けです。
トヨタ自動車の常務役員で、アメリカ人のジュリー・ハンプ容疑者。
国際宅配便の小包で、オキシコドンと呼ばれる麻薬の成分を含む錠剤57錠を密輸したして、逮捕されました。
警視庁の調べによりますと、錠剤は小包の中にあったケースの底に敷き詰められていたほか、一緒に入っていたケースや紙袋の中など、3つに分けた状態で見つかったということです。
警視庁は、輸入が禁じられている麻薬と認識していた可能性があると見て、捜査しています。
ことし4月に、日本のトヨタ自動車の初めての女性役員に昇格したハンプ常務役員。
調べに対し、麻薬を輸入したとは思っていません。
弁護士に話しますと、容疑を否認しているということです。
その上で、豊田社長は、今後の捜査を通じて、ハンプ氏に法を犯す意図がなかったことが明らかになることを信じていると述べました。
続いて深読みのコーナーです。
今月民間の有識者グループが出した高齢化に関する、あるリポート。
賛成、そして反対。
波紋が広がっています。
リポート名「東京圏高齢化危機回避戦略」。
10年後東京を中心とした地域では介護サービスを受けたくても受けられないいわゆる介護難民があふれその数、団塊の世代を中心に13万人以上だというんです。
さらに、このリポートではこんな対応策も示されました。
地方への移住。
中でも函館や金沢など医療体制や介護施設に余力がありそうな41の地域がおすすめだというんです。
地方へ引っ越ししたらと言われた東京圏の人たちは?
一方、引っ越し先におすすめと言われた地方の一つ大分・別府の人たちは?
賛成、反対皆さんは、どう思いますか?きょうは移住という選択肢を考えつつ迫り来る介護の危機とことん深読みします。
きょうもメール、ツイートでのご参加、お待ちしています。
なぜ突然、東京から地方に引っ越せなんて、それも赤の他人に、指図されなくちゃいけないんだろうという、違和感ありませんでしたか?そんな声、たくさん届いています。
といった声が届いています。
やっぱりお2人ともうんうんとうなづいてらっしゃいますね。
そうですね、僕ら、東京に住んでいるからね、地方に行くといいかなと思うけど、一つ忘れちゃいけないのは、地方にも高齢者はたくさんいるということだと思います。
そこがね。
そうですね、招かれざる客にはなりたくないという思いもあったりなんかして。
そもそもですよ、なんでこんなことを、突然他人に言われなくちゃいけないの?どうしてこんな、そんな大変なことになってるの?というところを、徳永アナウンサーから、とくと聞かせていただこう。
おはようございます。
恐らく小野さんがむきになっているのは、広島から東京に出てきたからだと思います。
私も岡山から出てきたので、その一人なんですが、でもわざわざ言うぐらい、大変だっていうことを、たぶん言いたいんだと思います。
名前からしてすごいです。
東京圏高齢化危機回避戦略と。
なんかすごいですよね。
東京圏というのは、東京とどこですか?
これね、埼玉、神奈川、千葉っていう、関東南部の3つの県も入っていますよと、あとでこれ、重要なポイントになってきます。
そもそもこれを言ったのは、日本創成会議。
企業のトップや学者さんなどが、政策を提言しているグループなんですが、そこが言って、大きな波紋を広げていると。
わざわざ言う理由、見ていきましょう。
子どもからお年寄りまで、一から分かるように、ちょっと模型にしてみました。
昔も今も、当たり前の話ですが、地方と東京の関係って、言ってみれば、こんな感じです。
地方で育った若者が、仕事を求めて都会に出て行く。
せっかく育てたんですが、若い力は東京に集中していく。
これが、昔も今も日本の形であります。
ちょっと、胸が痛い。
胸が痛い。
その一人。
東京は、でも、こうやって若い力がいっぱい集まることで経済成長してきたのも事実ですね。
この流れに拍車がかかったのが、このころ。
1960年代から70年代にかけての、高度経済成長期、こんな曲がはやりました。
「ああ上野駅」。
当時ですね、団塊の世代が一気に集団就職で東京に向かいます。
もう、金の卵と例えられ、重宝されました。
人口大移動のころです。
このころ、地方は過疎に悩みますが、それをよそに、東京は大繁栄をします。
過疎ならぬ、東京は過密に悩みます。
家を建てる場所がない、お金も高くて建てられない。
そこで、こうなりました。
そう、ちょうど団塊の世代を中心に、東京近郊の埼玉、神奈川、千葉、3つの県を中心に家を建てたり、それから団地に新しく入ったりとしてきたわけです。
さっき、小野さんが気にしてたの、そこです。
今回、東京都と言わず、東京圏と言ったのは、神奈川、埼玉、千葉のあなたにも関係する話ですよという意味があります。
いいですか、今、21世紀になって、日本の地方都市は人口減少に悩み始めていますが、東京はまだ若者がどんどん入ってまいります。
どこ吹く風で、オリンピックに夢を抱いている。
ただ、オリンピック終わって、たった5年後に、一気に大きな変化がやってくるといわれております。
それは、言わずもがな、これです。
高齢化です。
ということは、この3つの県も全部そうです。
つまり、日本の人口の大きな部分を占める、団塊の世代と呼ばれる人たちが、みんな75歳を超えるのが、2025年。
すぐじゃないですか。
たったあと10年です。
そうすると何が待ち受けているかって、リポートにはかなり具体的に書いてありますが、絵にするとこんな感じです。
病院、もしかしたら。
満杯。
これぐらいになる。
リポートの文章を読みますね。
肺炎や骨折などを中心に、医療不足、施設不足が深刻化するおそれがある。
患者のたらい回しがさらに悪化する可能性が高いとまで書いてある。
こっち、もっと深刻といわれています。
同じように。
満杯の満杯といわれています。
このままでは、近い将来、介護施設を東京圏の高齢者が奪い合うような、深刻な事態が生じかねない。
奪い合うってどういうことですか?どんな状態のこと?
