サラメシ 2015.06.22


こんばんは中井貴一です。
本日最初のサラメシはこの大きな冷蔵庫から。
昼どきになるとみんなここへやって来て何やらシンキングタイム…。
実は中の食材全て仕事で使った残り物。
ここから自由に選んで作るのがこの会社のランチスタイルだそうで…。
なるほど。
出たとこ勝負のサラメシね!でも仕事は出たとこ勝負じゃ許されないんですよね皆さん。
東京の湾岸エリア。
こちらのカラフルな建物が彼らの仕事場。
中をのぞくと…そこは撮影スタジオ。
実はこちら食べ物を専門にした写真や動画の制作会社なんです。
撮影スタッフはおよそ20人。
8つあるキッチンスタジオでは日々さまざまな料理や食品の撮影が…。
(シャッター音)ねっおいしそうでしょ?味や香り音まで想像させる。
その「おいしそう」な感じを広告業界ではシズル感っていうんです。
皆さん買い物に行けばこんなパッケージ見かけますよね?このパッケージ写真を撮影するのも彼らの仕事の一つ。
棚にズラリと並んだ商品からあなたが一つを手に取ったそこにもプロの技がたくさん隠されているんです。
こちらは社長の大手仁志さん。
手作りと言われてもこれ料理には関係なさそうに見えますが…。
例えばこれ何だと思います?そうコーヒーをかき混ぜた時のイメージを作る道具!そして?飲み物の清涼感を演出する道具!更にこの棒の先っぽについた三角形は?そうピザの1切れをトロ〜ッとしたまま持ち上げられる道具。
この日スタジオではカップ麺のパッケージ撮影が始まろうとしていました。
担当する近藤さんはカップ麺を撮影して10年というベテランです。
カップ麺の場合実際の商品に入っている具材だけを使って撮影しなければなりません。
今回はワンタン入りの担々麺。
限られた食材だけで目指す「おいしそう」。
だからこそのプロの技。
麺や具がよく見えるよう上げ底にした丼に…あら水平まで測るんだ!おいしそうに見せるポイントは立体感。
ワンタンは一個一個少〜し立たせて。
へえ〜麺も一本一本整えますか!写真のスペースは蓋の1/3。
その中で最大限の「おいしそう」を目指します。
お疲れさまです。
よろしくお願いします。
やって来たのは商品の開発担当者。
先ほど麺と具の位置を決めた丼にスープを張って…ようやく撮影開始です。
ここからはクライアントの要望を聞きながらの作業。
中心に寄せた具材がしっくり来ない様子。
クライアントの求めるイメージに具体的な作業で応える。
ひき肉一つネギの一かけごま一粒…。
こまやかな修正を重ねる事で目指す「おいしそう」を形にしていきます。
近藤さんがこれまでに撮影してきたカップ麺はなんと800種類以上。
この1年だけでも70種類に上るそうです。
これが「おいしそう」を作るプロの仕事。
こんな感じですかね。
はい。
いいと思います。
おっようやくOKが出たみたいですね!こまやかな試行錯誤の末に…ほらボリューム感たっぷりの「おいしそう」が出来ました!4時間がかりの撮影が終わりちょっと遅めのランチタイム。
近藤さんが向かったのはあの残り物冷蔵庫。
最高の「おいしそう」を演出するためふんだんに用意された広告用の食材。
でもね撮影で全部使い切れる訳じゃない。
そりゃ何度も何度も試作を繰り返す訳だから同じものたくさん用意しますよね。
そんな残った食材が集まったのがこの冷蔵庫って訳。
これ牛肉の撮影でバーベキューの付け合わせに使ったものなんですって。
残り物ランチが始まったのは3年ほど前。
食べ物を扱う会社だからこそふだんから食べ物に興味を持とうとスタッフ専用のキッチンが作られました。
冷蔵庫にどんな食材があるかはその時の仕事次第。
この日のメインは前日ラーメンの撮影で使ったチャーシューの残り。
何だかおいしい予感!もうちょっとこういうバラのチャーシューと。
うわっぜいたく!うわっそんなにガッツリまた!厚切りにしたチャーシューは一口大にカット。
余ったタレは甜麺醤と合わせて…。
お〜何か本格的ですよ!広告に使うチャーシューはカットした時の見た目が命。
でも実際は切ってみないと脂の入り方が分からない。
だから現場には10本ものチャーシューが用意されたんですって!いや〜残り物にも訳があるんですね。
