豊かな恵みをもたらす三陸の海。
プリップリのカキ。
大ぶりのホタテ。
ここは岩手県山田町。
古くから養殖が盛んな町です。
水揚げは震災前の6割まで回復しました。
陸の復興も始まっています。
今年3月町の中心部の再生プランが固まりました。
数年後に再開予定の三陸鉄道陸中山田駅。
その北側に35店舗が集う大型商店街を構える計画です。
この秋から順次店舗が建設されます。
しかし商店主たちは疲弊しています。
仮設店舗がかさ上げ工事で移転を繰り返しているからです。
母親の代から60年書店を営んできた…店舗の引越しはこれで3回目です。
大手さんの書店が営業を再開したのは震災から3か月後。
公園に設営したテントでした。
翌年300m離れた場所にプレハブの仮設商店街が完成。
そしてこの春中心部のかさ上げ工事によって南東の仮設店舗へ。
更に新しい商店街が出来ると4度目の移転になります。
移転を繰り返す中で客足が減っています。
新たに商店街が完成しても客は来るのか?不安が募ります。
「復興サポート」今回は新しく出来る山田町の商店街にどうにぎわいをもたらすのか話し合います。
参加するのは地元の商店主商工会や観光協会そして商店街を利用する人たちです。
復興サポーターはユニークなアイデアで商店街再生に取り組む2人が登場。
全国各地で商店街再生に苦戦する中神戸・新長田を盛り上げているのは「ぼっかけ」?宮崎・日南市はアーケードでなんと「ボウリング」?商店街を町の力にしたい。
とことん語り合います。
皆さんこんにちは。
岩手大学の三宅と申します。
今日はですねこれからの山田町の新しい商店街といいますか商業地域の事について皆さんと一緒に考えたいと思います。
よろしくお願いします。
(拍手)三宅諭さん。
岩手大学で地域計画を研究しています。
震災以降山田町の要請で被災状況を調査するとともに町づくりの計画にも積極的に関わってきました。
まずはですね仮設の商店街がまた引っ越しをして大変だと思います。
そうした中でですね現在困ってる事ってあると思いますのでどんな事があるのかというのをですね簡単にお聞きしていきたいなというふうに思います。
今度の店舗は境田町という所に今移転しましてなかなか病院とか役場とか遠くて歩いてお年寄りとか子供たちが来るのが大変だなっていう…。
交通の便が悪いという事でだいぶお客さんが店にたどりつくまでに苦労してるっていうところが現状にはありますよね。
仮設店舗は町の中心部で進むかさ上げ工事によって郊外に追いやられています。
利用者も不便を感じています。
年寄りだから買い物に出るっても大変です。
バスが通ってるんですけどバスと時間があまりいい時間帯でないのでそれも利用できないですほんとに。
出席者は皆新しい商店街の完成を心待ちにしています。
その大型商店街は今後再開する三陸鉄道陸中山田駅の前に広がる予定です。
国の補助と商工会などの出資を受けたおよそ10億円の事業です。
中心には地元スーパーと飲食店街そして交流施設が建設されます。
その隣に書店や洋品店文具店など戸建の専門店。
奥には宿泊もできる温浴施設。
周りには災害公営住宅が建ち並び住民が気軽に訪れる商店街にする計画です。
住民たちにとってようやく見えてきた町の形。
期待が膨らみます。
私は今度の店テナントで入るんですけども不安っていえば不安ですけど楽しみっていうか…の方も逆に私はあるんですね。
子供たちのためにどういう町をつくろうって日々考えてると結構私は楽しいかなって。
甲斐谷さんいかがですか?駄菓子屋されてるという事で…。
放課後子供たちが向かうのは甲斐谷さんの駄菓子屋です。
甲斐谷さんは遊び場が少なくなった子供たちにこの店を友達と過ごせる場所にしてほしいと思っています。
新しい商店街に期待する一方商売として成り立つのか不安を募らせる人もいます。
今現在は復興の関係で工事関係の方がいらっしゃってるんで比較的お店とか飲食店もいい感じにはなってるとは思うんです。
