世界の権力の頂点。
それがアメリカ大統領。
世界経済に影響を与え。
時に命を狙われ。
そのひと言が国際社会を動かす。
絶大な権力を持っているのです。
そう、今の大統領はもうすぐチェンジ。
次は、誰がなるのか。
名乗りを上げたのは16人。
注目は。
初の女性大統領をねらう民主党、ヒラリー・クリントン氏に。
兄も。
父も大統領のサラブレッド。
共和党、ジェブ・ブッシュ氏。
けど、大統領って責任重いし危険よね。
何でみんな、そんなになりたがるの。
こんばんは。
これでわかった!世界のいまです。
きょうの1時間目はアメリカの大統領選挙についてやっていきます。
2時間目、香港の雨傘革命について、3時間目は、今週こそロシアのバイカル湖のアザラシについてお伝えします。
今夜のゲストご紹介します。
ルー大柴さんです。
お久しぶりです。
ピンクがすてきですね。
足元がかわいいですね。
アメリカの大統領選挙は誰に注目していますか。
ヒラリー・クリントンさんです。
ブッシュさんの弟さんもすごいですよね。
立候補を表明した人たちをまとめてみました。
共和党、民主党、それぞれが候補者を1人に絞っていきます。
民主党はヒラリー・クリントンさんが有力との見方が大勢を占めています。
一方の共和党は今週ブッシュ前大統領の弟の、ジェブ・ブッシュさんが立候補しました。
共和党は12人が立候補していて、支持率がきっ抗する大混戦となっています。
まずは最新情勢についてワシントン支局に聞いてみましょう。
中継で伝えてもらいます。
田中さん、ヒラリー・クリントンさんが、やはり最有力なんでしょうか。
そうですね。
知名度、実績それから女性初の大統領への期待などから最有力であることは確かです。
ただ向かうところ敵なしかといいますと実はそうでもないんです。
では彼女にとって誰が最大の敵かといいますとヒラリーの敵はヒラリーと言われているんです。
つまりもしつまずくとするとスキャンダルや政策の一貫性のなさなど、みずからのオウンゴールが引き金になると見られているんです。
ヒラリーの敵はヒラリーということは、失敗さえしなければ絶対大丈夫ということですか。
そうなんですが、もうすでに、共和党側はいろいろな失点をついて激しく攻撃していますし最近は民主党内でも一部から批判の声が上がっていまして別の候補への支持に回る人も出てきています。
ですのでクリントンさんの選挙戦はどうしても守りの姿勢になってしまいますし民主党の足元を固めるために、予想以上にエネルギーをさかざるをえない状況なんです。
クリントンさんの頭の中には8年前、最有力候補と言われながらほぼ無名だったオバマさんに予備選で、敗れてしまった悪夢が常にあると思います。
その苦い経験を繰り返さないように守りを固めながらどのように前向きなメッセージを示し攻めの戦いに転じていけるのかが大きな課題かと思います。
共和党の方は12人も出ているそうですが、なんでそんなに出ているんですか。
全く勝ち目がないと考えていたらここまで立候補しないと思いますのでクリントンさんにつけいる隙があるとみているからだと思いますそれともう1点は変化を求める有権者への期待があるんです。
アメリカでは、オバマ大統領の下で民主党政権が2期続いていますが、実は同じ政党が3期続けて、政権を担った例は戦後1回だけなんです。
共和党は今は乱立状態ですがしれつな選挙戦を勝ち抜くにつれこの変化への期待を集めて輝き出す候補者が現れる可能性はあると思います。
ただ共和党にとって最大の課題はクリントンさんを個人攻撃するしか、有効な戦略が今のところないということです。
保守的な支持基盤を固める一方で、時代の変化や有権者の多様性に適応できなければ本選挙で民主党に勝つことはできません。
候補者たちは今後、各州を回って遊説などを繰り返しながら、その答えを探っていくことになります。
ワシントンから田中支局長でした。
たくさんの方が立候補しているということは分かりましたが大統領になるのは大変ですよね。
