(竹)
前田慶次様は上杉様の領国米沢で今は亡き石田三成様のお子を育てておられましたが新九郎様が三成様のお子である事をついに明かされたのでございます
(新九郎)己の定めを生きていく。
そう覚悟した。
(竹)奥方様!
なんと奥方の美津様が金沢から再びやって来られました
(美津)佐乃の嫁入り支度のためにございます。
(慶次)ヘッ!
(佐乃)きえ〜っ!えやっ!どうしました?嫡男殿。
それに佐乃も。
稽古といえども気を抜いてはなりませぬぞ。
はあ。
はい。
回想一人の男?一人の女として新九郎様の事が気になる…。
好きだとか。
(竹)新九郎様と佐乃様は実の兄と妹ではないのですよ。
まあそうだが。
一人の男と女。
かかってこい佐乃。
では…。
きえ〜っ!・
(掛け声)今朝は奥方様のご好物のすまし汁でございますね。
はい。
はるばる金沢から来てくれたんです。
おいしい朝餉でもてなしたいと思いまして。
さすがは旦那様。
お優しい。
それより竹さんこたび女房殿が来てくれたのは佐乃の祝言の支度のため。
奥方様のお気持ちを考えるとどうお伝えしてよいか…。
(2人)困りました。
う〜んおいしい。
またこうして旦那様の手料理を頂けるとは。
いやまあそう言ってもらえると作りがいがあります。
(笑い声)腕を上げられましたな。
は?佐乃の打ち込みを全て受け止め隙があってもつけいらず次の手を待つゆとりさえ。
そうであろう佐乃。
あ…はい。
手加減などしてほしくはないのですが。
そのような訳では…。
ところで佐乃勝之進殿との婚儀の話どこまで進んでいるのです?それが…。
旦那様祝言の日取りは決まりましたか?ヘッ!いやそれは…。
(美津)竹。
その事は…。
はっきり申せ。
あ…はい。
それがまだ何も…。
なんと!まだ何も?いや女房殿この件は私が待てとそう言ったんです。
え?はい。
あの…いろいろと事情がございまして。
それでその…お返事できずにいる間に…。
切腹?あの安田様が?表向きは病死という事になっておりますが…。
止める事ができませんでした。
(継之丞)後の事…頼む。
相分かった。
また一つ命が消えました。
旦那様…。
実は女房殿その事で今日城へ参るつもりです。
はい。
安田殿が腹を召された事が知れればまずはお家断絶。
息子の勝之進殿の事を考えるとそれだけは何としても避けたい。
はい。
すぐにお支度を。
前田殿まことか?はい。
安田殿は最後まで上杉家の事を案じながら突然の病のために身まかりました。
家督はご子息の勝之進殿にお譲りになると。
(一左衛門)ここに遺言もございます。
だが妙なうわさがささやかれておるが。
安田殿は心の臓の急な病。
そのようなうわさは根も葉もないもの。
まことか?忠義こそがご先代の謙信公以来の上杉の誇り。
忠義に背く者を見逃すはできぬぞ。
これは荒木様のお言葉とも思えませぬ。
私はお屋形様にほれ込んでこの米沢の地に骨をうずめる覚悟で参りました。
組外衆として命懸けの働きをし上杉家のために尽くしてきたつもり。
その見返りがそのお言葉ですか?その言葉信じよう。
願いがあるが…。
願いとは?いま一度戦をと考えておる馬廻組を追い落としたい。
あやつらの集めていた武具鉄砲火薬を差し出させ我がものとしたい。
与板組のわしがやってもよいがそれでは家中に禍根を残す事になろう。
それゆえ安田継之丞をみとった前田殿にお頼みしたいが。
どうじゃ?やってくれるか?お引き受け致します。
(一左衛門)大事をよくお受けになられました。
前田様にしかできぬという事を荒木様もお思いになっての事でしょう。
ですが馬廻組の方々が素直に武具を渡してくれますかどうか。
勝之進殿いくらか落ち着かれましたか?
