(チャイム)
(安川)おう佐野。
(雅志)あっ先生。
(安川)文化祭ではご苦労だったな。
いえ。
ちゃんとやってるか?バイオリン。
はい。
回想
(樫山)バンドやろうぜ!コンテストがあるんだよ。
それっておれも入ってる?当たり前だろ!まあなんとか…。
ならよかった。
頑張れよ。
はい。
バンド…。
バンドか…。
(樫山)バンドだよ〜。
できるかな?できるだろ。
おれがベースで菊田がボーカル佐野がギターやって曲も作ってよ…で榎木がドラムな。
ドラムできるの?まあな。
こいつ兄貴がバンドやっててドラム持ってるからいつでも貸してもらえるってよ。
持ってるのとできるのは別というか…。
大丈夫だろ?うん。
なんとか。
アンプもいつでも貸してもらえるってよ。
そうか…。
でも問題は練習場所だよな。
近所迷惑にならないとこで電源を確保できるようなとこって…。
あ〜それもうちの兄貴がいつもやってるとこあるから大丈夫。
そうなの?お前心配性なんだって。
そういうのはなんとでもなるんだよ。
お前は曲を作れ曲を。
簡単に言うな。
やっぱり佐野は無理じゃないかな。
バイオリンの練習もあるだろ。
う〜ん…。
何だかんだ落研もやってるくせに。
しばらく落研は休むか。
やった!いいのか?納得するかな?落研の連中。
前途多難だな。
ハハハ!お前が言うな。
(木戸)前にここでタバコを吸ってた者がいたんだ。
よく注意して。
その辺に吸い殻がないか。
はい。
だれだ?こんなとこに捨てて…。
どうかしましたか?ほい。
いつも悪いな。
(校内アナウンス・生徒)「ただいまより生活指導主任の木戸先生からのお話があります」。
(校内アナウンス・木戸)「え〜生徒の皆さんにお伝えしたい事があります。
諸君の中にアマチュアバンドコンテストとやらいうものに出場する事を考えている者がいるようです。
しかし…我が校では芸能関係の活動を許可しておりません。
出場は取りやめにして頂きたい。
規律を守るのは学生の本分であり使命でもあります。
もしこの注意を聞かずに出場をした場合には…それなりの処分がある事を覚悟して頂きたい。
以上」。
(校内アナウンス・生徒)「木戸先生からのお話でした」。
3年生の事じゃない?
(川島)だれだ?そんなものに出るって。
(厚子)根性あるじゃん。
(生沢)木戸の脅しに屈するな!
(貴子)ひと事だと思って。
もしかして生沢君じゃないの?
(生沢)分かっちゃった?処分なんて怖くないぜ!お前に屈しないおれは!来い!
(樫山)どういう事だ?
(菊田)何でバレたかな。
(樫山)さあ…。
まずい状況だな。
やめとくか。
それがいいかもね。
バカ。
こんな事で諦められるかよ。
そんな事言ったって…。
とにかくあいつが校内の権力を握っている以上抵抗しても無駄だろ。
やめますか。
え〜。
それがいいかな…。
あの〜そもそもどうしてコンテストに出ちゃ駄目なんですか?校則を見る限り明確に禁止してる条項はないようなんですが…。
生活指導主任としての私の意向です。
はっきりした理由を示さないと生徒もなかなか納得しないでしょう。
理由?ロックやらフォークやら歌謡曲やら退廃した文化は若者の心を堕落させるだけです。
あなた若者がロックなんぞにうつつを抜かす事がいい事だとでもおっしゃるんですか?いや〜。
まあ学生の本分は勉学ですから。
これを見て下さい。
「君も明日のスター!」。
いかにも若者を退廃した世界にいざなうような。
しかし…これだけじゃ出場するかどうか分からないんじゃないんですか?いやここ。
申し込みの締め切りやら注意事項に赤線が引いてある。
出場するつもりに違いありません。
あ〜。
まあしかしあれだけ脅しておけば出ないでしょう。
(樫山)おれ本当に返してもらったか?返したよ。
(安川)これか?やっぱりお前たちか。
ああどうも…。
どうするつもりだ?出るのか?やっぱ駄目ですかね?木戸先生の放送聞いただろ。
佐野はいいのか?こんな事してて。
はあ…。
いいんです。
お前が言うな。
ご両親はお前がバイオリンの練習を必死にやってると思って毎月必死に仕送りをしてくれてるんだろ?その気持ちを思うとおれは…。
あ〜先生。
余計な事言って邪魔するのやめて下さい。
大事なメンバーなんで。
先生は…もしおれたちがコンテストに出たら見て見ぬふりしてくれるんですか?それはお前たちの覚悟次第だな。
(菊田)覚悟?処分されてもやりたいという気持ちで出るならその気持ちはおれは認めてやってもいい。
見て見ぬふりしてくれるんだ。
どうしてそんな事聞く?処分されても出たいって思うなら関係ないだろ。
何だそりゃ。
まっそのうち夏休みだ。
ゆっくり考えて自分たちで判断するんだな。
つまり…かばってくれるって事だろ?え?逆に聞こえたけど。
自分が責任負いたくないだけだろ。
教師なんてそんなもんだ。
じゃおれうちにいるから。
何かあったら言って。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
(ベースの音)やるか。
よっしゃ!1234!・「いつの日かFlying夢で終わらせない」・「まだまだ未熟」コウタ!走っちゃ駄目って言ったでしょ?もう大丈夫?
