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百田尚樹・自民党勉強会事件「経団連使って広告料収入締め上げて沖縄の2紙を潰せ」+安倍首相恐怖の発言

2015年06月26日 | ツイートまとめ

 

 

 2015年6月25日に行なわれた自民党本部での勉強会でのやり取りが大きな問題になっています。

 この「勉強」会とは、安倍政権と考え方が近い文化人wを通し、発信力の強化を目指そうと、安倍晋三首相に近い若手議員wwが立ち上げた勉強会「文化芸術懇話会」(代表=木原稔・党青年局長)です。

 この会は作家の大江健三郎氏が呼びかけ人に名を連ねる「九条の会」などリベラル派に対抗するのが狙いで、憲法改正の国民投票まで活動を続けたい考えだというのですが、第一回講師があの百田尚樹氏!

 「永遠の(知性)0」で有名な!

 ノーベル文学賞受賞者の大江健三郎に対抗して持ってきたのが百田尚樹!「永遠に知性0」の!!と二度叫んでしまってすみません。

 この時点で、実はわたくし爆笑していたのですが、中身があまりにもひどくて笑い事ですまず、本日26日午前の国会審議で安倍首相が「遺憾」といわなければならなくなりました。

 ところで、スポニチアネックスによると

百田氏は前日25日夜には「ギャグで言った言葉を切り取られた。しかも部屋の外から盗み聞き!卑劣!それにしても、報道陣は冒頭の2分だけで退室したのに、ドアのガラスに耳をつけて聞き耳してるのは笑った。しかし、正規の取材じゃなくて盗み聞きを記事にするのは、ルール違反だし、卑劣だろう!」とツイートした。

と例によって言い訳しているとのことなんですが、わたくしがそのツイートを見に行ったら、

「ブロックされているため、@hyakutanaokiさんをフォローしたり、@hyakutanaokiさんのツイートを見ることができません。詳しくはこちら

ってなってるんですが、なんで?(笑)。

ネトウヨその世界3 百田尚樹氏 ツイッターでまたデマを流す 「アメリカのマイク・ホンダ下院議員は朝鮮人」

 肝胆相照らすというか、お互い相当リラックスできるんでしょうなあ。ある意味、すんげえ良い顔してるw

 

 

 

 さて、この「勉強会」、むしろ「謀議」は非公開なのでいろいろな報道がされているのですが、まず、講師の百田氏は沖縄問題について、こういうことを言ったようです。

1 市街地に囲まれ世界一危険とされる米軍普天間飛行場について、もともと田んぼの中にあり、周りは何もなかった。基地の周りに行けば商売になると、みんな何十年もかかって基地の周りに住みだした。基地の近隣住民がカネ目当てで移り住んできた。
 
2 基地騒音訴訟について、「うるさいのは分かるが、そこを選んで住んだのは誰だと言いたい」と、自己責任だ

3 「基地の地主さんは年収何千万円なんですよ、みんな」「ですからその基地の地主さんが、六本木ヒルズとかに住んでいる。大金持ちなんですよ」「基地の地主は大金持ち。基地が出て行くとお金がなくなるから困る。沖縄は本当に被害者なのか」

4 議員から沖縄の地元紙が政府に批判的だとの意見が出たのに対して

「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない。あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」

 一方、出席議員からは、安保法案を批判する報道に関し

5 「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働きかけてほしい」

「沖縄は戦後、予算漬けだ。地元紙の牙城でゆがんだ世論をどう正すか」

「悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい」

「(沖縄は)左翼勢力に完全に乗っ取られている。沖縄の世論のゆがみ方を正しい方向に持っていく」

という意見が出たということです。

 このうち、4と5の、沖縄タイムズと琉球新報が邪魔だから潰してしまえと言う話が、報道の自由に対する重大な侵害行為だということで大問題になっているわけです。

NHKに安倍首相が送り込んだ百田尚樹氏らは、もともと報道の自由破壊の尖兵だったと言える。

 

