こんにちは。
池澤あやかです。
あっ田村さん川島さんポーズお願いしま〜す。
(川島)ポーズですか?分かりました。
カシャカシャ。
カシャカシャ。
麒麟です。
(田村)かぶってる。
丸かぶりやないか。
いた?いるわ。
何してんの?それ。
ITおねえさんなのにえらいアンティークじゃないですか。
今日は画像のディジタル化を取り上げるのでちょっと触ってみました。
最近はカメラもディジタルですもんね。
うちらの時はねまだフィルムがあったんですけどね。
大事にケースに入れてね。
透明ケースに入れてやってました。
今や写真だけじゃなくてイラストなんかもパソコンで描く時代ですからね。
(川島)そうですよ。
逆に手描きの方が珍しいんです今。
そこで今日のキリンワードは?「パソコンで漫画家デビュー?」。
今日は画像のディジタル化。
画像といってもいろいろありますが漫画のような手描きの世界もディジタル化が進んでいるところをお見せしちゃいます。
漫画といえばねアナログで手描きのイメージですけど。
トーンとかねカッターナイフで削って貼ってるイメージがあるんですよ漫画家さんって。
徹夜で…みたいなイメージですよね。
じゃあまず手始めにこんなアプリはどうですか?いきますよ。
はいポーズ。
(シャッター音)…とまあこんな撮ると一瞬で漫画になっちゃう。
(川島)「オラオラオラオラ!」。
(田村)漫画風にできるという…。
すごいよね。
普通に写真撮って一瞬で漫画になるじゃないですか。
どうなってんですか?これは。
どうなってるんでしょうね。
分かんないんで…。
調べてきてよ。
じゃあ調べてきます。
ちょっとじゃあ私も…。
(田村)うん?何で?
(シャッター音)行ってきま〜す。
いる?今の。
自撮り必要ある?池澤さんの変顔を撮影すると…。
白黒の漫画のような絵になるアプリ。
吹き出しも付いて漫画の1コマが簡単に作れます。
これを作った会社にやって来ました。
行ってきま〜す。
ここは…これ作った人どこにいらっしゃいますか?このカメラの仕組みを知りにやって来たんですけど。
教えて下さい。
はい分かりました。
このアプリを開発した舩木さんに仕組みを説明してもらいました。
これでスマートフォンで撮ったのと同じように元の写真から影の部分と…。
まず写真の明るい所は白く暗い所は黒くします。
白か黒かを決める境目の値を…しきい値を変えると画面の白と黒のバランスが変わりますね。
更に影の部分には斜線をつけて漫画らしい雰囲気を出していきます。
それを合成していって…。
漫画っぽくなってきましたね。
(舩木)漫画の背景というのがあらかじめ用意されてるんですね。
それと前の文字みたいなものが漫画の文字ですね。
この画像を合成して最終的に出来上がるという形ですね。
こんなステップを踏んで1コマが出来るんですね。
本当に漫画っぽくなるんですねこうすると。
(舩木)はい。
…っていうところがすごく苦労したポイントですね。
自分で作った漫画の1コマ。
いろんな使い方ができそうですね。
あ〜いいね。
ああいう仕組みだったんですね〜。
すごいね。
何かこういろんな重ねてる感じやね後ろとか。
そうですよね。
あれはアプリだったんですけど同じ事はパソコンでもできるんですよ。
ちょっとやってみましょうよ。
やってみましょうか。
いきますよ。
例えばこれを白黒にする場合は黒と白だけの色になる…。
(川島)でも田村もともと白黒みたいなもんやろ。
(田村)どういう事ですか?
