どこかで耳にしたあのクラシックをあなたのものに。
人生を豊かにしてくれる一曲を一緒に見つけませんか?今日の舞台はこちら。
永遠の都…輝かしい歴史に彩られた美しい街です。
(「ローマの松」)そんなローマならではの曲がレスピーギ作曲…でも松って伝統芸能の舞台とか銭湯の壁とか日本のものじゃないんですか?そんな松がローマにもあるの?この曲を作ったのはレスピーギ。
名曲誕生の陰にはある女性とのローマンチックな出会いが!更に曲に描かれたローマの栄光を解き明かします!ゲストはローマ出身のベリッシモさん。
スタジオで…きれいといってもみんなね美濃さんに負けるんですけどね。
うれしいですね!今回は永遠の都ローマの愛の物語です。
「ららら♪クラシック」今日はレスピーギの「ローマの松」です。
オーケストラそれからね吹奏楽のバージョンでも非常に人気の作品なんですよね。
今日のゲストは初登場タレントで料理研究家のベリッシモ・フランチェスコさんです。
(一同)よろしくお願いします。
ようこそお越し下さいました。
ボナセーラ!ありがとうございます。
ベリッシモさん早速ですがクラシック音楽というのはいかがですか?お好きですか?僕は時々聴いたりしてますね。
なぜかというと料理作ったりあと絵描いたりする時は音楽聴いたりするんですね。
そういう時は時々クラシックを。
なるほど。
ベリッシモさんはローマご出身なんですよね。
そうです。
コロッセオとサン・ジョバンニ…聖ヨハネ大聖堂のちょうどそこら辺ですよ。
だからもう…じゃあ生っ粋のローマっ子という事ですね。
まあまあ一応ね。
(笑い声)今日はベリッシモさんの生まれた街ローマを舞台にした「ローマの松」ですね。
ローマにもベリッシモさん松はたくさんあるんですか?いっぱいありますね。
僕は子供の頃公園にサッカーしに行ったりしたんですね。
そういう所を松の木いっぱいあるんですね。
すごく有名。
ローマの真ん中にあるんですね。
それも松だらけです。
今日はいろいろとローマのお話もたっぷりと聞かせて頂きたいですね。
それではローマの松はどんな姿なのか。
こちらの方からご覧下さい。
その輝かしい栄光と美しさをたたえて「永遠の都」とも呼ばれています。
これ高校の隣。
うそ〜!?バチカンは高校の隣ですよ。
もうスケールが違いますよ。
通学路。
ここは古代ローマの…でもローマで待つのは遺跡だけではないんですよね?ベリッシモさん。
ローマで私たちを待っているのは他にも…。
そう!これがローマの松なんです。
日本の松とはちょっと種類が違います。
ローマでは…古代から大切にされてきました。
この巨大な彫刻。
これ実は松ぼっくりなんです。
彫刻になるほどの存在だったんですね。
よ〜く見るとほら!公園にも…遺跡のすぐそばにも。
街角にも松の木が!松は本当にローマの至る所に立っているんです。
そんなローマの松を音楽で描いたのが今日の名曲。
松の名所4つが登場します。
音楽には作曲家自らの言葉が添えられています。
一体どんな松が描かれているのか見てみましょう。
最初はボルゲーゼ公園。
もともとは貴族の邸宅で今ではローマ市民の憩いの場となっています。
次はカタコンブ。
カタコンブとは地下墓地の事です。
続いてはジャニコロの丘。
街を見渡せる眺めのよい場所です。
日が暮れて夜になると…。
そして曲の最後を飾るのがアッピア街道!ローマからイタリア南端まで全長およそ560kmにも及ぶ長い長〜い道です。
「すべての道はローマに通ず」なんて言われるローマの道の中でも最も長い歴史を誇ります。
古代戦いに勝ったローマ軍が行進した栄光の道。
松は街道の両側にそびえ立っています。
昔も今もローマの風景に溶け込んでいる松。
松は輝きに満ちたローマの歴史を何千年もの間見守ってきたんですね。
4つの松の名所が音楽で表現されていたんですけれどベリッシモさんお聴きになっていてその場所のイメージって湧いてきました?あとカタコンブのところの曲はね音楽がちょっとこう暗いっていうかね。
地下って行くとそんなに面白くないんですよカタコンブは。
やっぱりする事もないし暗いし。
でもなんかこう…アッピア街道はどうでしたか?すごいスケールでしたけどね。
やっぱりアッピア街道南イタリアまで行っちゃいますから歩き始めたらもうず〜っと歩かなければならないね。
でもねいいのがあるんですよ。
例えば女性はねこう男性に声かけられて…「どこに住んでるの?」。
あんまり教えたくない時は「アッピア街道」って言えば分かんないんですよ。
なるほど。
街道沿いならどこでもいいんだ。
「アッピア街道にいるから遊びに来て」って言っても無理ですよ。
もう長すぎて。
イタリアに行って誰かを誘った時にアッピア街道に住んでると言われたら脈がないなと思えばいいんですね。