山田町の商店街というのは震災前からどっちかというとシャッター商店街っていう感じが強かったものですから…全体でね全員で考えて。
口で言うのは簡単ですけども相当難しいとは思うんですがそこを追求していけば面白いかなと。
これから山田の商店街どういう事をしていったらいいのかという事を考えていきたいんですがこれまでにもですねそういう事を経験された方を復興サポーターとしてお迎えして一緒に考えたいなと思います。
復興サポーターの伊東さんです。
(拍手)最初の復興サポーターは阪神・淡路大震災で被災し商店街再生に力を注いできた伊東正和さんです。
本当に一番今がいろんな事を悩まれる時やと思います。
その中で長田の経験っていうのは震災から20年たってますから20年たった時に皆様方がよその町で何かあった時に我々こうやって頑張ってきたよと言えるような形で私がもしお手伝いできるならばという事で長田のいいとこ悪いとこいいとこはまねしてもらい悪いところはそれをやめれば必ず長田よりも良くなりますから。
そういう形で今日はお話させてもらいたいなと思っております。
20年前阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸。
その後再開発が進む新長田地区です。
中心部にあるのが大正筋商店街。
その名のとおり大正時代から続く商店街です。
伊東さんは父親の代からこの通りでお茶の販売業を営んできました。
20年前およそ100店舗のうち9割が焼失。
町は壊滅的な被害を受けました。
店を失った伊東さん。
商店街を復活させようと仲間と考えたのが「ぼっかけ」です。
焼きそばやお好み焼きに牛のすじ肉とコンニャクを甘辛く煮込みぶっかけた事から名付けました。
工場の町として栄えた新長田では安くて早く食べられるこの庶民の味が働く人々のおなかを満たしてきました。
ぼっかけを名物にしたきっかけは地震から6年後商店街が始めた…全国の修学旅行生の受け入れでした。
その時伊東さんが学生に言われたのが…伊東さんたちは町に60軒あるお好み焼き店を全て回りぼっかけをメニューに入れてもらうよう依頼。
店の地図を作成しました。
「世界一の粉もんの町」とうたい客を呼び込み商店街で買い物してもらう事を見込んだのです。
集客に懸命な新長田の商店主たち。
その理由は当初思い描いた町づくりがもくろみどおりにいかなかったからです。
商店街は震災後市の再開発事業でマンションと一体となった巨大複合施設として生まれ変わりました。
災害に強い町を目指すためかつては路地に密集していた店舗を地下1階から2階までの3層構造に集め共有スペースも広くとりました。
しかしこうした共有部分の維持費や固定資産税など経費がかさみ…負担に耐えられない店は出ていかざるをえません。
残った店も苦しい経営が続いています。
アイデアで人を呼び込み逆境を乗り越えようとする新長田。
震災体験学習では今も年間1,000人以上が訪れます。
「食のまち」として売り出して13年。
伊東さんも若者が来る度地図を渡し名物をアピールし続けています。
震災からの歩みと町の食文化を生かした取り組みです。
結構お店が地下から2階までの3層構造になっていて大変だというような話も出てるわけですね。
その辺り振り返ってみてですねやっぱり気を付けた方がいいなと思われるような事があれば。
早ければ10年から15年に一度軽くメンテナンスせなあかんです。
それから10年そこから10年後にはそれの倍ぐらいのメンテナンスかかるんです。
今新しい町つくる時に今の費用だけ考えてますね。
だけど現実は…全ての電化製品でも何でも絶対10年で入れ替えなあかんです。
設備投資したものを変えなきゃないと。
極力共益費も含めて共益費も実は最初の予定のに済みそうです。
テナント料もかなり抑えてます。
ランニングコストもかなり抑えてます。
そういう意味ではまさに今言われた施設管理あるいは運営という意味では何とかいけるのではないかな。
先ほど人口減もありますので基本は我々が…ソフトが大事だというような事も今お話あったんですけども。