(川島)もともとよ。
(田村)確かに黒強いですけど。
それでしきい値というものがあるんですけどこのしきい値を変えるとどこを黒にするかどこを白にするかっていう境界線が変わって…。
(川島)怖い怖い。
あ〜潰れた潰れた。
(川島)墨汁みたいになってるやん。
分かりやすいね。
これ色変えれるの?そうですね。
え〜っとステンドグラスとかにするとこう…。
何これ?どうなってんの?あ〜何これすげえ。
すごいね。
すごいすごい。
ステンドグラスみたいになってるな。
ほかは?ほかは例えば…。
(田村)何かべたっとしてる。
そうですね。
絵みたいになったり。
(田村)クレヨンっぽいっていうか水彩か。
川島の後ろ誰かおったかな。
こんなポーズ決めてる俺たちをあざ笑うかのように…。
(川島)第三の麒麟がいますね。
第三の麒麟がいますよここに。
例えばこれ吹き出しとかも入れてみますか。
(田村)吹き出し入れてみよう。
何て入れたらいいですか?
(田村)じゃあ…後ろの人に「楽しそうですね」って。
それ字の色を変えれる?字の色変えれますね。
右上…。
(川島)この人がしゃべってる。
ここ?こっち?じゃあやっぱり白…。
そうですね白。
(川島)色を変えれば…。
(田村)パソコン楽しいな。
こんなんできるんやな。
覚えるの早いね。
(笑い声)いいですね。
(田村)楽しいね本当。
(川島)パソコンやったらこうやっていろいろ変えたけどさ今のアプリなんか一瞬でやってる訳でしょ?そうですね。
すごいね本当。
すごいね。
簡単に漫画みたいなイラストが出来るのもディジタルだからなんです。
ここで画像のディジタル化の手順を整理しておきましょう。
まずはアナログ画像を標本化します。
標本化は画像を升目に区切っていく感じです。
この小さな升目1つを画素といいます。
こちらは…画素が細かいほど画質がよくなるんですよ。
次は量子化。
升目一つ一つに明るさや色を指定する数値を割りふっていきます。
ここでは0123の4つの数値。
最後は符号化。
割りふった数値を0と1の2進法にするんです。
画像をディジタル化する手順でした。
うわ〜い!イエ〜イ!テンション高いなあ。
解像度って聞いた事ありますか?何か聞いた事ありますね。
テレビとかカメラ買う時に…。
家電の時ね。
出てるよね。
よくある。
解像度というのは画像の細かさの事なのですが例えばですね…ジャン。
こちらが50×100の画素。
こちらは1000×2000の画素。
(川島)やっぱり左は読みにくい。
(田村)全然ちゃうね。
でも昔の携帯とかこんなんやったよね。
写真撮ってもそうやったよね。
こんなんやった。
こちらは標本化の升目が粗い状態と同じです。
よう分かってなかったけどこういう事なんや画素数って。
ではここで問題。
解像度をどこまで細かくしていけば分かるでしょうか。
よし…。
ディジタルなものが出てきました。
ジャン。
これ何でしょう?
(田村)これは何でしょう?人かな…。
人じゃない?
(川島)男…男?女?次の段階いってみましょう。
(田村川島)あっ!え?これ大丈夫?NHKで流して。
(田村)これはちょっと…。
これは大丈夫ですか?セクシーな写真に見えるよね。
かなりセクシーな…。
攻めてますね。
次いきましょう。
(田村川島)あっ!