日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ
安倍晋三 百田尚樹著
ワック

「第二次安倍政権は何が違うかと言えば、政策を実行するかどうかです。私は必ずやり抜きます! 」

お金を出して読むのはやめましょうw

 

 

 

 百田氏ばかりでなく、池田信夫氏など右翼言論人が盛んに主張する1と2についても、実際には現在の普天間飛行場内に戦前、役場や小学校のほか、五つの集落が存在していたこと、沖縄戦で住民は土地を強制的に接収され、人口増加に伴い、基地の周辺に住まざるを得なくなったなどの経緯があるので、完全にデマなんです。

 ここをもっと追究したいのですが、もうそこより今は、経団連を使って広告料で締め上げて、辺野古新基地建設に邪魔な沖縄の新聞二つを潰すというとんでもない「勉強会」の中身にみんながびっくらこいているという次第です。

 日本の安全保障に必要だからと米軍基地をあれだけ押しつけといて、反抗したら潰してやるって、どんな全体主義国家なんですか。

  うちからリンクさせていただいているkojitakenさんは、下のように書いておられますが、まさにその通り。さすがだと思います。

自民党・安倍晋三一派と百田尚樹が「表現の自由」に宣戦布告してきた

 

 

 

 さて、安倍晋三首相は、勉強会翌日の26日午前の衆院平和安全法制特別委員会の集中審議で

「党において、さまざまな議論が行われる。基本的には自由と民主主義を大切にするので、報道の自由は民主主義の根幹だと言うことでの議論だと思っている」

「報道が事実なら大変遺憾だ。(勉強会は)党の正式会合ではない。有志の会合だ。発言がどのように報道されたかは確認する必要がある」

述べたということなんですが、今回の事件で一番恐ろしいのは実はここかもしれない。

 「発言がどのように報道されたかは確認する必要がある」

 だって、これって、正式の会合でなく有志の会合で非公開なのに、なぜ講演や出席者の会話の内容が漏れて報道されたのか、確認する必要があるということで、犯人捜しをするということでしょう?

 つまり、報道の自由が民主主義の根幹と言った舌の根も乾かないうちに、もう党内の言論を統制し、報道の自由を制約し、国民の知る権利を制限しようとしているわけです。

 いま、まさに、邪魔な新聞社は潰してしまえという、報道の自由侵害だとか言論統制だとか言うもおこがましい、物凄い弾圧が与党内部で議論されたことが明かされ、国会で問題になり、遺憾だと言わされたその総理総裁が、

「発言内容を確認する必要がある」

ではなくて、

「発言がどのように報道されたかは確認する必要がある」

と無意識に言ってしまったことに、私は震撼させられました。

 そして、それが国会で堂々と述べられたのに、誰もそれを気にも留めず指摘もしない今の国会とマスコミに慄然とせざるを得ません。

 

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ほんとに誰ひとり、人っ子一人安倍総理のこの発言を問題視していないので、私が何か間違えているのかとさえ思い、世に問いますw

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追記1 

 マスメディアは第4の権力とも言われ、その力は政治権力を批判してこそ初めて正当化されるのですから、政府与党から「潰したい」とさえ思われている沖縄2紙をこれからも、これまで以上に応援したいと思います。

琉球新報社の 潮平芳和 (しおひら・よしかず) 編集局長の話 百田氏が何を論拠にしたのか明確ではないが、「つぶさないといけない」という発言は沖縄2紙のみならず、国内のマスメディア全体の報道・表現の自由に対する重大な挑戦、挑発である。沖縄の現状を全く理解しておらず、残念である。琉球新報は今後とも不偏不党、言論の自由を重んじ、公正な取材活動と報道に努める。

沖縄タイムスの 崎浜秀光 (さきはま・ひでみつ) 編集局次長の話 安全保障関連法案は「憲法違反」との指摘が相次ぎ、反対する世論の広がりに対するいら立ちが(百田氏の発言に)出たと言わざるを得ない。70年前の沖縄戦で、沖縄は本土の「捨て石」にされた。「中国に取られれば目を覚ますはずだ」との発言は、再び沖縄を捨て石にしようとする発想で、断じて許すことができない。

