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5年間で152件の相談寄せられるスポーツ自転車の事故多発で国民生活センターが注意喚起 軽量化で破損、転倒多く

2015/06/26 17:00更新

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 人気が高まっているスポーツタイプの自転車に乗っていて「部品が壊れた」「けがをした」といった相談が全国の消費生活センターに寄せられているとして、国民生活センターが6月18日、注意を呼び掛けた。車体が軽いため外部からの衝撃に弱く、利用者が重傷を負う事故も起きているという。

 同センターによると、2014年度までの5年間で自転車の危険性や走行中のけがに関する相談が計838件あり、うち152件がスポーツタイプだった。利用者が重傷を負った事故はうち24件あり、自転車事故全体の割合より高かった。

 競技用に作られたスポーツタイプの自転車は軽量化を重視しており、横倒しにしただけで部品が変形することがある。国民生活センターによる実験では、サドルや変速機など部品の取り付けが緩いまま走っていると、外れて破損につながるという結果も出た。(共同)

◇         ◇

 国民生活センターが発表した主な調査結果は次のとおり。

■前ホーク及びハンドルの構造

・前ホークを誤った手順で取り付けて走行すると、前ホークや軸受け部の部品が破損することがあった
・ハンドルステムを固定するボルトの締め付けが弱いと、ハンドル操作が効かなくなる場合があった

■サドル及びシートポスト

・サドルの締め付けが不十分な場合、走行中に緩んで乗車姿勢が変化することがあった

■ディレーラハンガーについて

・ディレーラガードがないものでは、車体を右側に転倒させるとディレーラハンガーが曲がる場合があった。そのまま走行させて変速操作するとリヤディレーラが後車輪に巻き込まれてしまうことがあった
・輪行バッグに入れた状態で地面に落とすとディレーラハンガーが曲がる場合があった

■クイックレリーズハブについて

・カムレバーが正しく固定されていないと、車輪が脱落する場合がある

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