(田村)何だ。
ちょっと〜。
風を起こすやつやんか。
(川島)うちわ2枚持ってたんだ。
(田村)夏っぽいうちわやね。
全然ちゃうね。
え〜。
こうやって見たら普通に分かるんですけど。
へえ〜。
じゃあ解像度っていうのは細かければ細かいほどいいって事ですよね。
そうですね。
きれいになりますね。
どんどん細かくしていきましょうよ。
でもどんどん細かくなっちゃうとそれだけ画像のデータが大きくなっちゃうんですよね。
例えばディジタルデータのやり取りではデータの量がどんどん大きくなってしまうのも問題なんですよ。
何で?写真をメールで送る時に困った事なんかありませんか?ある。
送られへんみたいな。
さんざん時間かかった結果無理でしたみたいな。
ある。
そんな写真送られてきたら相手も迷惑ですよね。
でも画像を圧縮してしまうと画質が落ちちゃうのでもともとあった細かい表現が変わってきたりしますよね。
伝えたい事が伝わらへんかったりしちゃうかもね。
ネットでやり取りする時は…欲をかかずに身の丈に合った事をせえという事ですね。
何でもそう。
何でもそう。
人生というのはね。
さて升目の細かさの話は分かりましたか?分かりました。
はい。
では次はですね…。
段階の細かさというのを見てみましょう。
段階の細かさ。
はい。
何だいそりゃ。
こちらジャン。
こちらは白と黒だけの画像です。
そしてこちらは約1677万色を使った画像になってます。
(川島)え〜!そんなに差があるの?そうですね。
(川島)1677万色もあるんや。
(田村)万色!へえ〜。
じゃあ今度は何段階の色で表現すれば分かるのかクイズです。
よっしゃ。
今日はクイズ出してくれるなあ。
クイズ好きなんですよ2人とも。
本当ですか?ではここで問題だ。
(川島)何だこのキャラは。
(田村)クイズマン…クイズガール。
はい。
(田村)何じゃこれ。
これは2色で表現したものです。
(川島)白黒しかないって事ですよね。
何なん?これ。
細胞ちゃうの?細胞。
ものすごい細かい。
いきますよ次。
4色で表したものです。
(川島)赤っぽいのが増えたね。
(田村)煮込んでますか?何かを煮込んでますね。
煮込ん…。
(田村)何かを煮込んでますね。
いきましょう次。
(川島)左上はキウイでしょ。
(田村)という事は真ん中のあれはメロンだね。
(川島)メロンか…ちょっとメロンか…。
(田村)だって下の方がさ色ちゃうやん。
メロン。
(川島)分からへん。
長ネギかも。
(田村)長ネギな訳ないやろ。
(川島)これフルーツの盛り合わせやった訳?そうですね。
(田村)でも下白やからヨーグルト入ってんちゃう?
(川島)フルーツ盛り合わせでええやん。
どれぐらいの明るさの段階や色で表すかという事を階調といいます。
階調が細かいほど自然に近くなる。
そうですね。
(田村)実際見てるものに近づくって事やね。
さすがです。
特にこういうもんの場合ね階調がないとおいしそうに見えないから。
伝わらへんよ。
ほんまや。
最初のやつなんか何か分からんかったもんね。
でもさっきの解像度の方が違いは大きいね。
差がはっきり出るよね。
見た目がね。
どちらも画質を決定する重要な要素なので覚えておくと便利ですよ。
先生においで頂きました。
よろしくお願いします。
今までディジタルの長所っていうのは分かったんですけど短所って何ですか?ディジタル化すると短所もいくつかあるんです。
例えばディジタル情報はコピーとか加工したりするのがすごく簡単でしたよね。
それは逆に言うと作品を簡単にコピーしたりとか加工したりできるので…海賊版とかですね。
そうですね。
私の画像もとあるサイトに勝手に載せられてたりとかあります。
え!無断で?無断で。
ポチッてやったら保存できてしまうから…。
誰の絵かとか考えんとね。
ほんまやね。
悪気ある訳でもないけどやったりするって事ね。
写真集が売れなくなったりもしちゃいますよね。
(川島)そういうリアルな問題があるんや。
写真集出してるんだ。
まあ昔ちょっと。
今は…。
(田村)何があった?ええがな別に。
写真集もそうですが手軽にコピーしたり加工できたりするのもいい事ばっかりではないですね。
私たちは作る人の気持ちを考えて適切に使う事が大事になります。
(川島)なるほどね。
大事な事ですこれは一番。
