4回目の登場…こんにちは「家庭総合」です。
今日のテーマは「さあどんな親になろう?」という事なんですけど。
いきなりねどんな親になろうと言われても若い人には分かんないかもしれないけど。
千瑛ちゃんはさっきのお悩み漫画見てどう思いました?お母さん。
そうですねいろいろ経験させたくて習い事をさせるって事はすごいいいと思うんですけど子どもに自由がないっていうのはちょっと何か…。
でも親としては子どもにね小さいうちからいろいろな事を経験させてあげたい気持ちもありますけど…自分の都合との戦いみたいなところもありますしね。
実際ね親になってみると子どもにどう接するかってところでね。
あと何が正しいかというところで悩んでる方多いと思うんですよ。
では実際に子育てに悩みを抱えた母親たちの声を聞いてみましょう。
「子どもへの接し方が分からない」そんな悩みを持つ親が集まる場所が神奈川県茅ヶ崎市にあります。
市が5年前から始めた「そだれん」という子育て講座です。
参加する親たちは「思うように子どもが言う事を聞いてくれない」「子どもの気持ちが分からない」といった悩みを抱えています。
何でいきなり泣きだしたんだろうと戸惑っちゃったりとか…っていう事がだんだん多くなって「何やってるの!」ってどなっちゃったり。
最初の方は「駄目だよ駄目だよ」って言ってるんですけどそのうち「ふざけんなよ」みたいになっちゃって。
いつの間にか我々は叱る事でしつけを成立させる方向にウエイトを置いてしまう訳なんだけど…。
講座では共感をキーワードに子どもへの接し方を学びます。
しかしどうしても大人の都合で話を進めてしまいがちです。
とくちゃんちょっと待って。
う〜ん?
(伊藤)そうそうそう。
そばまで来る。
何してるの?
(伊藤)うん?ソーセージ見てたの。
そっか。
ママ買いたいものあるからもうちょっと一緒にいてくれる?もうちょっと遊びたいのは分かるけど…。
(伊藤)もうママはうるさい。
遊んでるの。
でも片づけよう。
(伊藤)うるさい。
遊んでんの。
片づけようね。
(伊藤)ママあっち行って。
でも片づけよう。
(伊藤)ママうるさい。
もう実家帰って。
子どもの気持ちにどう向き合うのか試行錯誤しながら学びます。
やっぱり…少しやってみたいと思います。
悪ふざけを見てイラつかない気持ちとか…悩めるお母様たちがたくさんいらっしゃいましたけど青木さんどうですか?私もよく分かりますよお母さんたちの気持ちが。
やっぱり余裕を持って接したいなとは思ってるし分かってるんだけど時間に追われたりしてるともう何回言っても聞いてくれないと早くして…早くっていう言葉を私一日200回ぐらい言ってるかもしれないですね。
ハハハ。
千瑛ちゃんは?私も余裕がなかったら怒っちゃうんじゃないかなって思いますね。
何だろう?何かこう共感はしてあげたいんですけどね。
分かんないね。
分かんないな〜。
困っちゃうねこれね。
困りますね。
これが困っちゃうんですよ。
うちは。
(南野)こんにちは。
あっ先生こんにちは。
どうぞ。
この方…先生本当いいところにいらっしゃいました。
今ですね親として子どもにどう接するかという話が出ていてね。
それって実際難しいなっていう話になってたんですよ。
確かに難しいですよね。
どうなんですかね?まあだから子どもその親子っていっても…例えば言葉をしゃべらない子どもに言葉で言って聞かせようなんてありえない話ですよね。
だから…そこでまず押さえておきたいのが子どもの発達です。
これは遊びという視点から子どもの発達を表した図です。
子どもの遊びは自分だけでする一人遊びから始まりみんなで協力して遊ぶ集団遊びまでいくつかの発達段階があります。
一人遊びの次は傍観遊び。
ほかの子どもたちの遊ぶ姿をじっと見るようになります。
別々の事をしながらもほかの子と同じ場所で遊ぶようになります。
ほかの子がどんな遊びをしているかに興味を示すようになります。
そして最後がみんなで遊ぶ集団遊びです。
そして大事な点というのはねそれぞれの遊び方には子どもの…一人遊びっていうのは自分だけの世界に安住してそれで完結してる訳ですね。
他人の世界に対する関心が芽生えてきて空間を一緒に共有できるようになって他人が何に興味を持ってるか中身に関心が。
そのあと世界観を共有して一緒に創造っていうのはままごとっていうのは私もお母さん私もお母さん私もお母さんじゃままごとにならないですよね。
みんな役割を分担して一緒に1つの世界をつくっていくんですよね。
だからすごくこう発展が…社会性が発達していってません?
