皆さんこんばんは。
私百科おじさんと申します。
「大人のピタゴラスイッチ」今年もやりますぞ。
今回は「デジむず」じゃ!
(タイマーの音)・「ピタゴラスイッチ」
(片桐)百科おじさんこんばんは。
おお片桐さんこんばんは。
お久しぶりです。
ご無沙汰しております。
いや〜また今年も来ちゃいました。
うれしいな〜。
私も楽しみにお待ちしていましたぞ。
本当ですか?ん?何かいい匂いがしますよ。
ホッホッホッホッホッホ…。
一緒に頂こうと紅茶を入れておりました。
あ〜。
あっ!砂時計。
これで紅茶を入れる時間を計るんですね。
相変わらず渋いなあ。
うむ。
これだと3分間という時間が目に見える形になっていますからなあ。
とても便利なのです。
はあ〜何かアナログでいいですねえ。
ハハハハハ。
ですかな。
ところで片桐さん。
はい。
アナログといえばデジタルとアナログの違いについてはご存じかな?デジタルとアナログ?出ました大人な質問。
それはえっと…デジタルは…コンピューターみたいな電気っぽいというか……でアナログはその…昔風というかね。
その…あれ?改めて聞かれると難しいですねえ。
おっほん。
デジタルとアナログについてはわしの101ページに書いてあ〜る。
じ〜っ。
大人だから読めま〜す。
よしよし。
え〜とデジタルとは…それに対してアナログとは…ん〜ちょっと難しくて分かりませ〜ん!ハッハッハッハッ。
しかたがないですのう。
すみません。
では例のあれをやってみますかな。
例のあれですね!今年もあれができるとは。
いきますよ。
せ〜の。
(2人)テレビのジョ〜ン。
ワンワン。
お呼びですか〜?ジョ〜ン。
会いたかったよジョ〜ン。
ワンッ!ハハハハハ。
テレビのジョン。
デジタルとアナログの違いについて教えてくれたまえ。
ワンワン!了解。
(2人)ピッ!身の回りでよく見かける言葉デジタル。
そもそもどういう意味なのでしょうか?デジタルの語源から考えてみましょう。
デジタルの語源となった言葉はディギトゥスといいラテン語で指の事です。
指にはいくつもの役割がありますがその中に数を指折り数えるというのがあります。
これが現在のデジタルのもとになっています。
つまり…具体的にはどんな事なのでしょう。
ここに2つの雨量計があります。
一方がアナログ式の雨量計もう一方がデジタル式の雨量計です。
アナログ式の雨量計はこの筒の中に雨水をため降水量をたまった水の高さとして測ります。
一方デジタル式の雨量計の方はこうなっています。
上から雨が入るとその下のシーソーに水がたまるようになっています。
ある程度たまるとししおどしのように傾きます。
またたまると今度は逆に傾きます。
このシーソーは降水量0.5ミリに相当する量の水がたまるごとに傾きます。
デジタル式の雨量計はこの傾いた回数を数える事で雨の量を測るのです。
降水量0.5ミリで1回傾くためこのように数値がとびとびになります。
デジタル式とアナログ式雨を降らせて観察すると…。
アナログの方は連続的に高さが増えていますがデジタルの方は0.5ずつとびとびに数値が増えていきます。
この連続ととびとびがアナログとデジタルの違いです。
このようにある物事を把握する時アナログでは連続的な量でデジタルではとびとびの数字で表す方法をとっています。
そしてデジタルで扱うとびとびな状態を離散的と呼ぶのです。
「離散的」?また随分難しい言葉が出てきましたけど要はデジタルってとびとびの数で表すって事なんですね。
そのとおりですな。
でも百科おじさんこの砂時計みたいにアナログだとどこまで進んでいるのか一目で分かるけどデジタルだと数字だからイメージしづらいです。
確かにアナログは人間が見て直感的に理解しやすいという長所がある。
はい。
一方デジタルのよいところは数字にして表しているので伝達しやすかったりコンピューターで扱うのに向いているところじゃ。
なるほど〜。
そうなんですねえ。
さて少々堅い話が続きましたからここで楽しいものをお見せしましょう。
やった!アナログの連続デジタルのとびとびという考え方を応用してこんな楽しい表現ができますぞ。
え〜楽しみ。
・「てかてかてかてかてかてかてかてか」・「デジタルウォーク」・「なにやらひとが歩いています」・「これを1秒ごとにみてみると」「てんてんてんてんてんてんでででででででで…」・「この人すべって歩いてる」・「この人すべって歩いてる」・「ふーんふふふふーん」・「普通の犬が散歩中です」・「これもトビトビに見てみると」「てんてんてんてんででででででで」・「犬もすべって歩いてるー」・「犬もすべって歩いてるー」・「ふーんふふふふーん」・「おじさんふたり歩いているが」・「これも1秒毎にみてみると」「てんてんてんてんででででででで…」・「やっぱり二人ですべってくー」・「まわりの人もすべってくー」・「ふーんふふふふーん」・「デジタルウォーク」面白い!歩く時に連続とかとびとびなんて考えた事もなかったけど意識すると面白いですね。