また簡単に情報がやり取りできる事から思わぬ所からプライベートな情報が流出してしまう事もあります。
結構事件になったりとかね。
何万人の情報が…みたいな。
結構ニュースでようやってるもんね。
怖いわあれ。
ディジタルデータを取り扱う時には作る方も楽しむ方もアナログのメディアではあまり考えてこなかった事に気を付けて使っていく必要がありますね。
新たな配慮がいるという事ですね。
我々も気ぃ付けましょう。
ディジタルの特性をよく理解して巨大な写真を送りつけたりしないようにしましょうね。
(川島)あんまりそんな人いないでしょ。
情報が巨大なね。
なるほど。
(小声で)こんにちは。
静かだ。
今回池澤さんが訪ねたのは人気漫画の制作現場。
こんにちは。
こんにちは。
こちらは…文化庁メディア芸術祭で受賞した「孤高の人」をはじめ力強く写実的な画風で知られています。
現在はフランス革命の時代をテーマにした作品を描いています。
新しい連載をきっかけにディジタルな漫画制作に挑戦したといいます。
一体どのように描いていくのでしょう?そのコントローラーみたいな…。
これで紙を自由に移動させたり拡大したりだとか…。
へえ〜すごい。
あとは一回描いた線を消してしまうとか。
本物のペンを使ってるみたいに画面に直接描けるんですね。
これがパソコン上で行われていたとは…。
漫画の基になる絵コンテは気分転換を兼ねて今でも手描きで行うそうですがそのあとは全てパソコン上で仕上げていきます。
やり直しも簡単で色を塗ったり線の太さを変えたりするのも自由自在。
更にコピーや加工がすぐにできるディジタルならではのテクニックもあるそうです。
(坂本)髪の毛の表現を豊かにするという方法はできます。
例えばこれとかをこう切り取って移動してキャラクターの…上に置いちゃうっていう。
そうすると髪の毛のボリュームとか流れるような表現が簡単にできてしまうっていう…。
う〜んマジックみたいです!背景などを担当するアシスタントの作業もディジタル化。
風景をコピーしたり細かい部分を加工したりするのもスムーズ。
ディジタルになって作業はスピードアップしました。
便利ですね!でもディジタルになったからこその強いこだわりも出てきたそうです。
(坂本)どこまでも拡大できるんでその分際限がなくなってしまうっていう恐ろしいとこもあるんですけど締め切りがあるおかげで諦められるっていうとこですね。
ディジタルと出会う事で漫画の新しい可能性を広げているんですね。
明日の天気は…。
携帯で。
よいしょ〜。
写真も漫画もディジタルやねもう。
(川島)でもディジタルになってもやっぱりクリエーティブな部分は変わらない訳ですから。
ディジタル漫才挑戦しますか?何だ当たり前みたいに…。
どうやったらいいんですか?写真撮って加工して吹き出し付けてやる漫才です。
で見せていくの?一番アナログやな。
(田村)挑戦しようか。
いいね。
これさっきの果物やん。
そうや。
食べましょうか。
これはどっち?ディジタル?アナログ?見てる情報はアナログです。
このような特徴を理解して活用しましょうね。
2015/06/25(木) 14:00〜14:20
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 社会と情報「ディジタルだからできること」[字]
膨大な情報の中から必要な情報をどのようにして選ぶか、情報の真偽の見抜きかた、自ら情報を作り出し発信する方法など、情報社会に必須のスキルや心構えを学ぶ。
詳細情報
番組内容
膨大な情報の中から必要な情報をどのようにして選ぶか、情報の真偽をどのようにして見抜くか、どのようにして自ら情報を作り出てし発信するかなど、情報社会に必須のスキルや心構えを学ぶ。今回の学習ポイントは、画像のディジタル表現、ディジタルデータの加工、ディジタルの長所・短所。【出演】池澤あやか、麒麟
出演者
【講師】専修大学准教授…望月俊男,【司会】麒麟,池澤あやか
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
趣味/教育 – コンピュータ・TVゲーム
映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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