共同通信 「政権の危なさ痛感」 報道批判に野党反発より


追記2

 他方、自民党内のハト派?「宏池会」の武井俊輔議員、無派閥の石崎徹議員らが立ち上げた、「過去を学び『分厚い保守政治』を目指す若手議員の会」の5回目の会合が中止になりました。

 漫画家の小林よしのりを講師に招いて百田勉強会と同じ25日に開催される予定でしたが、今月中旬に党幹部からメンバーに対して「安全保障関連法案への審議に影響がある」と法案成立まで会合を開かないよう要求があり、2日前に急きょ中止が発表されたというのです。

 それにしても、小林よしのりって元祖ネトウヨの教祖ですからね。

 そりゃあ、時々、百田氏よりはまともなことを言いますが、それはマンガを売るための戦略上ですし、これもなんちゃってとは言え、天皇尊崇・皇室至上主義は百田氏よりずっと徹底しています。

 党内「ハト」派が元祖ネトウヨを呼ぼうとしてそれさえ中止になり、タカ派が一番元気のいいネトウヨ作家を呼んで問題を起こすという、自民党のカルト化が今凄い。

 

 

 

 

 

百田氏発言をめぐる琉球新報・沖縄タイムス共同抗議声明

2015年6月26日 21:50 琉球新報

 百田尚樹氏の「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」という発言は、政権の意に沿わない報道は許さないという”言論弾圧”の発想そのものであり、民主主義の根幹である表現の自由、報道の自由を否定する暴論にほかならない。 

 百田氏の発言は自由だが、政権与党である自民党の国会議員が党本部で開いた会合の席上であり、むしろ出席した議員側が沖縄の地元紙への批判を展開し、百田氏の発言を引き出している。その経緯も含め、看過できるものではない。

 さらに「(米軍普天間飛行場は)もともと田んぼの中にあった。基地の周りに行けば商売になるということで人が住みだした」とも述べた。戦前の宜野湾村役場は現在の滑走路近くにあり、琉球王国以来、地域の中心地だった。沖縄の基地問題をめぐる最たる誤解が自民党内で振りまかれたことは重大だ。その訂正も求めたい。

 戦後、沖縄の新聞は戦争に加担した新聞人の反省から出発した。戦争につながるような報道は二度としないという考えが、報道姿勢のベースにある。

 政府に批判的な報道は、権力監視の役割を担うメディアにとって当然であり、批判的な報道ができる社会こそが健全だと考える。にもかかわらず、批判的だからつぶすべきだ―という短絡的な発想は極めて危険であり、沖縄の2つの新聞に限らず、いずれ全国のマスコミに向けられる恐れのある危険きわまりないものだと思う。

 沖縄タイムス・琉球新報は、今後も言論の自由、表現の自由を弾圧するかのような動きには断固として反対する。


 琉球新報編集局長・潮平芳和
 沖縄タイムス編集局長・武富和彦

 

 

毎日新聞 2015年06月26日 12時56分(最終更新 06月26日 14時31分)

百田尚樹さん=小関勉撮影
百田尚樹さん=小関勉撮影
 

 ◇「沖縄2紙をつぶせ」 平和安全法制特別委の集中審議で

 自民党の25日の勉強会で、安全保障関連法案に関して作家の百田尚樹氏らから「沖縄2紙をつぶせ」など報道機関に圧力をかけるような発言が出た問題で、安倍晋三首相は26日午前の衆院平和安全法制特別委員会の集中審議で「報道が事実なら大変遺憾だ。(勉強会は)党の正式会合ではない。有志の会合だ。発言がどのように報道されたかは確認する必要がある」と述べた。

 首相は事実関係を確認していないとしたうえで、「党において、さまざまな議論が行われる。基本的には自由と民主主義を大切にするので、報道の自由は民主主義の根幹だと言うことでの議論だと思っている」と理解を求めた。