(足立)遊び一つ取って見てもこれだけ成長してるんだって…。
確かに無意識にですね。
本当に。
子どもの世界が広がるに従って親子関係も変化していきます。
親と子が密着してスキンシップを取る段階です。
密着しながらも子どもの意思で動き始めます。
親は離れますがそばで一緒に遊んでいます。
ついに子どもは親から見えない所に行きます。
子どもが成長するにつれて親はだんだん離れていくんですね。
青木さんのところは4歳。
うちは4歳ですけど電話の関係とブランコの関係を行き来してるという感じですかね。
まあ距離が離れてきたなっていうのは感じますけど。
正直言うと寂しいなとは思いますしあとほっとくのもすごく勇気がいる事だなって思いますけどね。
子育てっていうのは結局は子どもが自立していくのを支援するっていう事なので子どもの自立っていうのを一番最後の視野に入れて今何ができるかって考えていく事なんですね。
だから愛情を十分に伝える事が大事なんですけども手を出して自立するのを妨げるようじゃ逆なんですよね。
恋愛で一番最高の恋人の関係というのは相手を信頼してて相手が自分から離れてても心配せずにほっとける。
相手に自由を与えれる関係だっていうふうな事いうんですけどそれに例えたら…子どもが少々失敗したりいろいろあるんだけどもそれも含めて信頼できる。
そこが大きいんじゃないかと思うんです。
それでは再びお悩み漫画を見てみましょう。
着る服も習い事も全部決めていたお母さん。
子どもの自由を奪っているのかもしれないですね。
結局よかれと思ってやってる事が子どもの自立を邪魔してるって事があるかもしれない…。
結構あるんじゃないですか?あ〜。
今日のテーマは「どんな親になろう?」という事なんですけどもどんな親になりたいかイメージできた?考えれば考えるほど何かこうこんがらがって何が正解か本当に分かんない…。
どんな親になろうっていうのも全く分かんなくなってきたっていうのがすごいあります。
今から親になった事を聞かれてもなかなか想像するの…。
パッと想像はできないです。
実はですね親になる前に親を体験する活動があるらしいんです。
週に1度のちょっと変わった子育てを体験中です。
(品川)よ〜し。
ありがとうございました。
品川さんの育児は由宇ちゃんのお迎えから始まります。
週に1回一緒に過ごすようになって3か月が経ちました。
(品川)由宇ちゃん今日歩くの速いね。
すごいね。
(由宇)雨嫌なんだもん。
(品川)あぁそうだね。
雨嫌だね。
(由宇)早っ。
もう手洗ったの?
(品川)手洗っちゃったよ。
彩ちゃん。
(由宇)早い。
(品川)早いよ彩ちゃんは。
できる子だもん。
品川さん由宇ちゃんの相手にもだいぶ慣れてきました。
品川さんがこの活動を始めたのは将来の子育てに不安を感じていたからでした。
子どもが苦手だっていう気持ちもあるしどういうふうに接していいかも分からないしっていうので育児をしながら仕事をするというのができてるイメージがなかったのでそれをどういうふうにみんなしているのかというのを学びたくて。
品川さんの活動を企画した会社です。
この会社ではワークライフインターンというユニークな事業を展開しています。
これは大学生が共働きの家庭に行き子どもの面倒を見る。
その代わりに働く事や家庭を築く事をリアルに学ぶというプログラムです。
大学生に将来の事とかを聞くと仕事に対しても子育てに対してもすごいネガティブなイメージを持っているんですね。
じゃあリアルに体験する場を作っていこうという事でこういった事業をやっているって事がありますね。
品川さんの受け入れ家庭にはもう一人の大学生五十嵐敦生さんも通っています。
一緒に過ごすのは元気いっぱいで負けん気の強い…そして甘えん坊の由宇ちゃんです。
品川さんにとって初めての子育て体験。
戸惑う事の連続でした。
(品川)1人であんなに料理を準備したよもう。
(五十嵐)うん。
うん?