地域で作ってく食っていうのもみんなが向かう…僕たちも正直言いましてね震災で全部なくなった。
なくなって泣いてるばっかりでは生活できませんのでその中で何をするんだって時にもう一回自分らの町の歴史を確かめよう。
もう一回歴史を勉強しようと。
というのは誰もが共有してるからあれなら知ってるよっていう。
当たり前の事なんです。
だけどこれを…「ぼっかけ」いうのもほんとはすじ肉とコンニャクなんですね。
すじ肉とコンニャクなら「あ〜そうか」で終わるんですね。
だったら「ぼっかけ」っていうネーミングをみんなで話し合って作ったんですよ。
作ってそれで「『ぼっかけ』って何?」って頭に一回留めさせようと。
言ってきますやん「『ぼっかけ』って何?」って。
「実はすじ肉とコンニャク煮込んだやつなんだよ」と言えば「あぁそう」。
いろんな人にお話してもどこかに残ってくれるという事は町のその一つの名物を相手にちゃんと伝える事ができる。
伊東さんたちは食べ物の他にもさまざまな取り組みを行っています。
その一つ…「鉄人28号」の作者横山光輝さんが神戸出身である事を生かし6年前から始めました。
商店街の入り口に18mの巨大ロボットがそびえ立ちます。
見て頂いたとおりこれも商法の手口じゃないけどこれはJR山陽本線の走ってる電車から見た姿です。
電車の窓から見えるんです。
見えるんですけども後ろしか見えないんです。
降りて長田の町をついでにずっと買い物のためとかどういう具合に町が変わったのか見て頂きたい。
そういうために。
これが表です。
実はここにJRが走ってるんです。
ですから大概は後ろ姿しか見えない。
でも気になるあれ何かなって気になる。
そういう…小さな事かも分からないけど我々もやっぱり商業者である以上はお客さんに来て頂かなきゃならないという事でこういう形でさせてもらってます。
その皆さんで?商店街の仲間とか募金活動したりとかそれからスポンサー求めましてあるスポンサー自販機メーカーなんですけどもこの町ほとんどそこの自販機に変えるというスポンサー料を取ってそのかわり自販機には全部「鉄人28号」を書きなさいと。
おたくのメーカーの名前書いたらあかんという形でスポンサー集めですよね。
皆さん方もそうやと思いますけど要は全部なくなったもんですからお金なんて余分なお金ないですやん。
なかったら…更に横山光輝さんのもう一つの作品「三国志」を利用して駅に降りた客を商店街にいざなおうとしています。
商店街のあちらこちらに登場人物の石像を置き探して歩く仕掛けです。
我々の町ですからそこへお客さん来てもらわなあかんと。
来てもらうためにはどんな事をしなきゃならないのかなという形で「三国志」の石像それから「三国志」の衣装ですね。
こういうのが毎月最終日曜日に…それでこれが私ですね。
(笑い声)知らない間にね要は商店主が50人ほどがみんなああいう格好をして看板になって立つんですよ。
で道案内。
ここに下に地図がありましてねあなたは今どこにいますよという形で道案内してる中でいい宣伝させてもらってます。
来て頂くためには何をするのか。
同じもの作っても…ここからはグループに分かれて町の「宝」は何なのかアイデアを出し合います。
ネーミングつうかインパクトがあるのはカキホタテっていう山田湾の養殖。
俺ね思ってるのはねいわゆる…Aという漁師さんに頼んで…カキいうたらカキ御飯ですか?フライ?カキをどないしますの?生ガキは?鉄板の上で豪快に蒸し上げられたカキはジューシーでうまみが凝縮された三陸自慢の味です。
むき身は多分広島とかあっちの方になるんですけど。
それを…。
じゃあ逆に言ったら…やはり自慢は海の幸です。
食べ物も海のもの以外ってないんですかね?しどけ。
何だ?もう一つ何書いた?ふきたらの芽山菜。
(三宅)山のもの出てきました。
山田町ならではの伝統食も挙がりました。
「山田せんべい」かなってふと思ったんですけどね。
円いのもあれば焼いたのもあれば。
甘いんですよゴマ風味の。
山田せんべいは江戸時代飢饉に備えた保存食でした。
