メディアのめ「発見!グラフのちから」 2015.06.25


これが奈緒さんにとってのBOSAIです。
池上さ〜ん!おお泰我君。
いらっしゃい。
こんにちは。
今ねちょうど泰我君と泰我君の友だちからとったアンケートのけっか見てたんだよ。
ああこの前の。
そうそう。
家での勉強時間どれくらいかというアンケートなんだよね。
たぶん下のほうだな。
こんなふうにまとめてみたんだけどな。
あっぼくはここにいるっていうのがわかるけどほかの子たちよりどのくらい勉強してるのかとかが…。
わかりにくいよな。
じゃあこうしてみたらどうかな?いいかい?いくよ。
おおっ!さあこれで見ると泰我君おいおいここだぞ!まあでも村山君よりは上だし。
なるほど。
ひかくしやすくなったからな。
だれがどれくらい勉強してるのか数字のデータ見ていてもなかなかわからないんだけどこういうグラフにすると一目でわかるよな。
君がいかに勉強時間が短いかってこともこれでわかるわけだ。
ああ〜。
今日はそんなグラフの話をしようと思うんだよ。
まずはプロがいったいどんなふうに数字のデータをグラフにしているのかのぞいてみよう。
グラフのプロ?うん。
東京・港区にあるデザイン事む所です。
ここにグラフを作るプロがいます。
絵やデザインの力でむずかしいデータもわかりやすいグラフに仕上げます。
さっそく木村さんのグラフ作りを見せてもらいましょう。
これは中国とインドの人口がしょうらいどうなるのかよそくしたデータ。
2050年には人口世界一の中国をインドが追いぬくんだって。
中国がものすごい人口がばく発しててのびてるんですけどもその中国をさらにインドが追いぬく。
かなりこれはショックですね。
木村さんまず中国とインドの人口を棒グラフにしてみました。
しかし…。
そう。
ここからがうでの見せどころ。
木村さんどうするんだろ?うん。
なんと中国とインドを表す棒をそれぞれ中国人とインド人のイラストにおきかえていきます。
なるほど!人口のグラフだからその国の人のイラストにしたんだ。
そうだね。
さらに木村さん…そうすることで追いぬくということを強調したかったんだって。
おお〜!入れかわってるのがとってもよくわかる。
そこにグラフがあるぞっていう…木村さんのわざはこれだけではありません。
新がたの新幹線が相次いで発表される中新幹線がいかにさい高速度をのばしてきたかを表すグラフを作ることになりました。
まず作ったのがいろいろな新幹線のさい高速度を表した棒グラフ。
0系という初代の新幹線にくらべると新がたの新幹線は80キロいじょう速くなっています。
ところが…。
木村さんは開業いらい80キロものばしてきたということをなんとかして表げんしたいと思いました。
そこで木村さんさい高速度がのびていることを強調するためにおくほど小さく手前ほど大きく見えるグラフにかえたんです。
おっ新がたの新幹線がずいぶん速くなったように見えるね。
そうでしょ?さらにここにじっさいの新幹線の写真を重ねることで速さを強調しました。
正直グラフなんて棒のやつでもいいじゃんって思ったけどでもやっぱりイラストのやつだとおもしろさとかわかりやすさが全ぜんちがった。
そうだよね。
何気なく見てるけどプロのねらいやくふうがこんなにつまってるってことなんだよね。
ただ一方でたいせつなのはデータの内容をごかいなくつたえるっていうことなんだよね。
正確にだけどおもしろくわかりやすくする。
そんなことをとことんプロは考えているんだね。
ほう〜。
「メディアのめ」。
それではグラフの不思議を見てみようね。
こちらは15さいみまんのこどもの人口のうつりかわりを表した2つのグラフなんだけど向かって左がわのグラフからはどんなことがわかるかな?へってるな〜みたいな。
少子化だなみたいな。
そうだね。
こどもの数がうんとへってるとそんな感じがするよね。
ではつづいて右がわのグラフはどうだろうか?実はこれさっきのグラフと同じデータから作ったグラフなんだよ。
えっ?だって全ぜんへり方がちがうじゃないですか。
そうだよね。
不思議でしょ?どうしてこんなちがいが出たんだと思う?なんでだろう?あっ!縦軸の目もりの大きさが全ぜんちがう。
あっいいとこに気がついたな。
そうだね。
右がわの部分ここの目もりが左がわだとかなり間があいてるよね。
グラフが引きのばされた。
そのけっかうんとへってるというかたむきが強調されてるんだよね。
こういう上の部分だけ引きのばしたよっていうことがわかるヒントがこの波線。
これはとちゅうをしょうりゃくしてますよっていう意味なんだよ。
なんかもようかと思ってた。
そうなんだよね。
ほかにもこんなグラフの不思議があります。
おおっ!これ10こ入りのたまご1パックのねだんがどうかわったのかを表す2つのグラフなんだよね。
これ向かって左がわのグラフからはどんなことがわかるかな?下がってる。
ねだんが下がってる。
じゃあ右がわのグラフは?上がったり下がったり。
うんそうだよね。
実はこの2つのグラフとも同じデータを使って作ってるんだよ。
えっ!こちらのグラフのこの部分に注目。
この部分をかく大したのがこちら。
つまり横軸の期間がちがうんだよ。
切り取る期間がちがうとこんなにちがったいんしょうのグラフになるんだよね。
なるほど。
グラフのいんしょうにわれわれは左右されてしまうんだけれども…どんな目てきで作られたグラフなのかなと考えながら見るとおもしろいんだよ。
なるほど。
池上さん池上さん池上さん!おおどうした?池上さんの家をゲームセンターにするっていうぼくのアイデアについてアンケートとってきました。
へぇ〜!…でけっかは?ジャン!ということで池上さんの家をゲームセンターにします!ちょっと待てよ。
そのアンケートとったのっていつも泰我君が遊んでるゲームなかまじゃないか?なんでわかったんですか?だってそんなけっかになるっていえばだいたいわかるよ。
実はわたしも同じようにアンケートをとってみました。
ジャン!こっちは大人もこどもも平等に100人から聞いた。
そのけっか…反対多数につき泰我君のアイデアはきゃっか。
ええ〜!というわけで実は…なるほど。
だからテレビの前のあなたも…いろんなくふうがわかりますよ。
さあ泰我君もほらほらすわってすわって!いっしょに勉強してみようよ。
ええ〜!百科事てんとか国語じてん見るとゲームみたいにおもしろい見方ってあるんだぞ。

(テーマ音楽)2015/06/25(木) 09:40〜09:50
NHKEテレ1大阪
メディアのめ「発見!グラフのちから」[解][字]

身の回りのグラフ。今回は、沢山のワザを駆使するグラフ作りのプロの仕事ぶりを紹介。さらに、同じデータでも縦軸と横軸のとりかた一つで全く印象が変わることを体感する。

詳細情報
番組内容
身の回りにあふれるグラフ。ふだん私たちが目にしているものは完成したものであるが、その過程を見てみると、そこにどんな工夫がされているのかよくわかる。今回は、グラフづくりのプロの仕事を紹介。グラフには「ねらい」があり、たくさんのワザが使われていることに気づく。さらに、同じデータでも、縦軸と横軸のとりかた一つでグラフから受ける印象が全く変わることを体感する。泰我くん、グラフを駆使して池上さんに挑むが…
出演者
【出演】池上彰,安保泰我,グラフィックデザイナー…木村博之

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
趣味/教育 – コンピュータ・TVゲーム

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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