でもう一品お好み焼き風キャベツ。
レンジでチンしたキャベツにマヨネーズとお好みソースをかけるだけ。
何か仕上げにはかつお節。
これ箸休めに最高なんですって!という訳で本日のサラメシは…肉も野菜もたっぷり入っておいしそう〜!「残り物には福がある」なんて思ってたらそんな時ばっかりじゃないそうでトマトだけであの冷蔵庫3段分ぎっしりなんて事もあったんだとか…。
ちなみにそのトマトみんなして1週間がかりでおいしく食べきったそうです。
まあ言ってみればトマトも仕事の大切なパートナーですもんね!近藤さん料理の腕上がったんじゃないんですか?「おいしそう」を生み出すプロたちのサラメシごちそうさまでした。
「サラリーマン秘めた言葉があふれ出す」。
皆さんにこんなお願いしてみました。
え〜!すいませんできない。
おなかすいてて思いつかない。
あっじゃあ1句浮かびました。
ランチを食べれば心が動く。
心が動けば筆踊る。
さあ十七文字に思いを込めて…という訳でお昼どきの東京で突撃。
(取材者)ええ川柳で。
出たランチ界のコロンブス!次の方!どういう事?
(取材者)厳しいですね。
あらあなたも探検家志望ですね。
次の方!毎日カバンに1個!若いってすばらしい!おやおやこちらもガッツリ派?今年入社した同期という皆さん。
青空弁当の最中に詠んで頂きました!彼のために銀座の激安ランチ情報お待ちしております!次の方!稼げるようになるまであいやしばらく!次の方!うんハハハッそうね。
はい次の方。
あっ今日は作ってないの?じゃあほらその気持ちを込めてもう一句どうぞ。
残念な気持ちを込めて…。
いいんです。
また明日頑張りましょう!「ランチ五七五」。
次の詠み人はあなた…かもしれません!ご協力ありがとうございました!続いては皆さんからのランチの物語をご紹介!まずは北海道の直子さんから。
え〜何何?「お菓子を店頭販売しているので笑顔の栄養になるよう弁当作り頑張ってます!」って。
へえ〜。
ふるさとの神戸を離れ北海道の菓子メーカーに就職して13年。
以前は出来合いのものばかり食べていたそうですが今じゃすっかり弁当派!なるほど。
彩りもきれい!ん?これ何?ジンギスカン弁当?生ラムで作ったんですって!さすが北海道!何でも3年前に体調を崩しお昼を見直そうと弁当作りを始めたそうです。
そこで改めて気付いたのは北海道ならではの食材の豊富さ!トウモロコシ一つとってもキャンベラにゴールドラッシュにと食べ比べできるんですって!羨ましい〜。
大好きトウモロコシ!「おかげで接客スマイル向上中!」ですって。
これからいい季節になりますね北海道!食べ過ぎに注意ですよ!続いては…ん?「継続は力なり」?「先日弁当を食べ終わりふと妻は今まで一体何食お弁当を作ったのかと気になり電卓をたたいてみました」。
ほうほうほうほう。
それで?「私の弁当生活も8年目。
子ども2人の中学高校時代も入れるとなんと2,688個と出て驚きました」。
計算してみるのもこれすごいけど…どんな計算したんでしょ?「節約のためと言いながらこれほどの数の弁当を作ってくれていた妻に日頃はてれくさくて言えないのですがありがとう!」ですって。
刺激を受けて僕も数えてみました。
これまでに番組でご紹介した投稿の数山田さんの投稿でなんと!206通。
「サラメシ」まだまだでした…。
で207通目の投稿がこちら!東京・天王洲にある見晴らしのよいオフィスで毎日11時40分にセットされているちょっと変わった炊飯器のお話…。
こんな投稿頂いたんです。
タイトルは…。
あっ海外から日本への単身赴任って事ですね。
へえ〜!お米をといでいるこちらがそのご本人。
会社の代表を務めるケルビン・ゴーさん。
シンガポールから単身赴任ですが出身はフィリピンだそうで。
聞けば今年1月来日早々ポケットマネーで炊飯器を買ったんですって。
お昼は白メシ!こだわりは炊きたて!だから毎日こうしてごはんを炊くんです。
そんなケルビンさんが代表を務めるのは外資系ネットワークサービス会社の日本法人。
中古のパソコンを再生して販売。
オフィスや企業のニーズに合わせシステムの組み立ても行っています。
現在スタッフは10人ほど。
営業や技術サポートなど職種も違えば年齢も国籍もさまざま。