半生で軟らかくそのままでも焼いても揚げても食べられます。
だから何でもあるのは…その他に挙がった山田町の宝は秋祭り。
暴れ神輿が練り歩き2万人が集う山田祭です。
そして江戸時代末期にオランダ船が漂着した無人島オランダ島とシーカヤックで人気の海。
歴史と文化と自然を売りにするという案も出ました。
たくさんの宝を商店街の集客にどう結び付けていくのか。
後半で話し合います。
商店街はただ買い物をするだけの場所ではありません。
ワークショップにも参加していた仲良しの皆さん。
2か月に一度日にちを決めて集まります。
かつては頻繁に互いの家を行き来していましたが今は別々の仮設住宅で暮らしています。
ありがとうございました。
はいどうも〜はいよろしく。
(笑い声)商店主たちも協力してみんなが集まるイベントを仕掛けてきました。
月に一度の青空市「いちび」もその一つ。
震災で一度なくなってしまったイベントを3年前復活させました。
地元でとれた新鮮な野菜や魚介類が格安で。
更には仙台のいちご。
そして静岡の新茶。
こぼれないうちに。
はい3回!3杯で500円です。
仮設住宅にもバスを出して住民たちに声をかけました。
あと3袋だそうで〜す!地元の人たちにとっても…それではここでもう一人の復興サポーターの方に登場をお願いしようと思います。
「物を売る」という事ではなく「商店街のファンをつくる」という事で商店街の再生を取り組まれている黒田さんです。
よろしくお願いします。
(拍手)九州は宮崎県の南部ですけども日南市という町があります。
ここはホタテとカキが非常においしいというふうにお聞きしてますけども日南市はカツオとマグロの産地なんですよ。
お刺身は私たちはいつもカツオを食べてます。
そんな日南市から来たんですけども私は去年まで商工会議所に勤務しておりまして去年退職してですね今商店街を応援するための会社をつくってます。
宮崎県の南部日南市油津。
かつて東洋一のマグロ漁港と言われた港町です。
黒田さんが再生を手がけるのがその中心部にある油津商店街です。
およそ200mのアーケードで開いている店は20ほど。
ここも全国各地の商店街と同じ悩みを抱えていました。
黒田さんは幼い頃両親とこの通りでワクワクしながら買い物を楽しんだといいます。
黒田さんが仲間と立ち上げた会社の名は…メンバーは13人。
行政だけに頼らず自分たちの責任で町づくりを担おうと地元企業や商店主たちと資本金を出し合い運営しています。
日南市が委託したまち再生のコンサルタントやUターンの若者たちと知恵を出し合います。
再生のキーワードは…最初に始めたのは…参加費は500円。
話題を作り若い世代が来るきっかけを作ろうとしました。
そしてアーケードを生かした長さ50mのボウリング大会。
商店街で買ったレシートがあれば誰でも参加できます。
ストライクの景品は商品券。
また来てもらうための仕掛けです。
更に歳末商戦にはファッションショーを開催。
地元の洋品店の服を地元の女性がモデルになってアピールします。
「商店街はコミュニケーションの場」。
住民たちが主役の再生プランです。
まずやっぱり商店街で何かをやるとか町で何かをやるという時にやっぱり驚きであったり感動であったりするとやっぱり人っていうのは「あっいいな」と思うし。
僕は商店街というのはそういう意味ではエンターテインメントあそこにいっぱい「祭」って書いてありますけども祭りの場じゃないかなと思うんですよ。
その祭りというワクワク感が商店街に今なくなってきてるんじゃないかなと思います。
例えば大型の商業施設がありますよね。
大型商業施設人はいっぱい行きます。
しかしその世界というのは全く匿名の誰かも知らないような人がいっぱい来てるとこじゃないですか大型の商業施設って。
だけど私たちの商店街はどこどこの誰さんどこどこのおじいちゃんおばあちゃんどこの孫とかみんなほとんど分かるじゃないですか。
そこが僕は商店街のほんとの強みの部分であってそれを僕たちが気付かないままにそのまま放置していた。