それなのになりたいんですかね。
ヨーソロー。
なりたいみたいだな。
アメリカの大統領ってすごいからな。
スーパー超大国ユナイテッドステーツオブアメーリカ。
いちばん偉い人はアメリカ大統領だ。
世界のリーダーシップをとってるんだ。
いろいろ苦労はあると思うがな。
記念写真では、大体センター。
世界最強と言われるアメリカ軍の最高司令官でもある。
正義を掲げて世界中に軍を派遣する世界の警察官だったのだ。
おしおきよっ。
でも、オバマ大統領の時代に。
中東ではISが増殖。
南シナ海では中国が不穏な動き。
世界各地でアメーリカの言うことを聞かなくなってんだヨーソロー。
言うことを聞かなくなっているんですね。
昔は世界の警察というぐらいでしたからね。
何で言うことを聞かなくなったんですか。
先生に聞いてみましょう。
きょうの先生はこの方です。
国際部所属・樺沢一朗。
全米プロキックボクシングランキング1位。
ワシントンからバンコクまで強じんな足で駆け回る。
鋭い蹴りでズバッと切り込みます。
国際部、樺沢デスクです。
よろしくお願いします。
やりますか。
なぜアメリカの言うことを聞かなくなっているのか。
いくつかポイントはあるんですが、大統領の人柄や考え方というのも大きな影響を与えているんです。
オバマ大統領のイメージというとどういうものを思い浮かべますか。
体型がいいですよね。
しゅっとしていますよね。
これは実物大です。
どれくらい違うのか、ちょっといいですか。
結構、違いますね。
私も実物を見たんですがモデルのようでした。
イエス・ウィ・キャンのイメージです。
オバマ大統領は格好いいだけじゃなくて、すごいんです。
まずアメリカで初めての黒人の大統領ですね。
そして国民の融和を掲げて大統領に就任しました。
融和というのは例えば白人と黒人、共和党と民主党、イスラム教徒とキリスト教徒など、お互いの違いを乗り越えてみんなが仲よくなる時代が来るんじゃないかと期待されました。
就任直後には分かりますか。
ノーベル平和賞ですか。
正解です。
核兵器のない世界を訴えたんですが世界はそうした時代が来るのではないかと期待しました。
私たちも期待感はすごくありました。
オバマ大統領のすごさを、こちらで見ていきましょう。
オバマ大統領の考え方、特徴の1つが、理想が非常に高いということです。
その理想に基づいて、中東では独裁から民主化ということで現地の民主化運動に期待をしました。
その結果がアラブの春です。
そして中国、話せば分かる国だということで、対話を重視しました。
強硬な姿勢だったブッシュ大統領と比べると対照的な対応です。
しかしそれが何を導いたかというと、イスラム過激派組織、イスラミックステートが台頭しました。
そして中国は、アメリカは強く出てこないんじゃないかと足元を見られてしまい、南沙諸島、英語名スプラトリー諸島で、大規模な埋め立てをされて強引な海洋進出を許してしまいました。
いずれも理想を追求したんですが結果的に後手後手な対応に回ってしまい、アメリカの威信は失墜してしまいました。
威信失墜といいますがこれはオバマさんだけの責任ではないんではないですか。
例えば、周りにクレバーな人たちがいるんですよね。
信頼関係を築くのが上手ではないんです。
フレンドリーな感じがしますが、実はオバマ大統領、昔からの側近しか信用しないというふうに言われているんです。
重要な外交政策についても、ごく一部のスタッフと決めてしまうんです。
中東最大の同盟国、イスラエルのネタニヤフ首相や、核兵器のない世界の実現に欠かせないロシアのプーチン大統領とも信頼関係ができていないんです。
外国だけではなくて国内を見ても、野党の共和党の幹部とも信頼関係ができていないんです。
そのために重要な法案が成立させられなくて、決められない政治と批判されてきました。
アメリカの歴代大統領、実はみんなゴルフが大好きなんです。
クリントン元大統領とか、ブッシュ前大統領も議会の幹部の方と頻繁にゴルフを楽しんでいました。