 勉強会に参加した加藤勝信官房副長官は「(百田氏は)作家としての立場で話していた。そうした視点の意見は拝聴に値すると思った」と理由を説明した。

 菅義偉官房長官は26日午前の記者会見で「我が国は憲法で表現の自由が保障されている」と強調。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設を巡り政権批判を強める琉球新報と沖縄タイムスについては「地元メディアの報道は許された自由だと考える」と述べた。

 加藤官房副長官の出席については「政治家としての自由で、制約すべきでない」と問題視しない考えを示した。

 政権内からも会合への批判が出ている。石破茂地方創生担当相は「我々は政権の側にいる。言論の弾圧と受け取られかねないようなことは心していかねばならない」と批判。山口俊一沖縄・北方担当相は「自民党本部でやった会合。場所柄を考えていただきたい」と述べた。宮沢洋一経済産業相も「報道の自由を脅かすようなことは適当ではない」と述べた。

 与党内でも懸念する声が上がっており、谷垣禎一幹事長は26日午前の記者会見で「メディアに対して批判、反論はあっていいが、主張の仕方にも品位が必要だ」と苦言を呈した。公明党の井上義久幹事長も記者会見で「政治に関わる者としては言論、報道の自由はしっかり尊重すべきだ」と批判した。

 また、民主、維新、共産3党は26日午前の衆院平和安全法制特別委員会の理事会で、会合について抗議した。自民党側は陳謝した。

 民主党の長妻昭氏によると、自民党の江渡聡徳筆頭理事が「謝罪する」と述べ、浜田靖一委員長も「しかるべき人に注意したい」と語った。

 浜田靖一委員長は26日午後の特別委冒頭で、百田氏らの発言について「確認したところ、そのような趣旨の発言があったことが分かった。私としては、はなはだ遺憾であると存じている」と述べた。【高本耕太、村尾哲】

 

毎日新聞 2015年06月26日 11時56分(最終更新 06月26日 12時08分)

 自民党の25日の勉強会で作家の百田尚樹氏が、安全保障関連法案に関し、沖縄の新聞社2社について「潰さないといけない」などと報道機関を批判する発言をした問題で、民主、維新、共産3党は26日午前の衆院平和安全法制特別委員会の理事会で、抗議した。自民党側は陳謝した。

 民主党の長妻昭氏によると、野党側は勉強会に出席した加藤勝信官房副長官の特別委出席を要求し、与党側も応じた。自民党の江渡聡徳筆頭理事が「謝罪する」と述べ、浜田靖一委員長も「しかるべき人に注意したい」と語った。

 また、菅義偉官房長官は26日午前の記者会見で、「憲法で表現の自由が保障されている」と述べ、政府として距離を置く姿勢を示した。加藤官房副長官らの出席については「政治家としての自由で、制約すべきでない」と問題視しない考えを示した。

 菅氏は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設を巡り政権批判を強める琉球新報と沖縄タイムスについては「地元メディアの報道は許された自由だと考える」と述べた。

 閣僚からは批判的な発言が相次いだ。石破茂地方創生担当相は「我々は政権の側にいる。言論の弾圧と受け取られかねないようなことは心していかねばならない」と批判。山口俊一沖縄・北方担当相は「自民党本部でやった会合。場所柄を考えていただきたい」と述べた。党内でも懸念する声が上がっており、谷垣禎一幹事長は26日午前の記者会見で「メディアに対して批判、反論はあっていいが、主張の仕方にも品位が必要だ」と苦言を呈した。【高本耕太、村尾哲】

 

 

百田尚樹氏「沖縄の新聞はつぶせ」自民勉強会で暴言連発

2015年6月26日 05:26
  • 基地周辺の住民は金目当てで移り住んできたとの認識を示した
  • 実際、普天間飛行場内には戦前、5つの集落などが存在していた
  • 百田氏は自民党若手国会議員らの勉強会で発言した
「文化芸術懇話会」の初会合で講演する作家の百田尚樹氏(右)=25日午後、自民党本部