…ってところで百科おじさんこれ何ですか?それはピンスクリーンというおもちゃじゃ。
ピンスクリーン?うむ。
片桐さん。
はい。
ちょっと後ろから手で押してみて下さい。
後ろから手で…。
よいしょ。
ぐ〜…おお!手の形に出っ張った!あれっ?これってもしかして僕の手の形がとびとびで表現されているからデジタル!?ん〜確かに手の輪郭はピンのある場所しか表現できないから離散的でデジタルといえる。
しかし横から見ると…ピンが前後する動きは連続的だからアナログといえるかもしれんのう。
お〜つまりデジタルとアナログのハイブリッドって事ですね!お〜かっこいい。
これまた面白そうだなあ。
あっいい事思いついた!ちょっと待ってて下さいね!おやおや片桐さんどこに行くんじゃ?ワンワン!ググググググググググググ…。
こんばんは。
デジタル片桐です。
ズズズズズズズズ…。
いきなりですが押し出しクイズ第1問。
ある物を横から押し出すとこんな形。
下からだとこんな形。
上からだとこんな形。
何か分かったか?答えは…。
ググググググググググググ…。
とんかち。
では第2問。
横から押し出すとこんな形。
上からだとこんな形。
分かったね?答えは…。
ググググググググググググ…。
招き猫。
グルングルン。
招き猫。
グルングルン。
以上デジタル片桐でした。
ではではではではではではではではではでは。
・「ピタゴラスイッチ」次にお見せするピタゴラ装置はまるでスローモーションのように玉がゆっくりと動きます。
でもスローモーションではありません。
どうしてゆっくりな動きになるかを考えながら見て下さい。
・「ピタゴラスイッチ」皆さん分かったでしょうか?この装置後ろの壁に見えている部分が実は机の天板なのです。
その机を少し傾ける事でスローモーションのように玉が動くのです。
・「ピタゴラスイッチ」・「ピタゴラスイッチ」坂の上に「ピ」「タ」「ゴ」「ラ」「ス」「イ」「ッ」「チ」と書かれたボールがバラバラに置かれています。
よく見るとボールの位置は1491625と数の2乗の値になっています。
そして下にはちょうどボールが落ちる辺りに砂場があります。
ボールはなぜこんな置かれ方をしているのでしょうか。
考えながら見る装置。
ではストッパーを外します。
・「ピタゴラスイッチ」ボールは砂場に落ちた時に等間隔になるように置かれていたのです。
次にスロー再生をしますのでどんな落ち方をしていたかを確認してみて下さい。
百科おじさんちょっと見てほしいものがあるんですよ。
ほほう…何ですかな?これで〜す。
ジャ〜ン!おおこれはもしや…「おとうさんスイッチ」じゃな!そうです。
これ僕が息子と「おとうさんスイッチ」に出演した時に使ったやつなんですけどこれなんと僕が作ったんです〜!こっち顔になっててこれすごいでしょ。
ほう〜これはかなり作り込まれていますなあ。
いやすごい!ハハハハハ。
それほどでもあります。
ハハハハハ…。
ハハハハハ…。
ところで片桐さん。
あっはい。
片桐さんは「おとうさんスイッチ」というコーナーがどんな考え方を伝えるコーナーかご存じですかな?えっ「おとうさんスイッチ」にも考え方が隠れてたんですか?はい。
その考え方とは1対1対応というのであ〜る。
「1対1対応」?そう。
「おとうさんスイッチ」のあるボタンを押すとお父さんがある特定の動きをする。
1つのボタンに必ず1つの動きが対応しているのじゃ。
なるほど。
確かに「あ」を押すとお父さんがあくびをする「う」を押すとお父さんがうがいをするというふうに1つのボタンに1個の動きですねえ。
うむ。
このように対応関係にあるものは世の中にたくさんある。
おおちょうどそこにいい例がある。
あっみかん。
片桐さん。
そこのみかんを1個取って下され。
これですね。
みかんの皮をむかずに中に房がいくつあるか当てる事はできますかな?みかんの皮をむかずにですか?はい。
えっ分かんないです。
では片桐さんそのみかんのヘタを取って裏にある白い筋の数を数えてみて下さい。
ヘタを取って…これですね。
よいしょ。
この裏に…あっ筋ありますねこれですね。
ええ。
え〜っと…123456789。
9個です!うん。
ではみかんをむいて房の数を数えると?分かりました。
むいてみますよ。
はっ果たしてどうか。
はい。
え〜…123456789。