それ以上は書いていませんが。
入れないから。
入れないから?
そう、入れないから。
東京都内だけで今ね、特養施設の待機者が4万人超えてるんですよ。
今現在?
もうすでに。
ですから本当に有料老人ホームなんかになると、本当にどんどん値段が高くなっていくということがありえますよね。
価格競争が?
起きる可能性が出てくる。
待機児童の問題だけじゃないですね。
高齢者も待機4万人してるということですね、今ね。
介護のサービスを受けたくても受けられない人のことを、いわゆる介護難民とも呼ぶんですが、そういった人たちが最悪の場合、2025年、東京圏では、これぐらい、13万人を超えるかもしれませんと、このリポートでは書いてある。
これがですね、東京圏高齢化危機という意味です。
なるほど。
と言われてもと思いますよね。
そこでこのリポートでは、こっちの、回避戦略も提言しています。
もちろんね、都心の空き家をうまく使いましょうとか、介護のロボットをもっと充実させましょうとか書いてあるんですが、ひときわ目を引いた戦略がこれです。
乗っている人たちが変わりましたね。
ちょっと年取ってる。
できることなら、興味があれば、今のうちから地方に引っ越すってのもどうですか。
と、わざわざ書いた。
下りてくのがよくないですね。
そうですよね。
元気なうちにね。
竹山さん、さっき地方はお年寄りが多いといわれましたが、実はですね、早くから高齢化や人口減少に悩んでいる地方は、あくまで比較的なんですが、2025年の時点は、東京圏の大変なものに比べれば、比較的、施設にはまだ余力がある所もあると、だから、引っ越し考えてもいいんじゃないですかと書いた。
今回のリポート、もっとすごいのは、計算をして、施設の余力を。
実際、どれくらいの余力があるのか、余力がある地域を例示してるんです。
ああ、そうなんだ。
41の、ご覧のピンクで塗られたところは、比較的2025年以降も余裕があるかもしれませんと、お勧めじゃないですが、名前が載ってます。
皆さん、どこへ行ったらいいのか。
ちょっと皆さん、地方の方を見てください。
北は北海道、日本海側が多いんですね、割とね。
そして私の地元、岡山もランクイン。
ランクインっておかしい。
四国が割と多い。
本当だ。
沖縄の宮古島も入ってるんです。
宮古島もです。
いい所なのに。
そして、山口県だけで3つもあるんです。
地域名。
中でも今回のリポートで、紹介されているのがここ。
別府?
そう、観光地のイメージが強い大分・別府のことが書いてあるんです。
なぜかと。
みんな別府に行こうということ?
別府に行こうというか、別府もいいですよと。
なぜかというと、もともと施設が多いのも特徴なんですが。
温泉ね、ある。
療養にはいいと。
東京に比べてもちろん、物価も安いし、暮らしやすいということまで、もちろん書いてあるのですと。
わざわざね。
これ、忘れちゃいけないのは、この危機はそんな遠い先ではなくて、オリンピックの5年後にやって来る。
さあ、今のうちに考えましょう。
この考えありですか、なしですかと、問いかけたと。
どうでしょう?
なしでしょう。
なし?香坂さんなし。
いや、年取ってから引っ越すって、結構大変じゃない?
