助けて!きわめびと「イライラが止まらない」 2015.06.25


正反対の2人が結婚して4年。
幸せいっぱいと思いきやある問題が…。
ささいな事で勃発する夫婦げんか。
イライラが止まらないといいます。
その悪影響は2歳の娘にまで及び…。
ついつい八つ当たり。
(将行)イヤだじゃないよ。
(松嶋)聞いてる方も腹立つねんなこの声。
このままでは娘に悪い影響が出てしまうのでは?なんとかしてイライラを抑える方法を知りたいとお悩みを寄せてくれました。
そのお悩み承ります。
こんがらがった毎日を解きほぐそう。

(三宅)いや〜今日のテーマはちょっとよく分かっちゃうかな。
分かるね〜。
イライラする事あるよね。
あるよ〜。
イライラってどっちが先かって本当に分かんないからね夫婦の場合。
そのイライラしてんのを見てイライラしてなかったのにイライラしだすっていうこう何か負のスパイラル入っていくよね。
これを今日はなんとかしてくれるって事ですか?
(一柳)そうなんです。
今回番組にお寄せ頂いた「イライラが止まらない」というお悩みに答えて頂けるきわめびとご紹介しましょう。
アンガーマネジメントの専門家安藤俊介さんです。
どうぞよろしくお願い致します。
アメリカ生まれの心理プログラムアンガーマネジメント。
その名のとおり…日本ではまだなじみが薄いアンガーマネジメントですがアメリカではコメディー映画の題材になるほど身近な存在。
そのアンガーマネジメントを日本に広めているのが今日のきわめびと…私たちが怒ってるものの正体というのはもう実ははっきり分かっているんです。
その哲学は…「イライラを抑えたい」「キレる自分を変えたい」。
そんな悩みを持つ人たちから引っ張りだこの存在となっています。
怒りをビジュアライズするっていうのがまず出てきましたけども。
そうですね。
私たちの心の中にはコップがあると想像してほしいんですね。
その中にはいろんな感情が入っているんですけれども例えばこういう寂しいとか苦しいとかあるいはですね不安とか…。
(三宅)おっあふれましたね。
一般的にいうところのマイナスな感情がこうやって心のコップの中に入っていくと最後あふれて怒りという感情が生まれてしまうんですね。
ですからそういったこの…何て言うんでしょうね心の中に一体どんなマイナスな感情が入っているかを知っておくとどうやって怒りっていう感情が生まれるかっていうのが分かってくる。
あ〜こんにちは。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
お悩みを寄せてくれた並木さんご夫婦です。
システムエンジニアの夫将行さん専業主婦の志穂さんそして娘菜桜ちゃんです。
菜桜ちゃんが生まれて以来夫婦の間にイライラがまん延しているというのですが…。
イライラの原因は一体どこに?現場検証スタート!…といきなり安藤さんが取り出したのは…。
温度計というのをちょっと用意したので。
秘密の道具…イライラの度合いを見える化する事でいつどんな時に怒ってしまうのかその傾向を探ろうというのです。
まずは将行さんの日課菜桜ちゃんとのお風呂タイムのあとの事。
必死に服を着せようとしますが…。
(ボールが散乱する音)拒絶されたあげくおもちゃのボールをぶちまけられちゃいました。
(将行)これぐらいですかね。
はいありがとうございます。
続いてはこちらの場面。
志穂さんは菜桜ちゃんにあせもの薬を塗るよう頼んでいましたがいつまでたってもカレーパンを食べている将行さん。
これは…。
自分はず〜っと家事をしているのに頼んだ事を一つもしてくれない将行さんに…。
いや〜夫婦の場合は分かるなあの会話の感じね。
分かるねえ。
実は私たちがイライラする理由というのは自分の中にある何々するべきとか何々すべきでないの「べき」っていう理想の事なんですね。
夫はこうあるべきとか?そのとおりです。
子育てはこうするべきとか仕事はこうするべきとかといったものです。
ですからまあ…うんうん。
分かる分かる。