(母親の歌声)まあ最初だし。
そういう問題かな?何かいまいちだったね。
ちょっとベース貸してみ?え?もっとテンポ前向きに。
・「ダダダ…」お〜。
すげえ。
感心してる場合じゃなくて。
感心するよ。
バイオリンやってただけで何でそんなギターもベースもうまいんだ?まあ同じ弦楽器だから基本はそう変わらないんだ。
(3人)ふ〜ん。
それだけ必死にやってたんだな…バイオリン。
よし!もう一回やろう!
(榎木)1234!
(警笛)
(三村)うん。
よしよし。
もうちょっとテンポこう前向きに練習してこい。
はい。
ありがとうございました。
うん。
前向き…。
お?ちょっと待った。
はい?背中何かついてるぞ。
背中?うん。
何だ?これ。
あ…。
何だ?これ。
何でこんなもんが生えてるとこ行くんだ?あっ分かった。
女だ。
女と草むらでいちゃいちゃしてたんだ?してませんよ!ちょっと河原を散歩しただけです。
怪しいな。
そうだ。
この前奥さんうちに来ましたよ。
えっ…何で?回想私離婚の手続きを進めたいんだけど。
話をしない事には離婚できないって言っておいてくれないかしら。
あいつ何言ったんだ?話したいみたいでした。
先生と。
あ〜やっぱちゃんと話さなきゃ駄目か。
離婚の事。
違いますよ!離婚しなくて済むように話すんですよ。
はあ?希望はあります。
偉そうに言うな。
偉そうでもそうなってほしいというか…。
すまんな。
バイオリン以外の事で面倒かけて。
いいんです。
先生の事なんですから。
僕にできる事があったら何でも言って下さい。
それで練習さぼれると思うなよ。
はい。
(雅人)ただいま!
(喜代子)お帰りなさい。
はいはいはいはい…。
おとうちゃんこれ。
見てみろ。
いや〜。
何ですか?そい。
電子卓上計算機ちゅうもんたい。
お前らも見てみ。
いいか。
スイッチ入れるやろ。
で3掛ける2って入れてここ押すやろ。
どうや?
(繁理)お〜すごい!