そうですよね。
なんかこう、年取って、そんな動ける範囲も広くなくなって、友達も誰も知らない町にぽつんと行くっていったら、どうしたらいいかわかんなくなっちゃわないですか。
やっぱり一番心配は、僕、コミュニティーの問題があると思うんですよ。
それによって、自分らの親世代もそうですけど、例えば僕、出身は福岡ですけど、福岡から東京にじゃあ親を、今、母親しかいないんですけど、母親を住もうと言ったときに、やっぱりちょっと心配ですよね、コミュニティー内、友達ない、それがやっぱり、体がもっと弱るんじゃないかと思っちゃうから、そのへんがちゃんとできるのかなっていうのは。
今のところ、ツイートもわりと否定的。
親が地方に行っちゃったら、会いに行くのも大変です。
裕福な高齢者は東京圏で介護を受けるだろうから、その人材はやはり地方から。
地方での介護士不足は、悪化の一途のみ、これで受け入れろと?そうか、そうか、行った先も人手不足で。
今はいいかもしれないけれど、どんどんやっぱり減っていくっていう。
これちょっと、今のところ、どうしてこんな話になってんのっていう感じなんですが。
今回言ってることがあまりにもはっきりしたことを言っているので、何かこう、行けって言われてる、強制されてるっていうイメージで、一般に受け取られている感じがあるんですけど、決してそうじゃなくて、あくまでも、とにかく東京、このままいったら、13万人、10年後にはもう介護難民が出ますよと、医療、介護が大変ですと、だから、今のうちに、余力のある人は地方に行って、少しでも地方のほうがまだ医療、介護受けやすいので、そこに行ったらどうですかと、まあ、一つの提言をしてるんですよね。
ただ、言われた側は、税金は払っています、社会保険料も払ってます。
なのに、ここではサービス受けられませんって、突然言われても、それはないだろうっていう、そういう受け止めになっているんですよね。
それです。
本当です。
あれ?黙っちゃいました?
東京圏が、すごく危機的状況だっていうのは、この提言ですごく評価できるんですけれども、やっぱり東京圏で、じゃ、これからの介護とか、高齢化をするんだっていうのが、優先するのが政策なので、じゃあ一応ちょっと、希望者を募って、地方に行くっていうのは、ちょっと浅はかな政策なのかなと、私は。
東京圏なら東京圏で、これから介護が必要な人をやっていくっていうのが普通の政策的な考えかただと、僕は思います。
そうですね、まず今回、評価できる点っていうのは、明確に危機を示したということ。
今まで気付かなかったこと、だから具体的にはああいう移住先を示したってこと。
今までは危機であるということすら、余りいわれてなかったんですもんね。
だって皆さん知らなかったでしょう。
それを示したことが重要であると。
ただ、課題でいうと、今先生が言ったように、地方移住ありきでいいのかと、まず東京でやるべきことがあるんじゃないかと。
空き家もある、多摩ニュータウンなんか、移転したキャンパスがいっぱい余っている。
団地もそうでしょ。
それを使ってからやるべきステップ。
あともう一つ今回、課題でいうと、やっぱりわくわく感っていうのかな、移住するに当たって、介護が大変だから移住しますっていうのは、人の動機にならない。
やっぱり人が動くっていうのは、…。
なんか寂しい感じしますよね。
人が動くのって、恐怖と不安、一方で夢とか希望がないと動かないのであれば、多くの…にインタビューすると、移住や住み替えで気になるのは年賀状だと。
年賀状。
年賀状に、このたび私、介護が不安だから、移住しましたって、移住先がなんとか県のたそがれのさとに移住しましたっていうのは、いかにも都落ちでしょう。
でも例えばですよ、高知、今回出てますけど、歴史が好きだと、幕末が好きなんで、高知龍馬ビレッジに移住したと、そこで歴史の勉強をして、高知大学で学んで、釣りをやって、地元の人と一緒にやってるっていうような、年賀状に書きたくなるユーザーストーリー、ユーザー視点のストーリーが欠けていると、それが大事だと。
なるほど。
介護ありきになると、さすがにちょっとうーんとなると、まだ介護が必要じゃないときに、早く、全部ほら、いいところじゃないですか。
ここ行って、地元の人と仲よくできて、もちろんお金もある程度、生活できるぐらいはあったら、すばらしい人生になると思うんですよね、そこでまた家とかも買って。
でも3人の専門家は、共通して今おっしゃったのは、あれでしたよね、この現実をちゃんと突きつけたところはすごいと、今回の提言について評価している。
今までは誰も気付いてなかったんですか?
いや、でも専門家の間では、この東京都市部とか、東京だけじゃなくて、名古屋とかですね、大阪とか、大都市部は危機的状況だっていうのは、専門家の間では、これからやっていこうということで、国も考えてはいたんですけど、こうやって広く、ちゃんと皆さんに啓発したということは評価できるということですね。
専門家だけの議論で終わってたというところですね。
まずね、まずとにかく、その医療介護っていうのは、基本的なサービスじゃないですか。
そのためにさっきも言いましたけど、ちゃんと社会保障として、社会保険料も納めてもらってるわけですよね。
だから、まず、みんなが今いるところで受けられるっていうのは、これが当たり前の話で、そのために自治体も国も、努力するのが当たり前で、それを簡単に今、ここではできませんなんて、言っちゃいけない話なんですよ、本来は。
だけどさすがにここまでくると、もう背に腹は代えられないねっていうところまできたんで、しかも、それを正直に、国とか行政側が言っちゃうと、なんだ!と怒られるから、まずちょっと、民間の有識者団体から、ちょっとまず、ちょっと言ってもらおうよっていう、まあ、そういう背景なんですね。
じゃあ後ろで、陰で。
言っておいてっていうのがあったってことですか?
それが、内心、よくぞ言ってくれたと思ってる人たちがいるっていうことですか?
