(テーマ音楽)千葉県旭市津波で13人が亡くなり2人が行方不明になっています。
「津波の教訓を次の世代に伝えたい」。
そんな思いが込められた紙芝居が旭市のNPO法人によって作られました。
津波に流された親子の体験が描かれています。
紙芝居のモデルになった小野芳子さんと息子の正和さん。
避難しようとした時押し寄せた津波に流されました。
正和さんには知的障害があり自分の気持ちを人にうまく伝える事ができません。
芳子さんは付ききりで身の回りの世話をしてきました。
自宅は海岸から50メートルほどの所にありました。
あの日芳子さんは会社勤めをしている正和さんの帰りを待っていました。
地震発生から3分後。
防災行政無線から避難指示の放送が流れます。
しかし芳子さんは避難する事ができませんでした。
正和さんが帰ってきたら避難しようと準備を始めます。
夕方5時ごろようやく正和さんが帰ってきました。
避難先へ向かおうと2人で玄関に出たその時。
この時旭市を襲ったのは高さ7.6メートルの大津波。
津波に押し流され2人は離れ離れになります。
芳子さんは正和さんの名前を呼び続けました。
しかし体が冷えきり意識がもうろうとしてきます。
気が付くと芳子さんは散乱した部屋の中にいました。
再び正和さんの名前を呼び続けます。
その声を聞いて消防署員が芳子さんを助けに来てくれました。
しかし芳子さんは「ここから動きたくない」と訴えます。
すると消防署員が正和さんを近所の屋根の上から救助したと教えてくれました。
平成27年2月2人の体験を描いた紙芝居が初めて上演されました。
「正和正和。
あ〜よかった。
正和助かったのね」。
2015/06/22(月) 10:50〜10:55
NHK総合1・神戸
あの日 わたしは〜証言記録 東日本大震災〜「千葉県旭市 小野芳子さん」[字]
東日本大震災に遭遇した人々の証言。千葉県旭市の小野芳子さんは、知的障害がある息子と一緒に避難しようとして津波に流された。離れ離れになり、息子の名前を呼び続けた。
詳細情報
番組内容
東日本大震災に遭遇した人々の証言。千葉県旭市の小野芳子さんは、知的障害がある息子と一緒に避難しようとして津波に流された。離れ離れになり、息子の名前を呼び続けた。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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