この時間は午後６時１５分まで字幕放送をお送りします。
日本と韓国が国交を正常化してから、きょうで５０年となりました。
東京では先ほど、記念式典が行われ、安倍総理が出席しました。
国交正常化以来、この５０年で、日韓関係が最悪といわれる中、迎えた記念の日。
きょうを境に、
午後５時過ぎ、東京で、日韓国交正常化５０年を記念する式典が始まりました。
ちょうど半世紀前のきょう、日本と韓国は、日韓基本条約に署名し、新たな時代を開きました。
式典前日のきのう、ソウルで結婚式を挙げた男女。
新郎が韓国人、新婦が日本人という日韓カップルです。
ことばとか文化の違いが、これからもっと大変かなとは思うんですけど、協力してもらいつつ、乗り越えていけたらなと思います。
しかし、今の日韓関係は国交正常化後、５０年で、最悪とまでいわれているのです。
１９４５年の日本の敗戦に伴い、３５年にわたる支配から解放された朝鮮半島。
しかし、南北に分断され、１９５０年には、朝鮮戦争がぼっ発。
混乱が続く中、１３年以上に及ぶ交渉の末、５０年前のきょう、日韓基本条約が調印されたのです。
日韓基本条約とは、日本と韓国の国交を樹立した条約。
かつて朝鮮半島を併合した条約を、もはや無効であると確認し、韓国を朝鮮半島唯一の合法政府と認めました。
これに合わせて結ばれた協定で、互いの国や国民の財産や権利、そして請求権に関する問題が、完全かつ最終的に解決されたことを確認したのです。
これに伴って日本が行った５億ドルの経済協力で、パク・チョンヒ政権は、製鉄所や道路網などのインフラ整備を進め、ハンガンの奇跡と呼ばれる経済成長を成し遂げました。
う余曲折を経ながらも発展してきた日韓関係。
しかし、それに冷や水を浴びせたのは。
２０１２年、イ・ミョンバク大統領が、日韓が領有権を争う竹島に上陸。
そして、おととし就任したパク・クネ大統領が強く求めたのが、慰安婦問題の解決です。
これに対し安倍総理は、慰安婦の皆さんへの痛切な感情は、歴代総理と同じとする一方、誤解は正すべきという立場。
日本が国ぐるみで性奴隷にした、いわれなき中傷がですね、今、世界で行われているのも、事実であります。
２人の就任後、２年以上も、首脳会談が一度も開かれない異常な状態が続いていました。
国交正常化以来、最悪といわれる状況の中、迎えた記念の日。
きょう午後、ソウルでは、韓国の市民団体がデモを行い、日本に対し、植民地支配などを認めて謝罪するよう求めました。
しかし、日韓の外交当局者の間には、危機感も出ていました。
日韓両国が、このタイミングで、関係改善へとかじを切った背景には、国交正常化５０年という歴史的なタイミングを逃してしまうと、悪化した関係を元に戻せないのではないかという強い危機感がありました。
特に韓国政府にとっては、歴史問題で連携していた中国が、安倍総理との首脳会談に踏み切ったことが誤算でした。
また安倍総理がアメリカ訪問で一定の成果を上げたことで、韓国では外交的に孤立しているのではないか、日本との関係を改善すべきだという声が強まっていたんです。
関係改善の機運が高まる中、韓国のユン・ビョンセ外相は、就任以来初めて日本訪問に踏み切りました。
４年ぶりに日本で行われた外相会談。
韓国がこれまで反対していた軍艦島などの世界遺産登録問題で協力していくことで合意しました。
ユン外相はきょう昼前、安倍総理を訪問。
安倍総理の父、安倍晋太郎元外務大臣が韓国を訪れた際の写真を手渡し、友好ムードを演出しました。
日韓は隣国であるがゆえに、さまざまな課題や問題があるわけでありますが、そうした課題があるからこそ、お互いに胸襟を開いて話し合うことは、重要ではないかと思います。
ユン外相は、きょうが新しい５０年のスタートとなるよう、お互い協力していきたいとのパク大統領のメッセージを伝えました。
韓国でも安倍総理の特使として額賀議員がパク大統領を訪問。