大型の商業施設は今からずっと…今の時代にねあの巨大なままで全国いっぱいありますけどあのままでおれるはずないじゃないですか。
どんどん人口も減っていって消費も減っていって。
だからほんとに今からがチャンスなんですよ。
更に黒田さんたちは商店主とお客互いの顔が見える商店街を目指しています。
「オクサマ会議」と銘打ち母親たちと意見交換をしたり大学生高校生とも積極的にイベントを考えたりさまざまな年代の住民を巻き込んでいます。
日南市も大学がないんですよね。
大学ありません。
だけど隣町の宮崎市の大学はいくつかあってその学生たちがボランティアでこういうイベントには来てくれます。
それはふだんから大学と私たちの油津応援団ふだんからそういう連携をとっていて向こうの方も自分たちの授業の一環とかゼミの一環としてこの商店街の活動を支援してくれるんです。
ですから商店街っちゅうのはコミュニティーというのはそういう事ですね。
山田町も町内に県立高校さんが1校あるんですよね。
だからそういう方々にもお手伝いして頂きながらこれからの商店街でお互い話し合ってこういうのあった方がいいねというのもお聞きしながらもっと計画立てていきたいなと思いました。
頑張って下さい。
どちらかと言うとそういう大型のショッピングセンターに対抗するような意気込みでやってたもんですから今のお話を聞いてですね非常に肩から力が抜けてですねやっぱりコミュニティーが大事なんだなと。
ここで再び前半で話し合った山田町の「宝」をどういかすのか考えていきます。
山田の人は分かんないけど…よその人は魅力が分かるんだけど…ここからやっぱりね一番問題だなと思ってるわけですよね。
だからやっぱり…そしてなおかつ…黒田さんの話を受けてアイデアも膨らみます。
今はもう走ってないですけど…昔はイカの町だったんです。
そんなん…ある意味で言うたら…そうですね。
でしょ?そして山の幸でも。
でもあれは難しいでしょ。
何でか言うたらね…ワークショップで出たアイデアの発表です。
山田の食べ物がですねすごい魅力的だなという事でその食べ物を生かして…女性が財布のひもを握ってます。
(笑い声)この班では山田のスルメのお刺身。
どんなイベントを仕掛けるかというと料理教室ですね。
料理教室で今皆さんに聞いたらイカの料理イカのおろし方を知らないという方が約半数いましたので私たちの若い世代の方々がまずイカの料理とかおろし方とか勉強しながらそして塩辛とかですね作って食べてもらって女性を…若いお金を持った女性をですね引き込んでいきたいなと。
その他にもカキむきやワカメの養殖体験などを開催して商店街に客を呼び込もうという企画。
また青空市「いちび」の送迎バスを増やしたり参加する店舗を多くしたり今の取り組みを発展させていこうなどアイデアは尽きませんでした。
(拍手)最後に伊東さんと黒田さんからひと言ずつお願いしたいなと思いますのでよろしくお願いします。
あの長田もそうですけど皆さんもそうです。
全部なくなったから逆に言うたら腹を据えて物事に取り組める。
真剣にできる。
やっぱり自分たちの町は自分たちがつくらないと駄目なんですよね。
だから本当にこういう会を何回も仲間が集まって開きながら自分たちの町は自分たちが守るんだ。
そしてこういう町をつくりたいからいろんな方々に支援して頂いたり応援して頂いて足らない部分を補足して。
でも実際は皆さんの顔から笑顔が出る町をつくってもらえたらありがたいなと思ってます。
まず自分らが楽しむ事が地域を楽しませそしてよそから外から人を呼び込む事ですので大変な思いをされてますけどもあえて可能性があれば楽しさをつくっていきましょう。
そして僕もまた今日から山田町の応援団になりますのでまた何か応援をさせて頂きます。
ありがとうございました。
(拍手)お店の笑顔は町の笑顔。
そう信じて商店街の人たちはこの4年半を乗り越えてきました。
そしてようやく見え始めた山田町の未来。
町の人たちは新たな一歩を踏み出そうとしています。
