趣味どきっ! 美しい文字で 心をつかめ!第四回「“集中力”で美文字へ近づく」 2015.06.25


いうのないようにまずは火山についてよく知ることです。
火山は温泉ですとか絶景など多くの恵みも与えてくれますけれど時々怖い顔も見せるんです。
その怖さを知って備えておくことが大切です。
二宮徹解説委員でした。
冠婚葬祭だけでなくビジネスの場でも意外と出番が多いのが手書きの文字。
読みやすく洗練された美しい文字を書ければ印象が良くなり気持ちもしっかりと伝える事ができますよね。
タレントの優木まおみさんがそんな美しい文字を書く秘けつを教わります。
自分のクセを知るっていうのがやっぱり美しい文字になる基本なので。
教えて下さるのは京都で活躍する…書の本場中国でも数々の賞を受賞し「今の暮らしに溶け込む書」をテーマに作品を制作しています。
番組ではボールペンから筆ペン筆と日々の生活で役立つ心が伝わる美しい文字を書くポイントをお伝えします。
う〜ん!すばらしい!「初夏」。
こう流れるような筆づかいが見事ですけど。
いや〜私も筆を使って上手に字が書けるようになりたいです!今日から毛筆なので一緒に頑張っていきましょう。
そうですね頑張ります!はい頑張りましょう!「美しい文字で心をつかめ!」。
今回は毛筆の基本を学びます。
優木さんの目の前に毛筆で書くための必要な道具を用意させて頂きました。
書道には「文房四宝」という言葉があって筆と硯と墨と紙。
その他に下敷き文鎮水滴筆置きを用意しましょう。
こちらの筆なんですけれども新しい筆はまず筆を下ろしてから使わないといけないんです。
筆は先端の毛の部分を穂首長い持ち手を筆管と呼びます。
まず…ほぐれたら…そして…次は墨をすります。
でも今墨汁もありますよね。
そうなんですけどこう墨をする時間によって日常から書道への呼吸を整えるというか準備段階に持っていくっていうのと集中を高めていくっていう時間になるのでできるだけ墨をすって下さい。
墨は硯を使ってすります。
硯の墨をする部分を「岡」墨の液をためる所を「海」と呼びます。
まず岡の部分に水を入れます。
じゃあまずすりますね。
この角の部分を当てます。
すると墨の香りが部屋に充満してきて「これから書道するよ」っていう空間になっていくんですね。
続いては書く時の姿勢になります。
背筋を伸ばし…こうする事で伸びやかな文字が書けるのです。
持ち方は2つあり1つが…もう1つが…持ちやすい方を選んで下さい。
じゃあ次に筆に墨を含ませます。
じゃあまずジャボッと全部。
へえ〜。
一気にいっていいんですか?いいんです。
筆に墨がたっぷりしみ込んだら硯の縁で余分な墨を落とします。
こちらの筆の毛と墨がなじむように少し置きます。
あっいきなり書かずに少し置く。
今なじんでるっていう状態。
へえ〜!さあそろそろ書いていいんでしょうか先生。
はい。
じゃあまず「永遠」の「永」ですね。
「永久」とかね。
「永い」というのを優木さんこの半紙の真ん中に書いてみて下さい。
ふぅ〜。
お手本見ずに最初書いてみるんですね。
ドキドキ。
点…からのよっよ〜っ。
ポン。
あっ…で「水」。
はい。
久しぶりになんか…。
筆自体がもうこうやって書くの授業の時以来だから…よいしょ。
どうですか?書いてみて。
いや〜…。
こうやって筆で大きく書いたのが久しぶりなのでこんなもんかなって感じですけどよく分かんない。
この「永」という漢字昔から「永字八法」って言われていて書道の基本的な筆づかいが8つ含まれてるんです。
「永字八法」と呼ばれる漢字を書くための筆づかい。
それは……の8つです。
ではこれから8つの基本的な筆づかい点画を今から書いていきましょう。
はい。
では点を書きます。
私は点を書く時は…てんてんてん。
心の中で「てんてんてん」というふうにして書くとただ押しただけではない点が書ける。
まずおきます。
下に下がります。
戻します。
あ〜中でそういうふうな感じで…。
分かりました。
てんてんてん。
はい。
ふ〜んこうなってたんですね!点もおくだけではなく。
続いて横画です。
まず筆をおいたらこれを「起筆」といいます。
筆を運んでいく「送筆」。
「収筆」。
この3つの筆の運びを意識して書きます。
これは漢字の「一」という事ですよね。
おきます。
立てます。
…からの横にグーッと行って終わりに収筆で中でしまう。
筆の通る道をちょっと書きますね。
まず45度に筆をおいて筆の弾力を生かして送筆にいきます。
収筆は少し右上に上がり右下に下がり元の左に戻すような感じです。
あと音…「筆の声」って言ってるんですけど。
…というふうに音で表現する事もできるのでそれを頭の中で。
(2人)「とんすーとん」。
とんすーとん。
あっいいですね。
最後の収筆の部分を…。
クッと先生の場合ちょっと下がってますね。
フッと上げるぐらいで。
うん。
うんなるほど。
続いては縦画にいきます。
基本的に横画が縦になったと思って頂けたらいいと思います。
起筆送筆収筆っていうのをしっかり書きます。
45度に起筆を入れます。
次にバネを生かして送筆。
で収筆。
ここの…。
収筆がちょっと難しいですね。
今優木さんのはここまでよかったんですけどこうただ上げてるだけになってたので…。
おきました。
下に行きます。
こういう感じですね。
そうなってるんですね!最初はゆっくりまず書いて次にスムーズに書いてみて下さい。
す〜…。
いや〜難しい〜。
難しいですよね。
ここでしっかり止めるっていう意識を持って…。
「永」の字の場合縦画の最後ははねます。