交流を深めて信頼関係を作っていったんですが、オバマ大統領はいつも回るメンバーが固定していて大学の同級生などなんです。
大統領としてはよくないですね。
友達ができない大統領だというふうにも言われてしまったんです。
せっかく融和を掲げて期待を背負っていたわりに、口だけだったということですか。
確かに厳しい意見もあるんですが評価できる点もあります。
どん底だったアメリカ経済を立て直したり、最近では、キューバと歴史的な関係改善を進めているんです。
ただ、みんなの期待が大きすぎたために、裏切られたと感じることもあるのかもしれません。
世界のリーダーとしてはよくなかったのかもしれませんが、アメリカ一国が世界のことを決める時代ではないのではないですか。
かつてのような唯一の超大国ではなくなっています。
前のブッシュ大統領は世界の警察と言わんばかりに力まかせの外交をやって、世界の尊敬を失ってしまいました。
そのため反対のことをやったオバマ大統領は、理想と対話を掲げて、世界を説得しようとしたんですね。
ただ各国は言うことを聞いてくれませんでした。
それではどんな人を選べばいいのかというのが、次の選挙の大きな焦点です。
どんな人が選ばれるんですかね。
フレンドリーな感じの人がいいんではないですか。
みんなに親しみやすい政治家がなったらいいんではないですかね。
オバマ大統領が理想主義者だったので、もっと物事を解決できる力強い人。
現地で取材をしてどんな人がいいと思いましたか。
前回、取材したとき驚いたのが、多くの人は、親しみやすさを基準に支持を決めているんです。
そこで例えば例として、これなんです。
ビールですが一緒にビールを飲んだら楽しいだろうなと思える人をいろいろ考えたあげくそういうところに行き着いている人も意外に多いんです。
ブッシュ大統領は、イラク戦争など失敗が多くて評価が高くない大統領ではありますが、こちらの写真を見てください。
非常におちゃめでした。
なんとも言えない愛きょうがあって一般の人の間ではものすごく人気が高かったんです。
アメリカの大統領は、最低限しっかりした人物でなければいけませんが、選挙戦を勝ち抜くにはいかに親しみやすさを打ち出していくかというのが重要なんです。
人間味のある大統領が人気が出るんですね。
例えば民主党最有力のヒラリー・クリントンさん。
ちょっと怖いというか近寄りがたい感じがあります。
おしゅうとめさんに見えます。
ヒラリーさんは今、必死に親しみやすさをアピールしています。
一方の共和党はブッシュ王朝といわれるブッシュ家で雲の上の人と思われないように、いかに親近感を広げていくか。
ブッシュ家とクリントン家の2つが競い合って大統領になるというケースが多いんじゃないですか。
それより新しい風が吹くようなそんな大統領ができてもいいのかなと思います。
もちろん8年前はオバマ大統領は、無名でしたからね。
また知らない人が大統領になるかもしれないですね。
ところで次の選挙ですが、いつ決まるんですか。
来年の11月です。
来年ですか。
まだまだ長いんですが、これから情勢が変わってきますので注目していきましょう。
アメリカ大統領選挙について、樺沢デスクでした。
では2時間目へいきますよ。
香港の選挙制度改革を巡って学生たちを中心に起こったデモです。
警官隊の催涙弾を防ぐために、みんな雨傘を使って防ぎました。
これが象徴的で雨傘革命ともいわれています。
今月18日、雨傘革命に動きがあって改革法案の採決が行われたんですが、激しい対立からは予想もつかない幕切れとなりました。
改革案の採決、議会の議員が一人ずつ意見を述べたうえで行われました。
白熱が予想された投票でしたが。
議場は空席が目立ちます。
実は、採決の直前。
中国政府寄りの親中派で改革案に賛成の議員が次々と退席したのです。
これは棄権ではなく戦術でした。
採決には70人の定員の半数、35人の出席が必要なことから親中派40人余りで退席し、採決を遅らせようとしたのです。
ところが。