何年後かに笑顔で続けてきてよかったと言える商店街にしたい。
ゼロになった町から立ち上がろうとする山田町の皆さんの熱い思いが心に残りました。
さて東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」を皆さんに歌って頂く「100万人の花は咲く」。
これまで2,180組およそ9万人に参加してもらっています。
映像と共に「花は咲く」へ寄せる思いもメッセージで頂いています。
いくつか紹介しましょう。
まずは群馬県太田市の「LittleVillage世良田の杜」の園児たちの元気な歌声です。
・「わたしはなつかしいあの街を思い出す」歌ってくれたのはこの春に卒園した園児たち。
ふだんは元気よく遊んでいますが避難訓練には真剣に取り組んでいるそうです。
「花は咲く」の歌詞の意味を考えたりしてどんな表情で歌えばいいのか被災地への思いを胸に歌ってくれたそうです。
・「思い出す」続いて海外マレーシアから送って頂きました。
ふだんからさまざまなところで発表しています。
合唱で人と人をつないでいくのが目標なんだそうです。
いつか必ず小さくても幸せな事が訪れるので希望を持って生きていってほしい。
そんな願いを込めたそうです。
・「わたしは何を残しただろう」続いて北海道の十勝からチャリティコンサートに参加した皆さんの歌と演奏です。
参加したのは地元の稲田小学校緑丘小学校合唱部そして陸上自衛隊第5音楽隊の皆さん。
来場者なども合わせておよそ400人です。
復興への思いを忘れず支援の気持ちが被災地に届くようにと歌ってくれました。
・「花は花は花は咲く」・「わたしは何を残しただろう」最後は…毎年3月11日には役場に設けられた献花台に園児たちが花を添えているそうです。
子供たちの未来が明るく花咲くようにと願いを込めて歌ってくれました。
・「花は咲くいつか生まれる君に」・「花は花は花は咲く」・「わたしは何を残しただろう」「100万人の花は咲く」引き続き皆さんの参加をお待ちしています。
それでは被災した地域で暮らす方々の今の思い。
福島県いわき市の皆さんです。
私はいわき市薄磯で震災の語り部をしています。
その中で心掛けているのは逃げなきゃいけないという事です。
薄磯は被害者が多く悲しい思いをしたからです。
私は豊間の浜で民宿業を営み震災に遭ってしまいました。
何としてもこのふるさと再生のためにと去年の12月宿泊施設のトレーラーハウスと食堂を立ち上げたわけであります。
私たちはいわき市の高校生を中心に活動している「TOMODACHIファーム」です。
震災後流通が落ち込んだいわきの野菜をPRするため立ち上がりました。
(菊池)これまで延べ150人のお客様に農業体験に来てもらいました。
(松本)目標は1,000人のお客様の動員です。
いわきは…。
(一同)おいしいぞ!2015/06/23(火) 02:00〜02:50
NHK総合1・神戸
明日へ−支えあおう− 復興サポート▽笑顔の商店街をつくりたい!岩手県・山田町[字][再]
今回は仮設商店街にどうにぎわいを取り戻すか?被災地では今、かさ上げ事業の影響で移転する商店街が増えている。岩手県山田町を例に、新たな商店街の活性化案を議論する。
詳細情報
番組内容
震災後、町ににぎわいを取り戻そうと営業を続けてきた仮設商店街。今、かさ上げ事業の影響で移転が相次いでいる。岩手県山田町では2012年から続く仮設商店街が移転中。更に来年以降は本設への引越しも予定されている。度重なる移設で、商店主たちも疲弊し、廃業する店が増えている。町の顔でもある商店街は“人々が集い交流する場”でもある。商店街が廃れることは町の衰退にも繋がりかねない。町の人々が活性化案を話し合う。
出演者
【キャスター】畠山智之,【語り】出田奈々
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – その他
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