自分の中にある「べき」。
その「べき」。
こちらを…はい。
例えば三宅さんは年長者は尊敬されるべきとか敬われるべきっていうのがあったとします。
松嶋さんが仲がいいからといって三宅さんに対してなれなれしくやったりとかちょっと小バカにするような態度をとり始めると三宅さんの中にある年長者は尊敬されるべきとか大切にされるべきというのが裏切られていく訳ですね。
けじめがないとね。
はい。
そうすると三宅さんの中からどんどんと…。
「べき」と「現実」が離れ…ぽいっと。
ちょっとせっかく作ったのにほとんど手使ってるじゃないか!これがこっから出た。
こういう怒りというのが生まれてくるという事なんですね。
なので私たちが自分がどんな「べき」を持っているのかあるいは一緒にいる人たちがどんな「べき」を信じているかを知っておくといつどこで誰がどうやって怒るかというのが実は見えてくるという事なんです。
予測できるね。
並木家にまん延するイライラのもととなっている「べき」とは…。
安藤さんが目をつけたのは将行さんが現場検証の時にふと漏らしたこの言葉でした。
志穂さんが求める理想の夫になりたいと思いつつどこまで何をする「べき」なのか分からずイライラしていた将行さん。
その「べき」をお互いきちんと言葉にする事なく曖昧にしてきた事で…。
…という現実にお互いがイライラを募らせる負の連鎖が起きていると安藤さんは考えたのです。
将行さんのイライラって言うのはやっぱりその理想像っていうのがすごくあって…そのイライラの連鎖を止めるために安藤さんが授けた極意とは…。
さてそしたら実はねこういうのがあるんです。
私たちの心の中って実は3重丸になってるんですね。
一番中心っていうのは自分が信じてる「べき」とおんなじ「べき」なんで頭にこないです。
でその周りは自分の「べき」とはちょっと違うんだけどでもまあ許せるかな。
でその外が許せない。
実はこうなってるんですよ。
これぞ安藤さんの秘密兵器。
心の“べき”境界線マップ。
自分の「べき」と同じなので許す。
違うので許せないの二者択一ではなく少し違うが許せるという妥協点を見いだす事で「べき」の境界線を引き直そうというのです。
志穂さんが夫に対する「べき」として挙げたのは「話しかけられたら無視すべきではない」。
中でも最もこだわったのは…。
いいですよ。
じゃあ「テキパキとやる」ですね。
やるべき事をテキパキとやるというのが理想なんですけどせめてこれぐらいやってくれたらまあ許せるかなっていう範囲だとどんな感じですか?おお結構大きいですねそれは。
「頭を使ってスマートにやるべき」という理想は「やる姿勢を見せる」だけでも納得できる事が分かりました。
ほかにも「話しかけられたら無視すべきではない」は「目線を向けてくれれば」。
「はぁ〜という言い方はすべきではない」は「語尾をあげない」だけで許せる事が見えてきました。
これはでも分かるんですけど気持ちをそう変えるっていうのは難しい事なんじゃないですかね。
そうですね。
ですからその許せる許せないの2択ではなくてその中間を作っていくっていうのがコツなんですね。
それはある程度お互いにちょっとは妥協があるって事ですよね。
そうですね。
お互いにやっぱり歩み寄るっていう事ですよね。
はい。
実は最近どんな事でイライラしたか怒ったかというのを書いて頂いているんですよね。
あんまり怒らなそうやけどな。
「アメリカンクラブハウスサンドと一緒に」…。
注文する時に「アメリカンクラブハウスサンドとコーラを一緒に持ってきて下さい」と。
そうしないとコーラの氷が解けて薄くなっちゃうんですよ。
早く持ってこられると。
食べてコーラを飲みたいから。
コーラを先に持ってくる訳ですよ。
言ったじゃんって。
イライラしてますね。
これするよね。
(三宅)この「マネージャーの運転が怖い」っていうのは車間距離が近すぎて心配だなとかね余計な心配も…。
三宅さんの場合は…さすが劇団の座長ですね。
それで「何でできないの?」っていうのを伝える時にうまく伝えられてないと思うんですね。