親中派の議長は、決まり事に厳格なことで有名。
親中派の一部だけが退席したまま時間どおりに採決を宣言。
連絡ミスで退席し損ねた議員が採決に加わり、親中派が支持していた改革案は大差で否決されてしまったのです。
賛成8、反対28。
世界の注目を集めた投票は親中派のエラーばかりが目立つ意外な形で決着しました。
中国政府の失望は今回の改革案が中国政府の意向を受けたものだったからです。
直接選挙の形をとるものの親中派が大半を占める委員会に支持されなければ、選挙の候補者にすらなれないことから民主派はニセの普通選挙だと激しく抵抗してきました。
その民主派にとっても今回の勝利は日に日に強さを増す中国政府の圧力の中では一時しのぎにすぎません。
民主派の市民団体の幹部は戦いのあと、誰も勝者になれなかったと話していました。
今回、中国が作った選挙の仕組みにノーを突きつけることはできたものの、今後、本物の普通選挙の改革案をみずから通すことはできないため、無力感を感じる市民も少なくありません。
逆に今回の否決で中国政府を怒らせてしまい、皮肉にも目標達成の道のりは、より険しくなったのではという見方さえ出ています。
香港に生まれ育ち、自分を中国人ではなく、香港人だと考える若者は増えていて香港の将来は自分たちで決めたいという願いは強まっています。
中国政府が1つの国としての安定を優先させるよう迫る中、香港市民の前には長く先の見えない道のりが続いています。
次はこちらです。
先週お伝えしたかったバイカル湖のアザラシです。
バイカルアザラシです。
スーイ、スーイ。
ヨーソロー。
華麗な泳ぎだったろ。
この美人、俺の友達、バイカルアザラシ。
世界で唯一、淡水に生息しているアザラシなんだ。
ここは、日本から北西に3000キロ、ロシアのシベリア地方にあるバイカル湖だ。
世界自然遺産にも登録されているんだが、今ある異変に直面しているんだ。
バイカル湖は透明度が高く、シベリアの真珠とも呼ばれています。
水深およそ1700メートルと世界で最も深い湖です。
その独特の地形、そして内陸深くの閉ざされた生態系が千数百種類の固有の生き物を育んできました。
しかし今、生態系に異変が起きているんです。
バイカル湖で行われている漁業は漁獲量がこの10年ほどで半分にも落ち込んでいます。
こうした魚を餌とするのが、絶滅のおそれがあるバイカルアザラシです。
魚が少なくなれば、バイカルアザラシの数も減ってしまうのではと心配されています。
バイカル湖で何が起きているのでしょうか。
湖には主に3つの大きな川が流れ込み水源となっていますが、その川の水が減少したり、干上がったりしているのです。
バイカル湖に流れる川に来ています。
去年の今頃は、ちょうどこの辺りにまで水が来ていました。
今は完全に陸と化しています。
今回の事態をどう見ているのか。
周辺の自然環境を調べているロシアの研究所を訪ねました。
このグラフは、バイカル湖に注ぐ川の年ごとの水量です。
この20年を見ると、ずっと減少傾向で、去年は20年前と比べて10分の1以下にまで減ってしまいました。
研究所では干ばつの原因についてバイカル湖周辺の平均気温がこの20年間におよそ2度上昇していることから、温暖化が地域の気候に何らかの影響を及ぼしているとみています。
モンゴル系の人たちが多く暮らす周辺の村では、生活に影響が出ています。
川の付近でくみ上げている井戸はあちこちで水が枯れてしまっています。
野菜を栽培する農家も干ばつに悩まされていました。
豊かな生態系を持ち地域の人たちの暮らしも支えてきたバイカル湖。
干ばつがいつまで続くのか、不安が広がっています。
2015/06/21(日) 18:10〜18:42
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【ゲスト】ルー大柴,【キャスター】坂下千里子,井上裕貴
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