「文化芸術懇話会」の初会合で講演する作家の百田尚樹氏(右)=25日午後、自民党本部

 


 作家の百田尚樹氏は25日、市街地に囲まれ世界一危険とされる米軍普天間飛行場の成り立ちを「もともと田んぼの中にあり、周りは何もなかった。基地の周りに行けば商売になると、みんな何十年もかかって基地の周りに住みだした」と述べ、基地の近隣住民がカネ目当てで移り住んできたとの認識を示した。安倍晋三首相に近い自民党の若手国会議員ら約40人が、党本部で開いた憲法改正を推進する勉強会「文化芸術懇話会」で発言した。

 実際には現在の普天間飛行場内に戦前、役場や小学校のほか、五つの集落が存在していた。沖縄戦で住民は土地を強制的に接収され、人口増加に伴い、基地の周辺に住まざるを得なくなった経緯がある。

 勉強会は冒頭以外、非公開。関係者によると、百田氏は「基地の地主さんは年収何千万円なんですよ、みんな」と発言。「ですからその基地の地主さんが、六本木ヒルズとかに住んでいる。大金持ちなんですよ」などと持論を展開したという。

 普天間飛行場の周辺住民約2千人が、米軍機の騒音で精神的苦痛を受けたと訴え、那覇地裁沖縄支部が約7億5400万円の支払いを命じた判決に触れ、「うるさいのは分かるが、そこを選んで住んだのは誰だと言いたい」と、自己責任だとの見解を示したという。

 「基地の地主は大金持ち。基地が出て行くとお金がなくなるから困る。沖縄は本当に被害者なのか」とも述べたという。

 議員から沖縄の地元紙が政府に批判的だとの意見が出たのに対し、百田氏は「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない。あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と主張した。

 出席議員からは、安保法案を批判する報道に関し「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働きかけてほしい」との声が上がったほか、「沖縄は戦後、予算漬けだ。地元紙の牙城でゆがんだ世論をどう正すか」などの批判もあった。

 勉強会は自民党の木原稔青年局長が代表で、首相側近の加藤勝信官房副長官や、萩生田光一・党総裁特別補佐も参加した。

 

百田尚樹氏が報道批判で気炎、「日本おとしめる目的」の記事多い (1)

  (ブルームバーグ):作家で日本放送協会(NHK)元経営委員の百田尚樹氏は25日、自民党本部で開かれた有志議員のグループ「文化芸術懇話会」の初会合で講演し、報道批判の気炎を上げた。

百田氏は講演で「反日とか売国」という表現を使いながら、「日本をおとしめる目的をもって書いているとしか思えないような記事が多い」と指摘。参加議員から「そうだ、そうだ」と賛同の声が上がった。百田氏の講演は冒頭部分のみ記者団に公開されたが、その際に具体的なメディア名や記事についての言及はなかった。

共同通信の報道によると、百田氏は講演の非公開部分で、沖縄県の地元紙が政府に批判的だとの意見が出たのに対し、沖縄の2つの新聞はつぶさないといけないと発言、あってはいけないことだが沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ、と主張したという。出席議員からは、安保法案批判の報道に関して、マスコミを懲らしめるには広告料収入をなくせばいい、との意見も出たと共同は報じた。

懇話会の代表を務める木原稔衆院議員は終了後、記者団に対し、百田氏を講師に招いた理由を聞かれ、ベストセラー作家であることから、「強い発信力を持っている」と説明した。

講演で百田氏は、「最近はNHKの経営委員なんかもやったりして、公の場で発言するとものすごく炎上してしまう」とも発言した。

木原氏によると、会合には37人の国会議員が出席した。安倍晋三首相に近い加藤勝信官房副長官、萩生田光一筆頭副幹事長も顔を出した。

菅偉義官房長官は26日午前の会見で、百田氏の一連の発言について「コメントを控えたい」と発言。政府側の加藤官房副長官が出席していたことについては、「いろんな会合に出るのを制約すべきではない」と話した。

 

 