パク大統領は、笑顔で出迎えました。
額賀議員によりますと、パク大統領は、きょうの５０周年を契機に、過去の傷を癒やしつつ、新しい日韓関係の発展のため、信頼の外交を展開していかなければならない。
その意味で、戦後７０年の総理談話に注目していると述べたということです。
そしてきょう、安倍総理とパク大統領は当初、出席が難しいと見られていた国交正常化５０年の記念式典に、互いの国で出席することになったのです。
日本と韓国の国交正常化から５０年を迎えたきょう、安倍総理大臣は、先ほど、記念式典に出席し、日韓関係の発展に向け、協力を呼びかけました。
日韓国交正常化５０周年のテーマは、共に開こう新たな未来をです。
これからの５０年を展望し、共に手を携え、両国の新たな時代を築き上げていこうではありませんか。
私といたしましても、パク・クネ大統領と力を合わせて、共に努力していきたいと思います。
この５０年の歩みを高く評価したうえで、日韓関係はアジア太平洋地域の平和と安定にも掛けがえのないものとして、未来志向による関係構築を訴えました。
一方、慰安婦問題や過去の反省には触れませんでした。
関係改善への期待を感じさせたきょうという節目の日。
慰安婦問題では、平行線が続く中、日本と韓国は新たな関係構築への一歩を踏み出せるのでしょうか。
きのう夜、京都府福知山市で、電車の巻き込み事故が起きました。
電車に巻き込まれたのは、車のタイヤ。
このタイヤ、実は線路の上から落ちてきたものでした。
一体、何が起きたのでしょうか。
きのう夜８時過ぎ、乗員・乗客４４人を乗せた福知山発園部行きの普通電車が緊急停車しました。
原因となったのは、車のタイヤです。
実はこのおよそ１０分前、ＪＲ山陰本線の線路と交差する舞鶴若狭自動車道で、ある事故が起きていたのです。
福井方面に走る一台の乗用車。
この車の左後ろのタイヤが外れ、対向車線を走ってきたトラックにぶつかりました。
タイヤははね飛ばされ、５０メートルほど離れた線路に落下しました。
その後、２両編成の電車が現場にさしかかり、タイヤに気付いた運転士は、非常ブレーキをかけましたが、間に合わず、２００メートルほど進んだ所で、ようやく止まりました。
けが人はいませんでしたが、事故の影響で、山陰本線は２時間にわたって上下線とも運転を見合わせました。
大惨事にもつながりかねなかった今回の事故。
乗用車の運転手は、突然タイヤが外れたと話していて、警察は車やタイヤの整備に問題がなかったか詳しく調べています。
きのう午後、観光地として知られる埼玉県川越市の菓子屋横丁で、古くからの菓子店が全焼し、１人が死亡しました。
一方、歴史的な建造物を火災から守るにはどうすればいいか。
防火対策を取材しました。
早く、早く、早く。
きのう正午過ぎ、埼玉県川越市で、木造２階建ての建物を炎が包みました。
もっと中やんなきゃ、中を！
炎は細い道を挟んだ隣の建物にも移り、激しさを増します。
骨組みがあらわになった建物が崩れ落ちる中、近所の人も手伝って、放水が始まります。
しかし、火の勢いは弱まりません。
この火事で、火元となった菓子店の店主、室岡登三男さん９０歳が、全身にやけどを負い、死亡。
近所に住む男女４人が軽いけがをしました。
火事が起きた場所は、小江戸と呼ばれる観光地。
川越市を訪れる観光客、年間およそ６５８万人のうち９割が、このエリアに立ち寄るといいます。
火事が起きたのは、蔵造りの町並みで知られる大きな通りから１３０メートルほど入った菓子屋横丁。
駄菓子などを扱う店、２０店ほどが集まっています。
出火元となった室岡製菓は、横丁の中でも最も古くからある店の一つ。
地元、川越のさつまいもを使ったまんじゅう、いもまんや、大きく膨らんだせんべい、ふくれせんを求めて、たくさんの人が訪れる店でした。
きのう、埼玉県川越市の小江戸と呼ばれる観光地で起きた火災。