いや、その、やっぱり、なかなかもうこのままじゃ無理だよねっていうのは、それはもう、国も自治体も。
でもなんで、このままじゃ無理だよねまでほっといたんですか?
そうそうそう。
そこがやっぱり、ここまで、ここまで、少子高齢化がとにかく首都圏で集中しちゃうと、想定よりももっともっと、全体的な少子高齢化で若い人減ってるし、高齢者が、どんどんこの首都圏で、これからどんどん増えていくっていう、それはやっぱり、想定より相当進んだっていうところじゃないですかね。
なんかあれですよね、今までいろんな物事って、実は直前で、そうだったのとか、あるけども、言ったら10年前じゃないですか、10年後にこうなるっていうことなわけでしょ、これ、確実なわけでしょう。
となると、普通の行政から考えると、ちょっと早いねっていう感覚はちょっとありますけどね。
10年なんて最近、あっという間だよ。
あっという間ですけど、でもこれはもうきちゃうわけですよ、この現実は本当なんですよね。
来ちゃいますね。
だから今回の提言を見てね、大変だとかね、言うのは簡単なわけです。
これはよい機会とピンチをチャンスに変える手段が大事であって、これをきっかけに、自分のセカンドライフをどうするんだとか、ついの住みかどうするんだとかいう、ピンチをチャンスにするんだと、今までわれわれ考えたことなかったこと、それを60代だけじゃなくて、50代や40代のわれわれ世代も考えるきっかけだと。
今、この40代、50代が考えたほうがいいですよね。
そうですね。
やっぱり、70とか、80代になってから、移住は嫌ですよ。
難しいと思います。
引っ越しができないですよね。
そうそう、いざ引っ越すとなるとどうなるんだという心配の声が、たくさん来ていて、地方に問題を押しつけているだけにしか受け取れない。
都会で育った高齢者が地方になじむのも相当難しいだろうしと書いてあったりします。
そしてメールもきてます。
京都府67歳の男性から。
受け入れる地域にも多くの高齢者が住んでいます。
地方は若者世帯に来てほしいのです。
それはそうですよね。
突き刺さりますね。
ちょっと残念って感じですね、すみません。
でもね、その観点からいうと、今回は、首都圏とか東京支部にしたがために、やっぱり地方からすごい反発が起きているわけですよね。
東京が危機だから、皆さんちょっと地方に行ってください、そうすると地方からすれば、えー?俺たちは東京のために何かこう、使われているのかっていう発想になってしまうんです。
だけど、本来ね、日本創生会議ってとこは、去年言ったことで、ものすごい日本中に衝撃が走ったのは、もう日本の市町村の半分は、将来、消滅する可能性がありますと、人口が減少することによって、っていうことを言ったんですよ、1年前に。
その解決策として、じゃあ、どうやって地方が生き延びていくんですか。
それは人口をもう少し人に来てもらうしかないでしょ、そのためには、つまり今回の話は、ちょっと地方を主体にして、表現を変えてみると、地方が生き延びるために、首都圏からどれだけ人を引っぺがせるんですかと。
それはでも、そのころ、仮に私が移住するとしても、そのころは仕事もしてなくて、ですから、税金もそんなにたくさん納めるとは思えない。
来てっていう若者には、入ってないですからね。
来てって言ってもらえない感じがするんですけど。
でもですね、結果的に、アクティブシニアが移住するってことが大事なわけですよ。
介護者が移住しても、それは介護ヘルパーの雇用しか増えないですけど、この話で、北海道から沖縄まで回っていますけど、地方の悩みは雇用がないことですよ。
だから若者が高校出て、外に出ていく。
大学生も外に出てくっていうのは、雇用がない。
これに尽きる。
でもアクティブシニアが移住すれば、アクティブだから、アクティビティーだとか、それから生涯学習だとか、食べ物、健康支援のプログラムの雇用が生まれるから、地元の若者が出てかない。
そして、結果的に雇用としてアクティブシニアが移住すれば、子育て世代だとか、ミドル世代も移動すると。
結果的に。
アクティブシニアというのは、元気で動けるっていう意味ですか?
団塊の世代って、みんな元気でしょ。
そういう人たちを移住させると。
だからさっき解説委員言ったように、主語を地方にするんですよ。
地方がこれをどういうふうにチャンスにするかってことが大事だと思いますよ。
どっかの本屋さんがね、行ってくださいっていうことばを入れ替えたら、すごく、あれみたいですよね。
今のね、アクティブシニアとかそういう所が行かなくても、今すでに、介護を受けている人、医療を受けてる人、高齢者の人たちが行くことだけでも、実は大きな意味がある。
それは今、地方は実はせっかく、医療介護施設があるのに、人口がどんどん減っていって、利用者がいなくなっているので、結局、畳んでしまうっていうことが起きているわけです。
これ、もったいない話ですよね。
ですから今、実際そうやって利用者が高齢者が行ってくれれば、医療介護施設がちゃんと存続できる。
そこでちゃんと介護福祉士の人たちも雇用の場ができる。
そうするとですよ、若い人たちがやっぱりこれから移住するのに、ちゃんとそこで医療施設があるのか、医療が受けられるのかって一つ大きな不安材料っていうか、判断材料になっているわけですね。
なんかすごい話聞いてると、よさげだし、うーん、いいことなんだって思うんですけど、どうしてお尻が重いんでしょうかね?