ふだんのランチは仕事の合間を縫ってみんなバラバラ。
だからケルビンさんごはんはいつでも誰でも食べられるよう多めに炊いてるんですって。
あらららもうごはん食べちゃってるようですよ。
という訳でこれがケルビンさんのいつものランチスタイル。
大好きなごはんをかたわらにパソコンの前で黙々と…。
仕事をしながらの一人メシなんだとか。
そんな思いでケルビンさんが企画したのが週に一度はみんなで炊きたてごはんを囲もうというランチミーティング。
そのランチミーティングの前日ケルビンさんのご自宅を訪ねてみると…。
お〜キッチンで一人黙々と準備中。
ケルビンさんのおかずの定番はアドボというフィリピンの家庭料理。
鶏肉とタマネギを炒めてしょうゆと酢でじっくり煮込む。
白いごはんにピッタリのおふくろの味。
そして本日のもう一品は…豚キムチ!これも合うんだよなごはんに!よっ白ごはん好き!実はシンガポールに残してきた妻は日本人。
東京で働いていた30代の時に知り合い結婚。
その後今の会社にヘッドハンティングされシンガポールに移住したそうですが日本法人を任される事になり東京で単身赴任中。
今回はふるさとの味と妻の味のコラボレーションになりました。
ん?出来た料理を写真に撮ってブログにでも載せるんでしょうか?あっもしもし。
もしもし。
写真見ました?どう?うん。
ありがとうございます。
は〜い。
じゃあね。
まあ一応褒めてくれたんですので。
よしかなっていう感じです今日の分は。
そしてみんなでのランチの月曜日。
12時を過ぎるとケルビンさんほら意気揚々とこんな感じ!スタッフに声をかけて回ります。
ほら主役の炊飯器もやって来ました!この2月から始めたランチミーティング。
社員の皆さんはどんな感じなんでしょうね?おっこれタイカレー?グリーンカレー?こちらいつも弁当派という女性はケルビンさんの白ごはんを当てにして月曜日はおかずだけ持参。
入社1か月。
この日が初めての参加というこちらの男性は?なるほど。
参加のしかたはフリースタイル。
ともあれテーブルには白ごはんにピッタリなおかずが並びましたよ!さあ頂きま…頂き…。
あれ?炊き込みご…はん!?ねえあの…おかずグリーンカレーとかほらあの…あの…豚キムチ。
ええっ!?何でも炊き込みごはんはケルビンさんの大好物。
この日も料理上手の女性スタッフに頼んで作ってもらったそうです。
いやでもねほらおかず合うものと合わないものが…。
でもほらケルビンさんが言うんじゃしかたないか…。
とはならなかった!急きょ白ごはんをチンする社員の列が!ですよね〜!じゃあ頂きます。
(一同)頂きま〜す。
まあ好きなものを好きなようにって事ですかね。
これがケルビンさんが始めたランチミーティング。
勝手に白ごはんを食べても気にしない!
(一同)へえ〜!国籍を超えて和気あいあい。
そこに炊きたてのごはんがあれば世界の心が一つになれる!でもあの…ケルビンさん社員の方は言いにくいと思うので私が代わりに言いますけど炊き込みごはんにするかどうかだけは事前にお知らせしましょう?せっかくなので…。
それでは今日はこの辺で…。
お相手は中井貴一でした。
2015/06/22(月) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
サラメシ[字]

食べ物の写真や映像をおいしそうに撮影するプロたち、とっておきのまかない飯とは?ランチ川柳、今回は東京で。シンガポールから日本に単身赴任中の男性の炊飯器交流。

詳細情報
番組内容
▽広告用に、食べ物の写真や映像を専門に撮影するプロたち。彼らの昼食は仕事場にある巨大な冷蔵庫からうみだされる。 ▽あなたのランチを川柳にしてください、今回は東京で。 ▽シンガポールから日本に単身赴任中の男性は職場に炊飯器を置きランチに米を炊いている。その炊きたてご飯から始まったランチ会をのぞき見!
出演者
【語り】中井貴一

ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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