「政府批判するマスコミは経団連を通じて懲らしめる」「沖縄の2紙は潰さなくては」自民党若手議員勉強会で驚愕の言論統制案が噴出、党内リベラル派の勉強会は開催中止に


Photo by Sheila

与党の政治家から民主主義国家とは思えない報道機関への言論統制の意見が吹き出し、大炎上しています。党内リベラル派も執行部から圧力を掛けられて勉強会が中止に追い込まれるなど、にわかには信じ難い事態が進行しています。

◆「マスコミを懲らしめるには広告料収入なくせばいい」
このとんでもない言論統制を望む意見が出されたのは6月25日、安部首相に近い自民党の若手議員約40人が党本部で作家の百田尚樹を講師として招き開催した憲法改正を推進する勉強会「文化芸術懇話会」の初会合において。
自民党:安保法案で報道批判続出…改憲派の勉強会 - 毎日新聞
「経団連に働きかけ、マスコミ懲らしめを」 自民勉強会:朝日新聞デジタル
現在国会で「違憲」だとして全方位からの厳しい批判に晒されている「戦争法案」に対する国民の理解が広まらない現状に対し、出席議員らからは報道機関を批判する意見が噴出。安倍政権や「戦争法案」を批判する報道に対し
「マスコミを懲らしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」
「悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい」
などと、公然と言論統制を求める意見が出されました。当然これは
1. 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2. 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
として表現の自由、言論の自由を規定した日本国憲法第21条に完全に違反。国会議員、しかも与党議員がこうした明確に違憲の言論統制を主張するとは驚愕せざるを得ません。
◆百田尚樹「沖縄の2つの新聞は潰さないといけない」
講師として招かれた百田尚樹は、沖縄の地元紙が政府に批判的だとして「対策は如何に?」との長尾たかし議員の質問に答える形で以下のように発言。

昨日の文化芸術懇話会。政治家は心に響く言葉を持ち、しっかりと発信しなけばならない。沖縄のあの2大メディア対策は如何に?という、私の質問に対してお答えくださいました。… http://t.co/6KjE6TJYQE
- 衆議院議員 長尾たかし (@takashinagao) 2015, 6月 26


沖縄の2つの新聞は潰さないといけない。あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ。
(普天間居住「商売目当て」百田尚樹氏発言 土地接収顧みず 沖縄タイムス+プラスより引用)
と、100%言論統制としか言いようのない持論を展開しました。リンク先にはこれ以外にも沖縄の住民に対する閲覧注意レベルの暴言が連ねられています。さらにブルームバーグの報道によると、百田は沖縄以外の報道機関に対しても「『反日とか売国』という表現を使いながら、『日本をおとしめる目的をもって書いているとしか思えないような記事が多い』と指摘」していたことが報じられています。
与党議員の勉強会の講師が報道機関が政府に批判的だという理由で「反日」や「売国」だとして「潰さないといけない」と主張するなど、民主主義国家で起こるとは信じられないできごとがまさに現在進行しています。
この「文化芸術懇話会」の代表である木原稔青年局長は「ベストセラー作家から、あらためて言葉の大切さを学びました」などとツイートしていますが、その百田尚樹の懇話会での暴言は上記のようにまさに目に余るもの。いったい何を学んだというのでしょうか?

文化芸術懇話会を開催。講師は『永遠の0』百田尚樹さん。ベストセラー作家から、あらためて言葉の大切さを学びました。→日本経済新聞 http://t.co/uxwgY0ug38 pic.twitter.com/jH4weavJEG
- 木原みのる (@kihara_minoru) 2015, 6月 25


【追記】
「文化芸術懇話会」に出席した議員は37人。首相側近の加藤勝信官房副長官や萩生田光一・党総裁特別補佐までもが出席しています。参加全議員名を産経新聞が以下のように公開しています。

@ishimarujiro 失礼します。産経に参加者名が掲載されていました pic.twitter.com/YYNX3WD4Bn
- アルルの男・ヒロシ@日本あ〜あ党 (@bilderberg54) 2015, 6月 26