なんか一つは、私一つやっぱりもやもやしてることがあって、この番組でも何度も、地域でお年寄りを支えましょう、近所づきあいなんかして、家で1人でいる人でも大丈夫と、だから、頑張ってみんなで、近所づきあいして支えていきましょうよって、東京でもって、なんかそんなこと言ってきた気がするんですよね。
それですよ。
あっ、それですよ。
これがどうなっちゃったんですか。
それ2025年目標って書いてあるし。
それがどうしてこうなってるんですか。
これ、今、国が進めようとしていることで、地域包括ケアシステムって、なんかものすごいかたいことばのように聞こえますけど、要するに今までは施設中心で、ずっと医療や介護をやってきたんですけども、それもなかなか、施設もなかなか作れないし、それからやっぱりそこがなかなか高かったりするので、もうちょっと地域とか家にいながら、医療や介護サービスが受けられるようにしようっていうのが地域全体で取り組むようにしようというのが、この基本的な構想なんですね。
だから、地域で皆さん、頑張ってくださいっていう中で。
言ってましたよね。
でも首都圏だめだから地方に移転してねっていう、矛盾していますよね。
そうですね。
だから僕はやっぱり今まで国の政策がずっとやっぱり、失敗だったと思うんですよね。
それでようやく危機的状況が来て、どうしようどうしようって今、言っているので、今からでも遅くないので、私は東京圏を中心に、介護とか医療にもっと財源を出して、やらないと、本当に介護難民だらけで、今、首都圏で何が起きているかっていうと、もう本当に虐待の問題とか、もう本当にどこに行っても、今でさえ、介護難民がいっぱいいるので、ちょっと国は、これ民間のシンクタンクの提言ですけど、こういうのを受けて、本気で大都市部の医療、介護に財源をちゃんとやるように、やっていただきたいというのが本音です。
そうですね。
別にこれ、…の提言じゃないんですけど、大事なのは、地方移住で、東京でやることはあるだろうということですよね。
さっき言ったように、キャンパスが今どんどん空いていると、少子化ですね。
そういうのを使うということが大事で、首都圏の人は、これを聞いて首都圏の市町村とかね、反対だとか、あるいは違和感があるとか、いかがなものか、でもそれを言っても、なんの解決もならないんですよ。
だからできることを示す。
いかがなものかっていう、英語ではアイ・ハブ・ノー・アイデアってことですよ。
確かにね。
その先を考えなきゃいけないんですよね。
じゃあこんなのはどうですか。
多摩ニュータウンが空いてるんでしょ?東京圏の空いたニュータウンを介護施設に改装すればいいじゃんっていう声も来ていますが。
こういうことですか?結城さんの。
まあ、そうですけど。
なるべく在宅資源が、今の資源もきちっとして、介護とか医療とか在宅の資源をやると同時に、やっぱり施設も必要だと思うんですよね。
ですからこの提言にもあるように、確かに東京区部は非常に土地が高いので、なかなか施設を作ることはできない。
そしたらば、これ、1都3県ですけど、私、埼玉県民ですけど、埼玉だって、ちょっと遠くに行けば、土地は安い所はあるわけですよね。
ですから、まず1都3県の中でもまずその中で、何ができるかということを考えて、ちょっと申し訳ないけど、不便だけども、少し離れた所に施設を作っていくとかですね。
だから、都市のあの41地域で、少し介護とか医療に余力があるから、まずそっちのほう、有効活用して、右から左というよりも、まずは東京圏で新しいものを作っていかないと、ちょっとなかなかその、もちろん移住していただくのはいいと思うんですけども、したいっていう人は。
なんかね、なんか1個どうしても腑に落ちないことがあるんですけど、2020年には、東京オリンピックやるわけじゃないですか。
東京オリンピックやるということは、今からどんどん、働く人ももっと入ってくるし、人がもっと多くなりますよね。
でもその5年後、パンクしますよと言われても、いや、やってることめちゃくちゃじゃないですか。
そんなの東京オリンピック、計画するときから分かってなかったのってのもあるから、それがぐちゃぐちゃなの。
なんか明らかに、首都圏の身勝手なような気がものすごくして、地方の方に申し訳ないっていうか。
オリンピックにすっごいお金使うわけでしょ?