どれぐらいの車間距離だったら許せるのとかどれぐらいのブレーキのタイミングだったら許せるのっていうのを上手に言葉として説明できる努力をしていく…。
そんな事を細かく言ってる自分も嫌になってくるんですよ。
ただマネージャーさんは分からないんですよね。
三宅さんのタイミングが。
そうか。
伝わってないって事ですね。
そうなんです。
それが少し努力の歩み寄りだったりするんですよね。
私あれすんの。
イライラを追い払うの。
えいっ!
(笑い声)これまじで。
安藤さんこのやり方っていうのは?実はでも松嶋さんのやり方ってアンガーマネジメントのテクニックの中にあって自分の怒りをね例えばイメージしてそれをゴミ箱に捨てるみたいな。
そういうのは全然ありですよ。
(松嶋)少しすっきりすんの。
だから「ママ〜」ってもうはあ〜もうこれもうえいっ!
(笑い声)アンガーマネジメントを学んできた並木さん夫婦。
その極意を実践する日がやって来ました。
安藤さんは家の外から2人の様子を見守ります。
志穂さんの理想の夫の「べき」が分からずにいた将行さん。
2人で決めた目標「やろうとする姿勢」を見せようと奮闘します。
はいはいはい。
あれ?将行さん志穂さんの理想の「頭を使ってスマートにやるべき夫」になっているんじゃない?ごはん食べる前何するんだっけ?おいで。
コント!「はぁ〜と語尾をあげない」「目線を合わせる」も楽々クリア。
将行さん頑張ってますね。
でもその陰で志穂さんもアンガーマネジメントのある極意を実践していたんです。
それは私たちもついつい口に出してしまうあのひと言。
「なんで」という言葉はアンガーマネジメント最大のNGワードの一つ。
これがイライラの悪循環につながっているというのです。
はい。
するとイライラを起こさないよう頑張る2人にこんなご褒美が!お豆腐〜。
(将行)お豆腐?はい。
ところがこのあと将行さんにこの日最大の試練が!パジャマ着てパジャマ。
嫌だ!え嫌なの?これからですね。
さあ…。
こんな時のために安藤さん将行さんにある怒りのコントロール術を授けていました。
それは…。
なのでイラッとしても6秒は何もしないって事なんです。
(菜桜)トイレ〜。
(志穂)トイレ?トイレ?トイレまたトイレ入るの?トイレ入る?
(菜桜)入る。
はいはいはいあんよ伸ばして。
はいゴロ〜ン。
はいゴロ〜ン。
将行さん6秒ルールを使いなんとか乗り切りました。
・「大きな栗の木の下で」お疲れさまでした。
だけど今日もね…アンガーマネジメントを学んだ並木さん一家にうれしい変化が。
肩車?はいはいはい。
肩車ね。
これまで将行さんの肩車を嫌がっていた菜桜ちゃんが何だかうれしそう。
それに気付けてよかったと将行さんは言います。
2015/06/25(木) 11:05〜11:30
NHK総合1・神戸
助けて!きわめびと「イライラが止まらない」[字][再]

「イライラして怒ってしまう」という悩みを持つ人に、引っ張りだこの人気なのが、アンガーマネジメント=怒りのコントロールの専門家、安藤俊介さん。その驚きの極意とは?

詳細情報
番組内容
「イライラして怒ってしまう」−そんな悩みを持つ人にいま、引っ張りだこの人気なのが、アンガーマネジメント=怒りのコントロールの専門家、安藤俊介さん。「なぜイライラするのか。その心の流れを“見える化”する」ことが大事だという安藤さん。怒りは他人から与えられるものではなく、自分のなかでつくるもの」と説く。イライラが止まらないと悩む夫婦に、安藤さんが伝授する目からうろこの怒りのコントロール術とは?
出演者
【司会】三宅裕司,松嶋尚美,一柳亜矢子,【出演】アンガーマネジメントインストラクター…安藤俊介,【語り】本上まなみ

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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