(玲子)すごい!そろばんとどう違うとですか?お前何ば見とるとか。
こん機械が自動的にやるったい。
どげん難しか計算でも。
俺なこいば売る代理店ばやろう思うて契約してきた。
ちょっとやらせて。
こいばいくらで売るとですか?12万9,000円。
フフッ。
売れるとですかね…。
お前には分からん。
あそいよりこれ。
香織さんから。
香織さんて誰ね?ほら三村先生の。
お〜すごい。
87出た。
ああ。
バイオリンの先生の奥さんか。
「折を見て雅志の様子ば見に行ってくれんですか?」って頼んであったと。
回想ごめんなさい。
勝手にお邪魔して。
うわ〜すごい!そいで何て?「雅志君は逆に私の悩み事を聞いてくれて心配してくれました。
雅志君のバイオリンを久しぶりに聴いてとても元気づけられました。
雅志君は不思議な子です。
彼はきっと大丈夫だと思います」だって。
そっか…。
あいつも人の心配ばできるようになったとか。
もともとそういう子なんですよ。
(繁理)お〜すごい!すごいね!ところでうち…ゆうべ嫌な夢見たんやけど。
夢?何。
よか言わんでよか。
聞いてよ。
雅志がねこげん変かもじゃもじゃ頭になってヒッピーっていうの?東京でそげん人たちの仲間になってしもうとると。
夢やろ?なあ。
いいか?こいな小数点の計算もできっとばい。
例えばやな2.5掛ける…。
夢やけどさ…。
(笑い声)遅い。
分かってるよ。
行くぞ。
悪い遅くなった。
遅えよ〜。
・「アーアアアーアーアーアア」34。
・「アーアーアーアアアーアーアーアア」・「アー」
(鍵盤をたたく音)駄目駄目!この音が全然出てないじゃないの!ちゃんと練習したの?した。
してない!学校だってあんだよ。
お前嫌ならやめていいんだぞ。
お前くらいの女の子代わりはいくらでもいるんだからな。
あ…。
待ちなよ!ごめん。
たまたま見かけて…。
たまたま?つけてきたのかよ?何か…脅されてるみたいなあれかな〜って思って。
まあ脅されてるみたいなもんだけど。
え?練習しないとすぐ駄目になるぞって脅すような事ばっかり。
おれの先生と同じだ。
「バイオリンは1日休むと3日後戻りする」って。
そうなんだ。
歌手目指してるの?別に…。
え…じゃあどうして?たまたま誘われて…。
スカウトっていうの?まあ暇つぶし。
なかなか厳しい暇つぶしだな。
あんた…何かほかの暇つぶしつきあってくれる?え…?そうか。
あんたはバイオリンか。
バイオリン好き?え…うん。
おい!レッスンタダじゃないんだぞ。
じゃ。
・「いつか季節が変わるように」・「君も大人になるのだろう」・「いつか笑える時が来るのか」・「そんな夢ならみてもいい」・「いつの日かFlying夢で終わらせない」・「まだまだ未熟者だけど」・「羽ばたくよFlying決して諦めない」・「僕は空飛ぶ船になる」お〜!何かいけてたじゃん!まあなんとかな。
人様に聴かせるくらいにはなりそうかな。
でもまだまだ優勝なんて。
参加する事に意義があるってやつだ。
何言ってんだよ。
優勝して賞金5万手に入れるんだろ!そのために始めたんだろ。
優勝まであとどれぐらい練習すればいい?かなり…。
(古田)永遠にだな!何だよ!君たちバンドコンテストに出るの?うん。
まだ分からないけど。
出るよ!やめてくれないかな。
こっちは本気なんだ。
遊び半分の人たちに出てほしくないんだよね。
何だと?どこが遊び半分なんだよ!君もバンド組んでんの?お〜いお待たせ!おれたち始めたばっかで下手だけど別に遊び半分じゃないから。
そっか…。
ならいいんだ。
忘れて。
(菊田)どんな演奏か聴いてやろうぜ。
(樫山)そんな必要ねえよ。
どうせ女子が好きそうなチャラチャラした音楽だろ。
(美枝)たくさん食べなさいよ。
お代わりの人は?すみません。
お代わりお願いします。
はいはい!それにしてもむかつくやつだったな。
ケッ。
何が遊び半分だよ!始めたばっかりなんだししょうがないよな。
あいつ「自分は本気だ」って言ってたな…。
言ってた。
あんなスカしたやつの言う事なんか聞かなくていいよ。
(武夫)おっおそろいだな!すみませんごちそうになっちゃって。
遠慮するなって。
ところでよあんた落語がうまいんだってな?え…?あそうそうそう。
こいつの落語すげえ面白えんだよ。
バイオリンやって曲作って落語もできるなんてすごいねえ!すみません。
一席聞いてみてえもんだな。
じゃあ食事のお礼に。
よしそうしよう!うちで飯を食ったら落語一席やる!それでチャラって事でどうだ?はい!
(武夫)食え食え!どんどん食え!頂きま〜す!「いや〜めでたいねえ八っつぁんいいとこに来た。
え〜お前さんにおかみさんの世話をしてやろうと思うんだがどうだい?」。
「え?あっしにですか?あ〜そいつはありがたいねえ。
いや男一人ってのは何かと不自由ですからね。
で何すか?そのおかみさんってのは女ですか?」。
「当たり前だよ。
男のおかみさんってのがあるかいええ?年は二十歳で器量はいいよ」。
「よっ結構だね。
年が二十歳で器量がよくてあっしんところに嫁に来よ…」。
「え?あっしにですか?あ〜そいつはありがたいねえ。
いや〜男一人ってのは何かと不自由ですからね。
で何すか?そのおかみさんってのは女ですか?」。
「当たり前だよ」。
うわっ!いきなり出てくるな!抜き打ちで練習ばさぼっとらんか見に来んとすぐほかの事に熱中したりして。
中学生はのんきでいいな。
ごまかさんで下さい。
こいは何ですか?勝手に見るなよ!高校生ともなるとないろいろあるんだよ!結局あなたはバイオリンをさぼる理由ば探しとるだけじゃなかですか。
そんなんじゃない。
あっちもこっちも中途半端じゃなかですか。
うるさい!