ちょっとじゃあこの先は、このプレゼンを見てから話しましょうか。
いくつかですね、お話が出てきたんですが、実際に国や自治体の政策で、東京圏にいる高齢の方に移り住んでもらおうという動き、あるんです、実際に。
ちょっとまとめてみました。
さっき、結城先生が、もっとちょっと離れた所に作りませんか、もっと施設をと、話、ちょっと近いかもしれません。
最近、とても注目されている区があります。
東京の杉並区です。
杉並区に限らず、全国で問題になっているのは、この特別養護老人ホーム。
これ、所得に関係なく介護の必要なお年寄りを受け入れる、公的な色合いの強い施設なんですが、入れないわけです。
杉並区だけで、およそ1400人の人が入りたいと言っているのに、入れない。
区も考えてないことはなく、悩みがあります。
東京ってやっぱり、もう土地がない。
建てる土地がない。
建てようにもものすごくお金がかかる。
悩みの種でした。
そこで出した案が注目されました。
だったらここに、作っちゃえ。
静岡県の南伊豆町に、杉並区民も入れる特別養護老人ホームを作りましょうということで、南伊豆町と提携を結んだっていうのが、大変大きなニュースになったんだそうです。
どうしてそこにしたんですか?
ちなみに杉並区、何を得するかというと、お金が少なくて済むんです。
ベッド数が50床ぐらいの一般的な特別養護老人ホームを、杉並区内になんとか作ったとすると、10億円くらいするそうです。
区の持ち出しが。
南伊豆町に作れば、5億くらい。
半分?
半分です。
土地代?
土地代とかですね、補助金も必要ですよね。
実際運営するのは民間のとこだったりするので、そこに区がいろいろお金、持ち出さなきゃいけないんですけど、それが半分で済むという利点がまずあります。
じゃあ、南伊豆町はなんでOKしたのか。
もちろん町民も入れるんですけど、これがあります。
ほら、雇用が生まれる。
さっき言ってた話だ。
同じような規模のものを1棟作るだけで、7、80人分の雇用が生まれると言われています。
コックさんだとか、ヘルパーさん、運送屋さん、いっぱいいますよね。
そしてもし3食出すわけですから、食事を全部地元産で賄ったとすると、経済効果が年間4400万ほどする。
これで両者の思惑が一致したという話なんです。
ちなみに報道されたときも、やはり中には、それってひどいじゃないかって人もいたそうです。
うば捨て山だっていう意見もあったそうです。
実際、区民の方はどう思ってるんだろうと思ったうちのスタッフ、とりあえず区内の特養に取材に行ってみました。
会えた人5人なんですが、立て続けに。
5人?
はい。
うそつくのはやめて、会えた人は5人でした。
とりあえず、とりあえず行ってみようと思って5人の人にばーっと聞いてみました。
どうですか、南伊豆町に引っ越すのは、ありですか、なしですか。
実は5人の答えが全く同じでした。
一篇にご覧いただきます。
せーの、どん!行ってもいい。
いろんな意見があるんでしょうか、たまたま会った5人はオッケー。
これ、調べていくと理由があって、杉並区と南伊豆町って、もともとつながりがあって、区の保養所があって、割と多くの人がなじみがあるんですって。
前も行ったことがある。
だから、比較的好意的に取っている人もいるという見方もあるんです。
23区の中には、これについていこうという意見もあるのですが、果たしてこれ、進むのか、いってみればこれって、名前付けるとしたら、越境特養というのには、異論があるのか否かってことですね。
だからもう、国も自治体も、こういうプランを考えているということなんですね、移住のための。
気になりますね、隣が。
これは。
CCRC。
これ一応、先にじゃあ、松田さん、実はこれに詳しい方なんですが、概要をこっちで簡単にご説明させていただきます。
実は内閣府が中心になって、もう進んでいる政策があります。
CCRC。
分かんない。
これ実はね、もう知らないわりには、全国202もの自治体が、うちにもCCRCを作りたいって、手を上げてる。
手を挙げて。
CCRCって言ったら分かるんですね。
たぶんそうです。
なんですか?
正式名称は。
また分かんないやつ。
分かんないね。
まあまあ、リタイアした、引退した人たちのコミュニティーという意味です。
つまり、まあ、本当に、大ざっぱに言うと、今、コミュニティーとか、つながりってありましたね。
移住するお年寄りで、新しいコミュニティーを、村をつくっちゃおうという考え方です。
これ見て分かるとおり、既存のものももちろん使いますし、新しく家を建てましょう、集合住宅を建てましょうという考え方。
ここの考え方、もう一個言うと、できるだけみんなで支え合う。
例えば家だけじゃなくて、温泉施設や談話室、食堂も作りましょう。
もちろんバリアフリーも完備しましょう、で、できるだけ入居した人たちどうしで、新しい町をつくって支え合っていきましょう。
洗濯や掃除の手伝いくらいは、比較的元気な人が助けるぐらいでいきましょう。
どうしてもっていうときだけ、ヘルパーさんに入ってきてもらいましょう。
家で暮らせなくなったなっていうときだけ、一緒に介護施設に入りましょうっていう考え方、まさに高齢の方で作る、新しい村っていう発想。
実際に、再来年、新潟県の南魚沼市では、モデル事業として、400人ほどの高齢の方が入る、新しいコミュニティー、CCRCを始めようというふうに動いているんですって。
これって高齢者の方っていうのが、どのぐらいからが高齢者なんですか。
何歳?
65歳が高齢者になりますけれども、もっと若いうちもありますよね。
50代から、元気なうちに移住するっていうので。
でもこの70代ぐらいの人たちが移住して町作って、皆さんが90歳になっちゃったらどうする?