(勝之進)はい。
こたびの事前田様には何とお礼を申し上げていいか…。
家督の件は安田家断絶になろうとお屋形様の下知に従うつもりにございます。
その事ですが…率直に申し上げます。
今お年寄衆の荒木様からあなたが家督を継ぐにあたり申し出がありました。
申し出?さよう。
馬廻組が戦に備えた武具を全て引き渡してもらいたい。
そのような事…私の一存ではお答えする事はできません。
父はお前は生きて上杉の家臣として安田家の嫡男として立派に務め上げよと。
それが父の最後の命。
私は父の無念を思うと父が大切にしていた馬廻組の方々を裏切る事はできない。
それが安田家の嫡男としての務めだと思っております。
それは違います。
安田殿はあなたには自分と同じ道を歩むのではなく違う道を探してほしいと願っておられたんじゃないでしょうか。
新たに生きる道。
勝之進殿。
新たな上杉家を作ってくれませんか?馬廻組と与板組この2つの組が争うのではなくあなたや新九郎たちの若い力でこの上杉家をその行く末を担ってほしい!あなたのお父上もきっと…きっとそう願っていたはず。
のう。
佐乃。
勝之進殿に対するお前の気持ちはどうなのです?周りが何と言おうと思う気持ちがあるならばこの母は止めは致しません。
佐乃どうしたのだ?そのように思い詰めた顔をして。
兄上…。
兄上は私が勝之進様と夫婦になる事をお望みですか?え?俺は…。
どうしたのだ?兄上は女心を何も分かってはおられませぬ。
佐乃!佐乃様。
竹どうしたら…。
佐乃様は新九郎様の事を好いておられるのでございましょう?ですから勝之進様との婚儀の件は断らねばと…。
けれどその訳を聞かれたら…。
新九郎様には素直に今のお気持ちをお話しなさればよいのです。
けれど兄上は私の事を妹としてしか見てはおりませぬ。
私の気持ちを話してもお困りになられます。
そのような事はございません。
新九郎様のお気持ちも佐乃様と同じです。
この竹には分かります。
え?ここはひとつ私にお任せ下さいませ。
どうして大御所様からのお指図が来ぬのじゃ!?まこと我らの願いを申し上げておるのか!?
(忠常)はあ。
二度三度と駿府には馬を走らせましてございます。
では何故に!?何故と言われましても…。
これでは前田慶次のたくらみどおりとなるではないか。
あの男の思いどおりにはさせぬ!させてはならぬ!毎日ああじゃ。
そばにいる者はたまったものではないわ!
(天徳)やはりあのうわさは本当なのかもしれませんな。
あのうわさとは?はい。
若かりし頃前田慶次にほれたが袖にされたと…。
どうしてくれよう…。
何か手はないのか?前田慶次こそ邪魔者。
なればいっその事消えて頂いた方がよろしいかと…。
やあ!なんと武具を差し出せと!?どういう事だ!?そのような事をしたら我らの志はどうなる。
その志が徳川に利用され我らは上杉家を窮地に陥れるところだったのでございます。
それをそこにおられる前田様のお働きにより事なきを得たのでございます。
(中越)確かに天徳和尚のたくらみに踊らされ徳川家に利用されようとしたのは事実。
だがそれは安田様が腹を切り贖罪は済んだはず。
我らの志を変えるは無用の儀!いかにも!いま一度天下に名乗りを上げ我らはふるさとである越後に帰るのだ!
(一同)そのとおりだ!そうだ!
(吉田)待て!これ以上徳川の唆しに乗ってはならん!今また動けば徳川に必ずや利用されお家お取り潰しになるやもしれぬ!そうなれば我ら皆牢人となるのだぞ!我が身の心配をするとは情けない!まずはお家じゃ!それに越後に残してきた仲間たちとの約束を何とする!上杉が越後に必ず戻るとの我らとの約束を信じ待っている者たちがおるのだぞ!親や次男三男をかの地に残してきておる者も大勢おるのじゃ!それは…。
(中越)豊臣家はまだ大坂にある。
いずれ戦は必ず起こる!その時に備えるべきじゃ!戦道具は断じて渡せぬ!ではどうあっても戦を?いかにも!そのためにまずは与板組と一戦交えようともしかたござらん!上杉家を潰すつもりか!そのような事はさせん!ならばどうする!?我らを斬るか!?中越様!ここまでにしましょう。
前田様は引っ込んで下され!これは馬廻組の話!我らで片をつける。
お仲間の血を流すのですか?この事はお屋形様をはじめ与板組の皆さんも既にご存じの事です。
これ以上騒ぎを大きくすると謀反と思われかねません。
謀反!?何をバカな事を!それでもと言うならば私がお相手を致す。
え〜い!ああ〜!やあっ!今なら一つの命も無駄にする事なく事を収める事ができます。
生き残る道は2つ。
越後に帰る方々はお屋形様の許しを得た上武士を捨てて百姓となる。
この地に残り侍を続ける者はその考え方を改めなければなりません。
二つに一つです。
中越殿。
心中お察し申す。
だが今は選ぶ時。
(雪夜)そうですか。
皆さんどちらかの道を選ぶ事に…。
はい。
それしかありません。
越後に帰りたいという方々の思いは痛いほど分かります。
ああそういえば雪夜さんも越後でしたね。
はい。
あの冬の真っ白な雪景色。
そしてそこから芽を出す雪割り草。
皆で春を待ちわびたものです。
皆さん越後へと帰りたいのではなく身内のもとへ帰りたいのです。
うん。
そんな思いは奥方様や娘さんたちを金沢に残しここへやって来た慶さんならよ〜くお分かりのはず。
はい。
ですから帰してあげたいんです。
だけど雪夜さんこれはこれで難しいんですよ。
侍を捨てて百姓として新たに荒れ地を開墾して生きていく事になりますからね。
でも身内と一緒にならつらくとも支え合いやっていけるのでは?そのとおり。
そのとおり!ハハッ!