◆自民党リベラル議員の勉強会は執行部の圧力で中止に
そして、同日に開催予定だった自民党のリベラル議員の勉強会が執行部からの圧力によって勉強会を中止させられるという事態も発生しています。
この日中止に追い込まれたのは、自民党内のハト派「宏池会」の武井俊輔議員、無派閥の石崎徹議員らが立ち上げた「過去を学び『分厚い保守政治』を目指す若手議員の会」の5回目の会合。
漫画家の小林よしのりを講師に招いて25日に開催される予定でしたが、今月中旬に党幹部からメンバーに対して「安全保障関連法案への審議に影響がある」と法案成立まで会合を開かないよう要求があり、2日前に急きょ中止が発表されました。
自民、小林よしのり氏招く勉強会中止 党内の異論封じか:朝日新聞デジタル
中止の理由について、朝日新聞の取材に対して小林は以下のように答えています。
勉強会の中止については「国会が空転しているから」という説明があっただけだ。その理由ならば、なぜ安倍首相シンパの会合は(同じ日に)できて、リベラル派の会合は開けないのか。「ああ、負けたんだな」と思う。小選挙区制によって、執行部の抵抗勢力になるのが怖くなったのでしょう。自民は全体主義になっている。
(小林よしのり氏「ああ、負けたんだなと」 勉強会中止:朝日新聞デジタルより引用)
自民党議員の言論統制としては、自民党の鬼木誠議員(今回の「文化芸術懇話会」にも参加)が衆議院総務委員会でNHKを国営放送扱いして出席議員から賛同の声が上がるという異常事態を以前BUZZAP!では報じていますが、こうした発想が自民党内の一部では常態化していることが伺えます。
自民党の鬼木誠議員「NHKに国の見解に反するような放送をする自由はない」と国営放送扱いして「絶賛」される | BUZZAP!(バザップ!)
今回のこの発言については出席議員を公表させ、発言を厳しく追求することが必須。また、こうした違憲の言論統制に対して沈黙するマスコミは報道機関の看板を今日限りで下ろすべきでしょう。
【追記】
この勉強会での百田尚樹の「沖縄の2紙はつぶさないといけない」などとした暴言に対し、江渡前防衛相が謝罪に追い込まれました。衆院平和安全法制特別委員会の与党筆頭理事である江渡聡徳前防衛相は26日午前の理事会で民主の長妻昭議員、維新の下地幹郎議員、共産の赤嶺政賢議員らが百田の意見を「マスコミへの圧力だ」との抗議に対し、「申し訳ない。担当議員に厳重注意する」と謝罪。発言が圧力であることを認める姿勢を示しました。
【速報】百田尚樹氏暴言で江渡前防衛相が謝罪 沖縄タイムス+プラス
一方、中谷元・防衛相は閣議後の会見で発言について問われた際に「報道の内容も詳細も承知していないので、コメントは差し控える」などとしています。辺野古移設という重要な問題に絡んでいるだけに防衛相がこの大問題の内容も詳細も承知していないというのは極めてお粗末。一刻も早く実情を把握した上で明確なコメントを出すべきです。
【速報】中谷防衛相、百田尚樹氏暴言にコメントせず 沖縄タイムス+プラス
また、百田尚樹の発言のみならず、参加議員の「マスコミを懲らしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」「悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい」との違憲暴言についても安倍政権の公式な見解が求められます。
(Photo by Sheila)

【「政府批判するマスコミは経団連を通じて懲らしめる」「沖縄の2紙は潰さなくては」自民党若手議員勉強会で驚愕の言論統制案が噴出、党内リベラル派の勉強会は開催中止に】を全て見る

 

百田尚樹氏「沖縄の2つの新聞はつぶさないと」発言

[2015年6月25日22時43分] 日刊スポーツ

「文化芸術懇話会」の初会合で講演する作家の百田尚樹氏(右)(共同)