そうなんですよ、今現在ある地方の過疎化している村と何が違うんだっていう、若者がいないわけだから。
一気にね、大変なことになりそうですね。
だから、これでいいのか、大事なのは、今13万人の介護難民が出るっていうのは、対処の話ですよ。
大事なのは予防。
介護にさせないで、今の団塊世代50代が、元気でい続けてもらわないといけないと、そのためにこういうCCRCを作るということで、じゃあ、従来の高齢者施設と何が違うんだということでいうと、具合が悪くなってからじゃなくて、元気なうちにいくと。
あと不安だから入るんじゃなくて、役立ちたい、楽しみたいという前向きな動機だということ。
それから高齢者の村って書いているとね、いかにも元気が出ないんですけども、僕はね、多世代だと思う、多世代。
多くの世代。
例えば、ここに学生が格安の家賃で住める。
そうなったほうがいいですよ。
それならいいですね。
なんかこれだと本当におじさん、おばさんが住み始めて楽しくやってたって、全員がおじいちゃん、おばあちゃんになって、どうしようって、また若い人いないってなるんですね。
だから地域の担い手とか、社会参加とかというのは、ここに子育て世代が入ってきたら、おじいちゃんおばあちゃんが育児支援をすると、ちーちーぱっぱさせるには、子どもの小さな手を見たほうが元気になるわけですよ。
若者が買い物支援をすると。
できるだけ、そこで元気でぴんぴんころりでいくというのが、理想だということなんですね。
高齢者というか、村をきっかけに一つの町が出来ていくという考え方ってことですね。
高齢者村っていうよりは、新しい町ってことですね。
高齢者村に引っ越しましたなんて、恥ずかしくてね。
ちょっと恥ずかしいってあれですけど、高齢者の方がやっぱりそこに引っ越すには、移住するにはやっぱり、一つの大きなきっかけとか、仕組みが必要ですよね。
入りやすくする、移住しやすくする、地域に溶け込みやすくするっていう一つのきっかけが、仕組みが、このCCRCというふうに言われてるわけです。
ちょっと、こんな声が届いています。
近所に都会から引っ越された方がいます。
地区行事、役員などのつきあいについていけないと後悔されています。
高齢になってからの移住は不幸です。
それから、東京で難しいから地方としか思えない。
地方出身者が戻るのはいいと思うけど、都会の便利な世界で育った人は、地方にはなじみにくい。
でも地方出身者が戻るときだって、都会の生活に、便利な生活になじみきってる場合もありますよ。
確かにあると思う。
東京で戸建てのおうちで、ご夫婦で暮らしてたんだけど、やっぱり年を取られて、大きなおうちを売られて、どこにお引っ越しされるんですか?って聞くと、かえって、環境のいい所じゃなくて、街なかのマンションの中にお部屋を借りて、おうちは鍵1個で閉められるし、お買い物は雨にもぬれずにスーパーに行けて、電車に乗れてっていう所に行くのよって言われると、そういう年代の方たちが、環境はいいかもしれないけれども、スーパー行くのに結構遠いですよっていうところに行くのは、どうしたらいいんだろうっていう感じがしますよね。
地方移住の最大の誤解は、田舎暮らしですよ。
地方都市ってことですか?
田舎暮らしじゃないと?
田舎暮らしじゃないと思います、それは誤解だと思いますね。
もちろん、田舎暮らしを選ぶ人もいますけれども、僕の周りで、地方移住で元気にやってる人は、地方都市、地方の中核市、大都市に住むと、東京都同じように便利、イタリアンもフレンチもあると。
大体駅前のタワー、もう車に乗らなくても歩いて過ごせると。
まあ、そうですね。
日本、どこに行っても、結構多いですけどね、そういう所ね。
福岡がそうでしょ。
松田さんもおっしゃった、今回の提言に出てきた41、確かに地方都市なんですよ。
山あいの村とかでなくて、地方都市を対象に、これ、調べている。
まさにそういうことなんですって。
どこ行っても大きなショッピングモールがあるところばっかりですもんね。
駅前も、何かしら駅ビルがある所ばっかりですもんね。
地方は地方で、今、何が言われているかというと、先ほどもちょっと触れましたけど、これからやっぱり全体として人口が減少していくので、地方が維持するためには、ある程度、地方そのものが集約していって、コンパクトシティをつくらなきゃいけないっていうのが、今一つ方向性としていわれているわけですよね。
集まっていかなきゃいけない。
そのときにこういう医療、介護のあるところは、この拠点になるってことですよね。
やっぱり医療、介護施設のある所に、どんどん人がやっぱり、買い物とやっぱり医療と介護ですね。
大きなショッピングセンターみたいなのがよくできるところに、必ず、そういう高齢者の方たちの使える場所とか、住める場所とかも、一緒に企業が作ってくれたらいいのにね。
今説明になったCCRCっていうのは、大体そういうところをやっぱりイメージして、作っていけないかなとなっているわけですね。
うわー、厳しい声、たくさん来てますね。
東京は戦後、地方の富と財を搾取して発展したのだから、その付けを払うのが筋。
そして、オリンピックをする余裕があるのだから、介護老人政策も楽勝でしょう。