(鼻歌)
(美津)いいお酒でございましたか?私では雪夜さんのように酌のお相手が務まらず申し訳ございませぬ。
いやいや…。
そんな事は決してありません。
女房とのお酒もこれはこれでいいお酒でございます。
まあお優しい。
そんな世辞までついて下さるなんて。
世辞などとは…。
ヘッ!冗談でございます。
え?それに旦那様が柳町に通われるもう一つの訳も存じております。
あ…さすが女房殿。
いや〜ハッハッハッハ。
ご城中ではまだ馬廻組と与板組が争っているのでございますか?はい。
2つの組の争いはたやすくはなくならないでしょう。
しかしいずれ変わっていくと思いますよ。
変わる?はい。
若い人たちが新しい力となってこの上杉家を変えていってくれるはず。
新九郎や勝之進殿もいい若者に育ちましたから。
はい。
あとは…。
(美津)これは…旦那様が出陣の折にいつも立てられていた旗。
うん。
何を考えておいでかは分かっております。
女房殿。
江戸におわす芳春院様から文が届きました。
芳春院…叔母上様からですか?はい。
徳川が上杉家に目をつけていると。
そうでしたか。
私も力及ばずながら旦那様のお役に立ちたいと。
前田慶次の妻としてその覚悟で参りました。
押収した馬廻組の武具お約束どおり荒木様にお渡し致します。
ご苦労であった。
これにより安田家の家督は勝之進が継ぐ事になるであろう。
はっ。
お屋形様にはわしの方から申し上げておく。
よろしくお願いします。
え〜それと…。
(荒木)何か?越後に帰る者たちに金子3千両を用立てて頂きたい。
何!?私は…大ふべんものにございます。
実はここに持ち込んだ武具はほんの一部。
金子を頂けないようであれば全てはお渡し致しかねます。
何とぞ…。
相分かった。
ご苦労であった。
この大ふべんものめ。
フフフフフ…フフフフハッハッハッハ!我ら皆で越後へ帰る事ができます。
前田様まことにありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
これから望みを持って皆力を合わせ前に進みます。
では参ろうか。
では。
(吉田)ごめんください。
ようございました。
あの者たちもあのようにうれしそうに…。
お家からは十分なお志も賜りました。
前田様ありがとうございました。
いやいや。
皆さん上杉家に尽くしてくれた者たちばかり。
たとえ侍を捨てて土を耕そうとも上杉の誇りは捨てないでしょう。
こたびの件一つの命も失う事なく事が落ち着いた。
お前の親父殿のおかげだ。
俺たちは新たな生き方を示さねばならぬと思っている。
俺たちにも新田開作を手伝わせてはくれぬか?新九郎!
(3人)頼む!ああ。
お前たちが力になってくれたらこんなに頼もしい事はない。
ここからここまで山に穴を掘らねばならんのか。
ああ。
おお。
ここは石垣にした方がよいな。
いかにも。
お〜確かに。
いやさすが新九郎殿じゃ。
(竹)失礼致します。
皆さんおなかがすいていらっしゃるだろうと思いましてご用意致しました。
ひと休みするか。
そうだな。
(よね)お三方はこったへどうぞ。
お〜これはうまそうじゃ。
原殿はよく食うからのう。
いやそれを言うでない。
うまいぞ竹の握った握り飯は。
うん。
竹の握り飯が一番だ。
それは佐乃様が握ったものでございます。
え?はい私が…。
うん。
佐乃のもうまい。
どうかしたのか?いや。
近頃どうもお二人とも変なのでございます。
妙に避け合っておいでのようで。
竹!すみませんでした余計な事を。
今飲み物を。
京の都から又吉さんが雫さんの供養を終え帰ってきました
又吉。
行ってくる。
(又吉)行ってらっしゃいませ。
新九郎様いいお顔になられた。
わざわざ文で呼び出すとはまた何かあったのか?それが…。
何だ?佐乃殿との婚儀の話はなかった事にしてほしい。
なかった事に?なぜだ?すまん。
何故!?お前は安田家を継ぐ事になったのだから佐乃との婚儀に何の支障もないのではないか。
訳を申せ勝之進!俺は許さん!なぜだ勝之進!お前がいるではないか。
え…?子細はお竹さんから聞いた。
佐乃…。
私が勝手ながら勝之進様にお話しさせて頂きました。
話?お二人の事でございます。