その可能性があるんです。
いい勉強になりました。
「ローマの松」という事でですね実は今日ローマの松ぼっくりを用意してみました。
わあ〜楽しみ!これねぇ〜!僕びっくりしたんですけど…。
そうそうこれこれ。
もうほんとサッカーボールパンクした時とかボールの代わりにちょこっとサッカー。
でもね2〜3分しかもたない。
すぐ壊れちゃう。
ボロボロになっちゃうからね。
あとここに穴があるじゃないですか。
これ松の実が入ってるんですね。
ほお〜!だからちょうどこれぐらいの大きさになると松の実取りやすくなるのでこれ取って殻に入ってるんで…ジェノベーゼソースあるじゃないですか。
ジェノベーゼソースにもたっぷり松の実入れるんですね。
だから昔から使われてるんですよ料理にも。
そうすると「ローマの松」といって日本人が何となく違和感を持つ事自体の方が逆にちょっとおかしいぐらいですね。
それではこの「ローマの松」を書いたレスピーギさんなんですけども……みたいな事がこのあとあってローマが大好きになるんですけども。
ここからですねベリッシモさんの得意なところが出てきますんで。
楽しみにVTRを拝見頂こうと思います。
さあレスピーギはローマのどんなところが好きでローマのどんなところを音楽で描いたのでしょうか。
こちらをご覧下さい。
レスピーギはイタリア中部の都市ボローニャ生まれ。
幼い頃から音楽を学び20代には作曲家としていくつかの作品を発表していました。
そんな彼に転機が訪れます。
34歳の時芸術の中心地ローマの名門チェチーリア音楽院から教授として来ないかと声がかかったのです。
新たな活動の場を求めてローマに移り住んだレスピーギ。
たちまち美しい街並みに目を奪われました。
そしてこの街で一人の女性に出会います。
レスピーギの生徒の一人エルザ。
才能あふれるエルザにレスピーギは心惹かれます。
エルザもまたレスピーギの事を尊敬。
2人の気持ちは次第に恋心へと変わっていきました。
出会いから6年後ついに2人は愛を実らせ結婚します。
一緒に暮らす中でレスピーギはエルザから大きな影響を受けました。
レスピーギは彼女が好きだった古い時代の音楽に興味を持つようになったのです。
幸い歴史あるローマには古い楽譜がたくさん残っていました。
彼はそれを熱心に研究し作品の中に取り入れていったのです。
作曲の新たな扉を開いてくれたローマ。
愛する人と出会ったローマ。
レスピーギはこの街を愛する気持ちを音楽に注ぎます。
そして書き上げたのが…街じゅうにある噴水が描かれています。
(「ローマの噴水」)祭りの音楽踊り熱狂するローマ市民が描かれています。
(「ローマの祭り」)緻密な描写とスケールの大きさで「ローマ3部作」はレスピーギの代表作となったのでした。
エルザを愛しローマを愛したレスピーギ。
彼は57歳でその生涯を終えるまでローマを離れる事はありませんでした。
いいね!映像と音楽もバッチリですね。
でもローマ3部作のあと2つというのは…基本的にイタリア…ローマはもちろん広場の文化があるんですね。
イタリアは広場っていうのは街じゅうの人たちが集まる所交流の場なんですね。
広場って?公園とは違うんですか?公園と違うんですね。
だからなになに広場があって広いスペース。
で大体真ん中に…レスピーギねローマをちゃんと音楽で描くのに1曲だけでは満足せずに十数年かけて3曲も書いてしまったという。
だけどそれだけローマという街が長い歴史があっていろんな素材があったっていう事なんでしょうね。
僕もローマに住んでた時に芸術の勉強をしてたんですね。
絵を描いたり。
もう街出ただけで材料っていうかね…山ほどある。
しかも博物館と美術館も多いのでどこ行ってもいろんな刺激受けるんですね。
レスピーギさんはお弟子さんであったエルザさんと恋に落ちていくわけですけれども。
僕が例えば料理研究家になったきっかけも全部ね…やっぱり交流するために私はイタリア料理作りますよって女性の方々に言ってそっからね少しずつプロの道へ歩み始めたんですね。
もしその美しい女性たちがいなければ作る相手いなかったからその時は多分料理研究家になろうとしなかったと思います。
今日ベリッシモさんの料理コーナーないの残念でしたね。
ほんとですね。
(笑い声)だってレスピーギさんもプライベートレッスンでねラブストーリー生まれたんですから。
もうそのとおりなんですよ。
日本に来た時日本人の女性をサッと見てどう思いました?あら〜。
今日ガンガンきますね。
クラシックにまつわる素朴な疑問にお答えしま〜す!今日はプロの歌手を目指すウラノさんからのクエスチョン。
この質問にはオペラ歌手の錦織健さんにお答え頂きましょう。