(ため息)何か用?うん。
あのさ…今度おれ菊田や樫山とバンドコンテストに出るんだ。
えっ…じゃあこの前木戸が言ってたのは…。
うん…。
ふ〜ん。
やるじゃん。
え?いや…。
で?あの…。
コンテスト見に来てくれない?何で?何でって…あ…君が頑張ってるの見たしおれのも見てくれたらおあいこっていうか。
頑張るんだ?そのつもり。
中途半端はまずいと思って。
ふ〜ん…。
考えとく。
(目覚まし時計の音)ああ…。
(力哉)・「あなたと逢ったその日から」・「恋の奴隷になりました」・「あなたの膝に」
(力哉)よう。
朝飯まだだろ?酒まんじゅう食べろや。
あっすみません。
おしゃれしてるな?さてはデートか?いやそんなんじゃ…。
兄貴がこないだっから「見合いがしたい見合いがしたい」ってうるさくってよ。
あ…。
回想お見合いしたらどうですか?そうだな。
やるか見合い。
うん。
モーレツ娘みたいな子とな!ハハハ!僕が余計な事言ったせいかも…。
で今度見合いする事になってよ。
えっそうなんですか?まあこれだけ財産があれば結婚したいって女はいるみたいだな。
あんな兄貴でも。
ハハッ。
見合い相手ってモーレツ娘みたいな人ですか?いや。
どっちかっていうと高見山みたいな顔だったな。
「破鍋にとじ蓋」ってやつだな全く。
ハハッ。
いるか?木戸のやつ。
いないみたいだな。
(樫山)さすがにここまでは来ないか。
いや油断できないぞ。
隠れて見張ってるのかも。
どうする?行くしかないだろ…。
バンド名は?フライング・パープルです。
えっと…フライング・パープルさんですね。
フライング・パープルってだれが決めたんだ?おれが適当に考えた。
適当かよ!まずは腹ごしらえだ。
え?おふくろが作ってくれた。
ありがたい。
ごっつぁんです!あ…。
あいつ来てる。
(ギターをつま弾く音)・「オーマイガール行かないでおくれ」間もなくだから。
中でスタンバイして。
はい。
はい。
大した事ないな。
(拍手)
(司会)SPICEBOMBの皆さんでした。
おい出番だぞ。
おう。
次は9番。
フライング・パープルの皆さんです。
どうぞ!
(拍手)
(菊田)え〜どうも…フライング・パープルです。
「フライング」を歌います。
・「いつの日かFlying夢で終わらせない」・「まだまだ未熟者だけど」・「羽ばたくよFlying決して諦めない」・「僕は空飛ぶ船になる」・「君を思えば胸が高鳴る」・「臆病者でも恋はする」・「届かなくても手を伸ばせば」・「いつかはかなう夢もある」・「いつの日かFlying夢で終わらせない」・「まだまだ未熟者だけど」フライング・パープルの皆さんでした!
(拍手)
(司会)続きまして10番。
ラージヘッドの皆さんです!すげえ…。
(ため息)トイレトイレトイレトイレ…。
優勝おめでとう。
ありがとう。
すごいね。
びっくりした。
まだまだだよ。
じゃ。
あのさ…。
君たちの演奏本当どうしようもないな。
だね…。
曲はちょっとよかったよ。
回想こっちは本気なんだ。
遊び半分の人たちに出てほしくないんだよね。
結構楽しかったな。
ああ最高だったな。
またやろうぜ。
ああ。
どうかしたか?え?ああトイレ。
おはよう!おはよう。
私昨日は…。
ああいいんだ。
気にしないで。
ちょっと急な用事があってさ…。
そう。
ごめん。
(チャイム)昨日の事だがこの中に学校の禁止事項を破った者がいる。
え…?だれ…?岡倉洋子。
君だ。
(どよめき)
(木戸)君は昨日日映ニュースターのオーディションに出たそうだな?出ました。
(木戸)芸能活動が禁止されてる事は知ってたはずだ。
はい。
じゃあどうして?どうしてなんだ?学校をなめてるのか!やめます。
(木戸)何?え…?学校やめます。
さよなら。
おいちょっと待て!岡倉!全く!