できないのならオリンピックのほうをやめるべきでしょう。
CCRCは、福祉で町づくりをして、活性化するというのは、一つの方法としては、私も一つはいいと思うんですよ。
ただそこには、社会補償費を、介護報酬いっぱいあげるとか、医療診療報酬をきちっとするとか、介護士の給料を高くするとか、そこには絶対社会保障費をいっぱい上げて、ちょっと財政難っていえば、でもちょっと、公共事業も増えていますから、それをやめて、介護とか医療にお金をばっとあげないと、介護者の給料は地方で上がらないので、CCRCだけ言ってても、社会保障費の充実を上げないとこれは、ただの机上の空論になっちゃうということだけは。
まさにその声来てます。
介護職の賃金や職場環境を整備しないと、それって机上の空論で終わってしまう。
介護、医療関係の仕事が、どれだけ魅力のない職業か知っていますか。
若者が介護をしたいから地方にとはならないでしょうという声、そうですね。
いや、やっぱりちょっと、難しい、難しい。
心情的には地方に住んでたら、ふざけんなよとなると感じも出てくると思うんですよ。
東京は東京でやんなさいよっていう、それがやっぱり、ちょっと本音だと思いますけどね。
ただ、先ほどの40代、やっぱり考えなきゃいけない、これから75歳の人が、2025年に増えるんですけど、その子どもである団塊ジュニアも、親の介護とかで大変になって、東京に、特に共働き世代は、結構多いので、介護離職とか今、非常に深刻なんですね。
そうすると、13万人の介護難民は、その娘や息子も一緒に考えなきゃいけないので、高齢者の問題ではなくて、その親の介護をどうするかという考えもしないと、この問題はやっぱり考えないといけないと思いますね。
だからね、団塊の世代は今660万人ですよ。
ですけども、バブル世代、私、バブル世代で、団塊ジュニア、合わせると1500万人ですよ。
団塊の世代の2倍、3倍近くの人が、これからどうするんだって話を突きつけられているということなんだと思います。
でも私たち、これでもそこそこまじめに働いてきましたし、ちゃんと税金も納めてきたのに、どうしてここへ来て、こんな、えっ?ないの?私たちの介護の受け皿はって。
納めてきたのに、ごめん、ないって言われてもね。
それ、どうしてこんな社会に、どうしてなっちゃったんですか。
やっぱりここはね、大きくちゃんと、なぜそうなったのかっていうところを考えなきゃいけない。
それはやっぱりね、日本は圧倒的に企業中心社会なんですよ。
働いてる人の90%が、サラリーマン、公務員とか会社員。
全国どこでも転勤、いつでも残業、要するに、どんどん、いくら地域出身の人でも、転勤、転勤で、地域とのつながりがどんどん切られていって、結局、自分でじゃあ、どこで本当に自分は住むんだとか、老後過ごすんだっていうのをちゃんと考える余裕のないまんま、ずっとそのレールの上でずっと来てて、そのまま年を取ってしまうということになってきているので、今、突然ここでね、もう、そのレールの先には、もう、あなたそこに、い続けることはで来ませんと突然言われても、じゃあ、どうすれば、判断すればいいんだっていう。
だから自分たちの生活どうするんだという判断を、これまで自分で主体的にできない、できてないというところがあったので、それを今、やっぱりみんな、困っちゃってるわけですよね。
だからまあ、その住まい方、暮らし方を突きつけられると、地方移住の話になっちゃっていますけど、やっぱりわれわれのこれからの生き方ということで考えると、これ、直近で三菱総研で行った調査なんですけれども、老後のストレスって、これ60代女性のストレスは何かというと、これからの住まい方ね。
1位は?
地震、子ども、経済、1位はなんでしょう?
なんだろう、1位。
竹山さん。
答えは夫なの。
2015/06/20(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「あふれる“介護難民” あなたは移住できますか?」[字]
今月、日本創成会議が発表した“東京圏の介護危機”の問題。10年後に迎えるとされる危機的状況をどうすれば乗り切れるのか?地方移住という選択をきっかけに深読みする。
詳細情報
番組内容
今月、民間の人口問題などを研究するグループが「東京圏で今後10年急激に高齢化が進み、医療・介護施設が不足するため地方移住支援などの対策が必要だ」との提言を発表した。10年後の2025年、必要な医療・介護を受けられない人は13万人にのぼると推計、地方への移住支援が必要だと提言では示している。近い未来、東京圏が迎える高齢化の危機をどうすれば乗り切れるのか? 地方移住という選択をきっかけに深読みする。
出演者
【ゲスト】カンニング竹山,香坂みゆき,【解説】淑徳大学教授…結城康博,三菱総合研究所主席研究員…松田智生,NHK解説委員…竹田忠,【キャスター】小野文惠,高井正智,【気象キャスター】南利幸ほか
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
スポーツ – スポーツニュース
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