 安倍晋三首相に近い自民党の若手議員約40人が25日、憲法改正を推進する勉強会「文化芸術懇話会」の初会合を党本部で開いた。

 安全保障関連法案に対する国民の理解が広がらない現状を踏まえ、報道機関を批判する意見が噴出した。講師として招いた作家の百田尚樹氏に助言を求める場面も目立った。

 出席者によると、百田氏は集団的自衛権の行使容認に賛成の立場を表明した上で、政府の対応について「国民に対するアピールが下手だ。気持ちにいかに訴えるかが大事だ」と指摘した。

 出席議員からは、安保法案を批判する報道に関し「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が経団連に働き掛けてほしい」との声が上がった。

 沖縄県の地元紙が政府に批判的だとの意見が出たのに対し、百田氏は「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない。あってはいけないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と主張した。

 懇話会は木原稔青年局長が代表で、首相側近の加藤勝信官房副長官や萩生田光一・党総裁特別補佐も参加した。

 出席者の一連の発言について、自民党中堅は「自分たちの言動が国民からどのような目で見られるか理解していない。安保法案の審議にマイナスだ」と指摘。公明党幹部は「気に入らない報道を圧力でつぶそうとするのは情けない。言葉を尽くして理解を求めるのが基本だ」と苦言を呈した。(共同)

 

 

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4 コメント

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Unknown (バナナメン)
2015-06-26 19:41:36
『百田氏は講演で「反日とか売国」という表現を使いながら、「日本をおとしめる目的をもって書いているとしか思えないような記事が多い」と指摘。参加議員から「そうだ、そうだ」と賛同の声が上がった。』

すげ。これ、本気で言ってるみたいです(今まで冗談で言ってるのではないかとも思たっりもしてたのですが、考えを改めますね)笑

試しに、海外メディア関係者にアンケートしてほしいですね。百田や安倍一派の言動と沖縄二紙のどちらが日本を貶める反日売国であるのかを。
Unknown (AS)
2015-06-26 21:43:08
あまり知られていないのですが、百田は2012年に結成された「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」呼びかけ人の一人です。
NHK経営委員で埼玉大学名誉教授・長谷川三千子、「集団的自衛権は合憲」の百地章・日大教授もそう。
周囲を応援団と「あなたは常に正しい」と言ってくれるイエスマンで固める“裸の王様”に、まともな判断が出来るわけがないのです。
どんな弾圧や抑圧があっても「王様は裸だ」と言い続けなくては。またこれが出来なければ自由民主主義体制とは言えません。どんな独裁体制の共和国にだって憲法と議会はあり、選挙は行われています、政権政党支持率90パーセント以上で。
念のため (sk)
2015-06-26 23:08:31
この騒動の陰で

例の、残業代不払い宣言した維新の足立氏が
地裁でひっそりと和解した模様笑

事の顛末が葬り去られないよう

記事とは関係ないですがコメしときます。
本気で言論統制=専制体制への道 (洲蛇亜林)
2015-06-26 23:34:51
≫発言がどのように報道されたかは確認する必要がある
>ほんとに誰ひとり、人っ子一人安倍総理のこの発言を問題視してない

何気なく聞き過ごしてしまいそうな発言ですが、仰る通りに本当に背筋が寒くなります。
これは、自民党内部で犯人探しをして自民党内部の言論を統制するという意味においても、また報道機関の報道の仕方を「誤報」とこじつけて報道機関を萎縮させて言論統制を計るという意味においても見過ごすことは出来ないとおもいます。
この発言を問題視して徹底追及することを野党には望みたいのですが。

スポンサーを締め上げて報道を統制しようということは、過去に報ステに対しても行われたことがあるようです。
その時は、すぐに別な大企業のスポンサーがついたので不成功に終わったようですが、今そんな勇気ある企業があるかどうか。
そういう企業には、例えば税務調査に名を借りた圧力が掛かることは目に見えてます。

スポンサーに圧力を掛けるということは朝日新聞に対しても行われている可能性があります。
自民党内の偏った人たちの暴言では終わらずに、既に実行に移されつつあるのかも知れません。

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