大きく分けて3種類ありましてまず第1の練習がやはり…これはもう完全な準備運動という事で体を温める。
よくみんなやってるハハハハハー…とかねそういうやつですね。
2つ目がですね自分の今持ってるその技術を維持するもしくは新しく開発していく高めていくための練習。
例えばさっきの練習でいえばハハハハハハハハ…みたいな限界の音まで練習したり更にそれよりも上をチャレンジしてみたりする練習ですね。
そして3つ目の練習は次のコンサートやオペラに向けてそれを歌えるようになるためのまたよりよく歌うための練習をするという事ですね。
歌詞とかを研究したりそれを暗記したりする…まあ暗譜といいますけどその行為も3の練習の一つだと思います。
という事で…地道な練習の積み重ねが大切なんですね。
番組ではクラシックにまつわるあなたの疑問・質問をお待ちしていま〜す!今日の名曲は…ローマの街を心から愛した作曲家が松の名所を音楽で描いた作品です。
その中の一つ「アッピア街道の松」で描かれているのはローマ軍がはるかかなたから姿を現し近づいてくる凱旋の様子。
その輝きを表現するためにレスピーギはどんな技を使ったのでしょうか。
さあこの「アッピア街道の松」行進が遠くから近づいてくる様子というのを表現しているんですね。
近づいてきた…やっぱり勝ってますからね。
彼らもこう笑顔で。
その輝かしさもレスピーギは音楽で表現しています。
どういうふうに表現したかというとまず遠くの足音がこちらです。
ちょっとこう暗い響きですね。
意味深な感じがしますね。
重い感じですね。
そうですね。
そしてもう一つが…音の違い分かりました?似てるんですね。
そうなんです。
でもピアノの低い音だと分かりづらいのでちょっと高くしていうと遠い時は…。
こういう響き。
なんか不安な…。
そうですね。
不安定な音程なんですね。
そして近くになるとこうなります。
今度はきれいに響いてる感じですね。
安定感が出てきますね。
なるほどね〜!遠くからの足取りはまだ表情も読み取れないので…。
兵隊の顔が見えてきて…。
へぇ〜なるほど。
ローマ軍の輝かしさを表現する…「バンダ」と呼ばれるステージのオーケストラとちょっと離れた所で演奏するグループに注目です。
バンダは2階席3階席に置かれたり客席の横に置かれる事もあります。
突然出てくるから多分…右からも左からも「ベリッシモさ〜ん!ステキ〜!」という声が飛ぶんですよ。
どうですか?こういうのは。
いやいやそんな事ないんですよ。
(笑い声)それ理想理想。
その時に「ベリッシモさ〜ん!」っていう声が立体的に聞こえたり音で包まれたりするという。
そうですそうです。
立体的に。
そうですね。
まさに…分かりやすいようにね一部省略しながら弾いてみますね。
まずはオーケストラのファンファーレです。
そうするとまた次に畳みかけてきますオーケストラ。
ここからバンダです。
どんどんこうやってオーケストラと周りのバンダの人たちがファンファーレを積み重ねて。
勝利に喜ぶパーティーですね。
そうですね。
これをオーケストラで聴くと音量も音の厚みもまたグッと迫力が増しますので是非お楽しみになさって頂きたいと思います。
いいね!それではお聴き頂きましょう。
「ローマの松」から「アッピア街道の松」です。
いいですね。
どんな音楽でした?僕聴きながらローマの歴史地区を自分がそこを散歩してるイメージを想像2015/06/25(木) 10:25〜10:55
NHKEテレ1大阪
ららら♪クラシック「永遠の都を愛して〜レスピーギの“ローマの松”〜」[字][再]
きょうの一曲はレスピーギ作曲「ローマの松」。ローマの“松”!?ローマにも松があるの!?永遠の都・ローマの美しい風景とともにお楽しみください。
詳細情報
番組内容
きょうの一曲はレスピーギ作曲「ローマの松」。ローマの“松”!?ローマにも松があるの!?作曲したのはレスピーギ。この曲が誕生したカゲにはある女性とのロマンチックな出会いが!?作曲家の美濃さんがローマの石だたみに響く足音の秘密を解き明かします。永遠の都・ローマの美しい風景とともにお楽しみください。【ゲスト】ベリッシモ・フランチェスコ(ローマ出身/曲で描かれている場所のすぐ近くに住んでいた)
出演者
【ゲスト】ベリッシモ・フランチェスコ,【出演】指揮者…山下一史,東京フィルハーモニー交響楽団,【司会】石田衣良,加羽沢美濃,【語り】服部伴蔵門
ジャンル :
音楽 – クラシック・オペラ
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
劇場/公演 – ダンス・バレエ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:31704(0x7BD8)