筆の運びはこのようになります。
また「永」の字の場合は横画と縦画がつながっています。
つながって折れ曲がる所は転折といいます。
筆の運びはこのようになっています。
さあ「永」の字を筆づかいの基本に意識を集中して練習しましょう。
日本の筆の発祥の地と言われるのが奈良。
今でも筆づくりが盛んです。
奈良では昔ながらの筆づくりが守り伝えられています。
筆づくりを始めてから36年になる松谷さんに伝統の筆づくりを見せてもらいました。
主な材料は動物の毛。
まず使える毛だけをえり分けます。
これ今何の毛なんですか?これは中国のヤギの毛です。
あ〜ヤギ。
ふ〜ん。
種類はどのぐらいあるんですか?毛先さえありましたらどんな動物の毛でも全て使えます。
(川尾優木)へえ〜!主に使うのはヤギの他ウマシカムササビリスウサギタヌキイタチです。
用途に合わせて筆の弾力を変えるためいくつかを混ぜて使います。
脂分を除いてクセを直したら毛先を整え作る筆の大きさに合うように切ります。
硬さの違う毛が円すい形に整うように長さを調整するのです。
長さを整えたら毛を混ぜていきます。
筆をどの方向に使っても滑らかに書けるようにムラがなくなるまで何度も混ぜます。
満遍なく毛が混ざったら円すい形にまとめふのりをつけて3日間ほど乾かします。
これが筆の芯の部分になります。
硬い毛柔らかい毛ってそういうバランスですね。
その筆が書けるかどうかは芯の部分で決まります。
この部分で。
うんうん…。
これに「上毛」と呼ばれるきれいで柔らかい毛を巻いていきます。
上毛で見栄えと穂のまとまりが良くなります。
上毛を巻いたら再び3日間ほど乾かします。
乾いたら穂の根元を麻糸で縛りコテで焼き固めます。
これで穂首が出来上がりました。
穂首を筆管に取り付けふのりを内部までしみこませます。
そして糸でふのりを絞り出しながら穂の形を整えます。
乾燥させれば筆の出来上がりです。
手間と時間をかけて一本の筆が出来上がるのです。
(松谷)ほんとに自分の思いどおり出来たなというのはほんと年に数える程です。
ああ〜。
何十年やってても筆は分からんなあという思いが結構あります。
なるほどね〜。
こんなに苦労されて職人さんが作ってるのを間近で見ると字がもっとうまくなりたいなという気がしてきますね。
次は「払い」を書きます。
代表的なものに「左払い」「右払い」があるのでまず左払いから書きます。
左払いは字や使われる場所で長さや払う角度が変わります。
「永」という字では2つの左払いが使われています。
筆の運びはこのようになっています。
では最後に「永」の最終画ですね。
右払いを書いてみましょう。
軽く起筆を入ります。
だんだんだんだん送筆で太くしていって最後横に払います。
これは真横に払うような気持ちで払って下さい。
真横に。
毛筆やってて一番の醍醐味って払いな気がするんですよ。
右払いはすごく…。
気持ちいいですよねなんか。
小さく入ってそのまま流れていって少しずつ太くして。
筆圧かけていって…。
最後は…横って言ってましたねそうだそうだ。
じゃあ筆の通る道を書きます。
ついて下がりながら太くしていって次は横に。
ずんずん…。
ずんずん行かない。
シャーッと。
でも払う感じが…あっいいいい。
いい感じになりましたかね。
基本的な8つの点画は「永」の字で練習できますが点画は他にも「曲がり」や「そり」などがあります。
「永」の字をマスターしたら他の点画も練習しましょう。
優木さんが「永」の字をもう一度書いてみます。
今度は点画の筆運びと全体の筆の流れに意識を集めます。
うん!うんうん。
フフフ…。
最初に書いたものも見てみましょうか。
我ながら全然違う!すごい良くなった!どうですか?大きい小さいとかそういうんじゃなく一つ一つの丁寧さというかしっかりした芯がある感じというか…。
先生急にどうしたんですか。
関西人のノリが急に…。
いやもうすごいよく書けてめっちゃうれしいです私。
基本を一つ一つ学ぶっていうのはすごく大事なんだなって気付きますね改めて。
今回漢字の点画ですね基本的な筆づかいを練習して頂いたのでこれからいろんな漢字を書いて頂く事もできますしもっと練習していきましょうか。
そうですね。
いや〜楽しくなってきました。
頑張ります。

(テーマ音楽)2015/06/25(木) 10:15〜10:40
NHK総合1・神戸
趣味どきっ! 美しい文字で 心をつかめ!第四回「“集中力”で美文字へ近づく」[解][字]

「美しい文字」で心も届ける!タレントの優木まおみさんが京都の書家・川尾朋子さんに「文字を美しく書く秘けつ」を習う。今回から「毛筆」を使用。まず基本の使い方から。

詳細情報
番組内容
冠婚葬祭だけでなくビジネスの場でも意外と出番が多い「手書きの文字」。読みやすく洗練された「美しい文字」を書ければ、印象がよくなり、気持ちもしっかり伝わるもの。タレントの優木まおみさんが、京都の書家・川尾朋子さんに「日々役立つ、文字を美しく書く秘けつ」を教えてもらう。今回から使うのは「毛筆」。基本の扱い方から、意識を集中する「筆遣い」、奈良に訪ねる「伝統の筆作り」まで、「筆のいろは」をたっぷり紹介。
出演者
【講師】書家…川尾朋子,【生徒】優木まおみ,【出演】松谷文夫,【語り】田代杏子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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