当時、１階の調理場では、亡くなった室岡さんがせんべいを揚げていたということで、警察や消防は、なんらかの理由で油に引火し、周囲に燃え広がったと見て詳しく調べています。
これは消防研究センターが行った実験の映像。
天ぷら油を火にかけて１５分後、高温になり過ぎた油から自然に発火する様子が分かります。
今回の火事でも、一気に火が出たのでしょうか。
現場にいた人は、周囲の建物に燃え広がるのが早かったといいます。
古い木造家屋が並んでいるものですから、あっという間に、１０分ぐらいの間に延焼しちゃいまして、もう火柱があっという間に、正面の２階建ての建物全体を包む感じ。
火はおよそ５時間後に消し止められましたが、火元の店を含めて、１１棟が燃えました。
木造の古い町並みで起きた今回の火災。
歴史的にも重要な建物を火災から守るためにどうすればいいのでしょうか。
エブリィはきょう、同じく小江戸と呼ばれる観光地を取材しました。
千葉県香取市にある小江戸佐原の町並み。
ここでも、古い木造建築の防火対策は課題だといいます。
不燃材というものを使ってないという問題があると思います。
景観というのは保たれないために、ああいう具合に向こう側を見ると、木の下にというか、それがずっと続いているわけですよね。
そうすると、やっぱり燃え広がる可能性が、そういう危険性があるもんで。
そこで町の景観にも溶け込むデザインで、８０メートルごとに消火栓を設置しました。
女性や高齢者にも初期消火に協力してもらえるよう、通常より細い管にするなど、工夫をしています。
初期消火、火事だっていうときに、すぐに水がかけられる状態です。
年２回を目標に皆さんと一緒に消火訓練をやっています。
防火対策に詳しい専門家は。
法令が整備される前の特に木造建物というのは、現在の建物に比べて、耐火構造ですとか、準耐火構造になってませんので、一気に火が、全体に回ってしまうという特徴があります。
今回火事が起きた菓子屋横丁会の会長は、今後、初期消火の設備を充実させていきたいと話しています。
政府は今後３年間の一般歳出額の伸びを１．６兆円程度に抑える方針を固めました。
政府は、借金に頼らずに政策経費が賄えるかを示す、プライマリーバランスについて、２０２０年度に黒字化する目標を達成するため、中間年度の２０１８年度までの３年間の歳出額の伸びを、１．６兆円程度とする方針を固めました。
数値目標の設定については、経済成長優先の観点で慎重論があり、政府内で意見が分かれていました。
パナソニックとＪＴＢが外国人観光客へのおもてなし強化で業務提携しました。
政府が２０２０年に訪日外国人２０００万人を目指す中、パナソニックとＪＴＢは外国人観光客がことばの面で不便を感じるなど、おもてなしの面でまだ改善の余地があると見て、観光分野での商品開発などを協力して行っていくことを決めました。
まずパナソニックが開発中の自動翻訳機をホテルや観光案内所に設置し、ＪＴＢが持つ観光分野の知見を生かして改良していきます。
２０１８年度中の実用化を目指します。
通常国会では、過去最長の会期延長です。
政府・与党は安全保障関連法案の十分な審議時間を確保するため、今の国会の会期を９月２７日までの９５日間延長する方針を決めました。
民主党などは予定どおり国会を閉じて法案を出し直すべきだなどと2015/06/22(月) 17:53〜18:15
読売テレビ１
ｎｅｗｓ ｅｖｅｒｙ．[字]
藤井貴彦、陣内貴美子が伝えます。わかりやすいニュースをいち早く…スポーツ芸能そしてお得な生活情報も▽番組テーマはミンナが生きやすく。
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藤井貴彦
陣内貴美子ほか
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