新九郎様と佐乃様の。
俺と佐乃の?お二人は実の兄妹ではございません。
その事は勝之進様もご存じの事。
佐乃様は新九郎様の事を好いておられます。
そして新九郎様も佐乃様の事を…。
そのような事は…。
長年おそばにお仕えしたこの竹の目はごまかせませぬ。
ご自分のお気持ちに正直になって下さいませ。
妹としてではなく一人のおなごとして佐乃様の事を好きなのだと。
新九郎様。
私の気持ちは今竹の申すとおりにございます。
佐乃…。
俺は…。
新九郎様。
竹。
佐乃様は新九郎様がどなたのお子であろうと気になされません。
それを承知の上でお心を打ち明けられたのでございます。
だがそういう訳にはいかぬ。
世間では俺と佐乃は兄と妹で通っておるのだ。
今のままでは佐乃を幸せになどできぬ。
それに父上の事もある。
旦那様の事?ああ。
父上は今までお一人で石田三成の子である私を育ててくれた。
それがどれほどの重き枷であったか…。
そのために身内を金沢に残しこの地で9年もの間実の父として私の事を見守って下さった。
三成様とどのような約束を交わされたのかは知らぬ。
だがそれを守り抜く事で自分や身内のみならず上杉家にまで累が及ぶやもしれぬ重荷を負ってしまわれたのだ。
それがどれほどの苦しさであったかと思うと俺は…。
新九郎様…。
竹…。
俺はずっと考えていた事があるのだ。
何だ?話とは。
お相手をして頂きたいのです。
え?そしてもし勝ったならば石田の姓を名乗りたいと思います。
やあ〜っ!参った。
父上。
三成様強くなりました。
のう。
新九郎は立派に成人してくれました。
旦那様。
これは…?石田三成様の甲冑だ。
関ヶ原の戦の折に身につけておられた。
父上。
うん。
これからは石田三成の子として重荷を背負うのは私です。
父上はこれまで十分すぎるほど担って下さいました。
いやハッハッハ!息子に気を遣われるようになったか。
いやそのような事は…。
それだけではなかろう。
佐乃の事だ。
フッフッフッフッフ…。
そのような事だろうと思っておった。
2人の稽古を見た時から。
旦那様も私と稽古をする時に私の薙刀の手を一つ一つ丁寧に返して下された。
私の思いに応えて下さるようにな。
母上。
奥方様…。
女房殿も喜んでおられる。
はい。
私は石田の姓を名乗り佐乃とこの米沢の地で夫婦として暮らしたい。
そう思っております。
ですが…江戸には既に私の素性は知られ上杉家に攻め入る絶好の機会を与えてしまっております。
その上ご城下に知れるとなると上杉家中でもまた何か起こるやもしれませぬ。
新九郎。
話そうと思っていたんだけど実はわしは駿府に行こうと思っておる。
(銃声)新九郎!皆を中へ!はい!早く中へ!早く!
(銃声)
(美津)旦那様!旦那様!
(銃声)美津〜!母上!母上!奥方様!奥方様!お前を育てて楽しかった。
(勝之進)新九郎!石田新九郎に相違ございません。
断じて渡しませぬ!お命頂戴つかまつる。
2015/06/23(火) 02:50〜03:33
NHK総合1・神戸
木曜時代劇 かぶき者慶次(10)「新九郎の決意」[解][字][再]
馬廻組の勢力を削ぎたいお年寄衆の荒木康綱(大出俊)は、安田継之丞亡き後の安田家の家督を息子である勝之進(工藤阿須加)に相続させたい慶次(藤竜也)に条件を出す。
詳細情報
番組内容
馬廻組のリーダー格の安田継之丞(神尾佑)の死をめぐり、馬廻組の勢力をそぎたいお年寄衆の荒木康綱(大出俊)は、慶次(藤竜也)に馬廻組が蓄えた金子と武具を差し出させる事で安田家の家督を勝之進(工藤阿須加)に相続させる事を約束する。一方、新九郎(中村蒼)と佐乃(西内まりや)の互いの気持ちに気づいた勝之進は、竹(田畑智子)と組んで二人を結びつけようと企てる。そんな中、慶次を狙い徳川の刺客の鉄砲が火を噴く。
出演者
【出演】藤竜也,中村蒼,西内まりや,工藤阿須加,田畑智子,笛木優子,前田美波里,山崎一,斉藤暁,江波杏子,伊武雅刀,火野正平
原作・脚本
【作】小松江里子,【原案】火坂雅志
ジャンル :
ドラマ – 時代劇
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:57770(0xE1AA)