9個!ヘタの筋の数と同じです。
そう。
みかんの中の房の数はヘタの裏の白い筋と対応しているのじゃ。
このように対応関係にあるものの片方を見るともう片方が分かる事があるのであ〜る。
へえ〜知らなかった。
ほかにもこういうものってあるんですか?うむ。
ではそういう例をいろいろお見せしましょう。
・「みかんのヘタをめくると」・「ふさの数が分かる」・「こんがらがった電球と線」・「電池つけるとわかる」・「はしりまわる園児の数は」・「げたばこのクツの数」・「海にもぐっている海女さんの数は」・「うかんでいる桶の数」・「これを見ればそれが分かる」・「これとそれが対応してる」・「対応してる」・「たいおう〜
(たいおう)」・「たいおう〜
(たいおう)」・「麻婆茄子に使ったナスの数は」・「のこったヘタ数えると分かる」・「洗面所の歯ブラシとうちの家族」・「1本ずつ対応してる」・「ピアノの教則本の音符に」・「ついている12345の数字」・「5本の指の番号です」・「123234」・「3512」・「これを見ればそれがわかる」・「これとそれが対応してる」・「ぼくと影が対応してる」・「ぼくときみが対応してる」・「これとそれが対応してる」・「対応してる」・「対応〜してる」ああ〜!今の歌すごく面白かったです。
世の中にはいろんな対応関係があるんですね。
このように対応づける事を「マッピング」という。
マッピング?はい。
ちなみに片桐さん。
はい。
そこに掛かっているものを英語で何といいますかな?この地図ですか?はい。
地図って英語で「マップ」ですよね?そう。
「マッピング」は地図の「マップ」から来ているのじゃ。
ああ!地図は現実の地形を紙の図面にマッピングしたもの。
つまり現実の地形を紙という平面に対応づけたものといえますな。
なるほど!ああ〜。
そのとき紙はこうなっていた。
ここはある港です。
海に突き出した船着き場が何本かの柱で支えられています。
時間がたち潮が引くとこうなります。
この柱近くに寄って見てみると…。
上の方の茶色いところは柱が海水でサビています。
その下の白っぽく見える部分はフジツボがびっしりと付いています。
そして更に下には牡蠣が。
牡蠣の下には真っ黒な烏貝が付いています。
つまり海の深さとそこに住む生き物が対応している事がこの柱を見ると分かるのです。
次にお見せするのはこのような深さとの対応関係を用いた表現です。
透明なケースに入ったぼこぼことした物体。
ケースの側面には目盛りが付いており「ラゴタピ」という文字が書かれています。
上から見るとこんな形。
この透明なケースに色水を注ぐと…。
ここで先ほどの目盛りを見てみると…。
「ピ」。
「タ」。
「ゴ」。
「ラ」。
目盛りに書かれていた文字はその高さに色水が達した時に現れる文字と対応していたのです。
この画面の下には穴の空いた紙があります。
上には木のブロック音が出るブザー光る電球があります。
穴はいろいろな大きさの長方形ですがなぜかこの長方形の大きさに対応して上の3つが反応します。
こんな対応関係が現実にはどうやって生まれるのかを考えながら次の装置を見て下さい。
(ブザーの音)片桐さん今日はお楽しみ頂けましたかな?いや〜すごく面白かったです。
難しい考え方が楽しく分かりました。
そうですなあ〜。
片桐さん。
はい。
また遊びに来て下さい。
楽しみにお待ちしていますよ。
本当ですか!?じゃあ明日にしますか?あさってにしますか?明日?あさって?こりゃまた気の早い事。
じゃあしあさって。
ハハハハハ…。
ハハハハハハ…。
2015/06/25(木) 23:00〜23:30
NHKEテレ1大阪
大人のピタゴラスイッチ「デジむず」[字][再]
子どもにはちょっと難しい概念や考え方をわかりやすく紹介する「大人のピタゴラスイッチ」シリーズ。今回は、そのうちの3本を3週続けて再放送します!
詳細情報
番組内容
大好評の「大人のピタゴラ」シリーズを3週連続で再放送! 第3回目の今日は、「デジむず」。「デジタル」と「マッピング」の概念を、“百科おじさん”とゲストの片桐仁さんの名コンビがわかりやすく解説します。グレードアップした、大人向けピタゴラ装置「考えながら見る装置」も見もの! 【出演】片桐仁(ラーメンズ)【声】車だん吉、井上順 ほか
出演者
【出演】片桐仁,【声】車だん吉,井上順
ジャンル :
趣味/教育 – 生涯教育・資格
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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