(周)ちょっと待って。
ここ…。
なかなか思いどおりに子どもは動いてくれません。
おっ偉いあまねっち。
(品川)ハハハハハ。
「言われたからね」。
子どもはもっと大人の言う事を聞いてくれるものだと思ってたし大切に扱わなくちゃいけないっていうのもあったから。
最初は本当に声をかける事何かひと言声をかける事すらできなかったんですけど。
この会社では品川さんのような学生たちが受け入れ家庭の親たちと語り合う場を設けています。
学生にとっては自分たちの将来をイメージさせてくれる身近なモデルです。
あらがってるのが大体思い浮かぶんですよ。
将来はすごい不安だと思うんですよね大学生の時は余計に。
でも我々も多分そんな将来が全て見えてる訳ではないし…。
子育て体験をした学生からは子どもとの向き合い方についての質問が出ました。
皆さん忙しいのに本当に子どもと向き合っているなと感じていて。
でもやっぱりどうしても大変な時ってあると思うんですね。
え〜っとですね率直に事実を伝えるようにしています。
というのは「今日ちょっと疲れてるんだよね私」と言うと「あっそうなんだ。
気を付けるね」みたいな。
(笑い声)親も一人の人間として力を抜いて子どもに向き合う。
品川さんにとって新鮮な考え方でした。
(高安)それこそ最近仕事で大失敗をしてしまってですね周の前ですごいへこんでたのね。
え〜。
(笑い声)「周お母さんやっちゃったよ。
どうしよう。
明日会社行きたくないぐらいなんだよね」と話をしていたら「お母さんお母さんは何で僕の事を叱るの?」と言うんです。
「それは僕の成長のために僕の事怒るんでしょう。
だから大丈夫だよ」って言われてですね。
すご〜いみたいな。
親とはこういうもの。
子どもとはこういうもの。
そんな考え方を品川さんは見直し始めました。
子どもってそんなに弱くはないというかそんなに気を遣って接しなきゃいけないものではないんだなっていうのが分かってきたので。
最初の頃よりはおおらかな気持ちで子どもに接する事ができるようになった。
よし頂きます。
頂きま〜す。
周君も品川さんが変わるにつれて少しずつ心を許すようになったといいます。
好きというよりかは面白いだね。
(インタビュアー)どういうふうに?面白いの?あっち行け。
子どもたちと自然に向き合い始めた品川さん。
すると子どもたちのいいところに気付く事が増えてきました。
(品川)せっかく何をしたいとかこうやりたいっていう意見がちゃんとある子たちだから受け止めてあげながらもちゃんと自分で自立して生きていける子になるようにしてあげたいなと思います。
ああいう活動をしているグループがあるというのは初めて知ったんですけど。
面白いですね。
千瑛ちゃんどう?だってさっきやった事ないから分からないって言ったけど。
私も不安は子育てであるんでそれがちょっとでもなくなるんだったらやってみたいなとは思います。
成君は?僕も…やっぱり品川さんも子どもにどう接していいのか分からないって言ってて僕も同じ気持ちだったのでみんな同じように思ってて安心しました。
実際に…こんなものかという感覚を身につけるというのは僕はいいんじゃないかと思いますね。
経験する場がないものだからね。
今日のテーマ「さあどんな親になろう?」。
スタジオでもなかなか結論は出ないようですがどうやらまずは日々を楽しく過ごそうという話になっているみたいですよ。
僕ね理想が高すぎる気がするんですよ。
みんな。
目標とかそういうものが高すぎるような気がするんですよ。
今を楽しめないといつ楽しむんだみたいなところあるじゃないですか。
そうやってお互いの子どもにとっても親のいいところ親にとっても子どものいいところ見せ合いながらやっていくと生きるって楽しいなっていうかそういう気持ちで前向きにね子どもも感じれて親も感じれて。
「生きるって楽しい」なんて思ってほしいですね。
そうです。
そんなふうに思ってもらえたらあと何もいらない感じですよね。
(南野)本当本当。
楽しいですか?パパイヤさん。
生きてるって。
超楽しいです。
本当?成君は?超楽しいです。
そんな感じする。
子どもの遊びには一人遊びから集団遊びへと向かう発達段階があります。
子どもは遊びを通して社会や他人との関わり方を学んでいきます。
子どもの発達に応じて親子関係も変化していきます。
子どもの世界が広がるにつれて親子の距離はだんだん離れていきます。
最終的には子どもの自立を支援するのが親の役割です。
子育ては親の都合どおりにはいきません。
子どもの気持ちに向き合って自主性を尊重しながらおおらかに楽しく接していく事が大切です。
2015/06/25(木) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 家庭総合「さあ、どんな親になろう?」[字]
あなたはどんな親になりたいですか?子どもの発達と、接し方の基本を学び、子どもに向き合うとはどういうことか、考えます。【出演】パパイヤ鈴木・青木さやか・南野忠晴他
詳細情報
番組内容
子どもは成長するにつれ、自分の世界を広げています。親の役割は、その成長を支え、最終的には子どもを自立させることです。でも、実際の子育てには、悩みがつきもの。思い通りにいかない時はどうしたらいいのでしょうか?番組では、子育て体験をする大学生を紹介。子育ての難しさや面白さに触れる姿を通して、親の役割を考えます。【出演】パパイヤ鈴木、青木さやか、足立成、尾崎千瑛、南野忠晴【声】沖田愛【マンガ】和田フミ江
出演者
【ゲスト】高等学校家庭科教諭…南野忠晴,【司会】パパイヤ鈴木,青木さやか,【出演】尾崎千瑛,足立成,【語り】沖田愛
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趣味/教育 – 中学生・高校生
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バラエティ – その他
映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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