(ざわつく声)
(バイオリン)
(ため息)
(ラジオ)・「街のどこかに」あ〜。
・「淋しがり屋がひとり」・「いまにも泣きそうにギターをひいている」まずみんなに報告がある。
岡倉は学校をやめる事になった。
え…?うそだろ?昨日あれからお母さんも来て話し合った。
芸能活動をやっていきたいのが本人の希望でもあるし保護者も同意の上で学校はやめる事になった。
まあやりたい事を自分で見つけて自分で決めたって事だな。
(安川)では学校からの連絡事項を伝える。
お母ちゃん!元気そうね。
な…何でいるの?来たからたい。
何で急に。
顔見に来ちゃいかんと?いや〜。
こいはあんたの好きな湯せんぺい。
大家さんにも渡しとったけん。
ありがとう。
ばってん急に…。
来られちゃまずか事でもあると?なかけど。
・
(陽造)雅志君!はい。
お客さんだよ。
え?さあさあ。
え…。
あっ!ごめん突然。
どちらさん?あっあの…こん人は同級生の…。
岡倉洋子です。
佐野君にはいつもお世話になっております。
そうですか。
こちらこそ雅志が…。
私事情があって学校やめる事になったので佐野君にひと言ご挨拶をと思って参りました。
そう…。
じゃああがらんね?いいお母さんだね?そうかな?うちなんて…おやじは出ていったっきり。
母親は男取っ替え引っ替えして…。
その男どもは私にも色目使ってくるし…。
早く家出ていきたいんだ。
そう。
一人でやっていきたいんだ。
私女優になる。
女優になって稼いで見返してやる。
だれを?母親も…男も…いろんなやつ。
こないだのオーディションは落ちたけど上に行くためならダンスも歌も何でもやる。
だから学校なんてどうでもいい。
どうせつまんないし。
最近はちょっと楽しかったけど。
あんたと同じクラスになって。
え…どどうして?あんたがいろんな事に首突っ込んでんの見てて面白かった。
本当はバイオリンやんなきゃいけないくせに…。
ああうん。
バ〜カ。
うん…バカ。
あんたが舞台でバイオリン弾いてるとこ見てみたかったな。
じゃ。
うん。
ああの…。
お互い頑張りましょう。
好きなもんば食べなさい。
ちゃんぽん食べたか…。
なかもんは言うてもしょうがなかでしょ。
じゃあカツ丼。
すいませんカツ丼2つ。
はい!カツ丼2丁!
(店員)はいカツ丼お待ち。
あの子の事好きやったと?別に。
そう。
でも…。
(客)ごちそうさん!
(店員)は〜い毎度!ほらはよ食べんね。
うん。
な〜んも心配する事はなかごたるね。
(「GIFT」)2015/06/20(土) 00:10〜00:55
NHK総合1・神戸
土曜ドラマ ちゃんぽん食べたか(3)「それぞれの本気」[解][字][再]
人気歌手・さだまさしの自伝的小説をドラマ化。昭和40年代、天才バイオリン少年がさまざまな経験をしながら夢に挫折しやがて歌手としてデビューするまでを情緒豊かに描く
詳細情報
番組内容
バイオリンのレッスンが気になりつつ、友人の誘いでバンドを始める雅志(菅田将暉)。コンテストに出場するために日々特訓をしていた。ある日練習をしていると、他のバンドがやってきて雅志たちの演奏をからかう。コンテスト当日、雅志たちの出番が終わり、件のバンドの演奏。ギタリスト・古田(本郷奏多)のテクニックに衝撃を受ける。一方、学校では、女優オーディションに参加した洋子(森川葵)が学校をやめることになり…。
出演者
【出演】菅田将暉,本郷奏多,間宮祥太朗,泉澤祐希,森川葵,豊原功補,岡田義徳,中村優子,山西惇,澤部佑,阿南健治,熊谷真実,西田尚美,遠藤憲一
原作・脚本
【原作】さだまさし,【脚本】尾崎将也
音楽
【音楽】渡辺俊幸
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
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