今回の主役は…こんなところに
日本から南東に9000km南太平洋に浮かぶ島国
この地で巡り合うのは2人の日本人
それも親元を離れたった一人異国の地で暮らす子どもたち
えぇ〜
子どもといえば半年前ヨーロッパ・バルカン半島のセルビアでプロテニスプレーヤーを目指し一人頑張る
さらにアフリカの中央に位置するザンビアではエリート校で勉学にいそしむ奈良部兄弟と出会った
今回ニュージーランドで巡り合う少年たちはなぜ幼くして日本を離れなじみのない場所で一人暮らしているのか?
さぁということで今回はですね世界でたった一人で頑張っている日本の子どもたちを訪ねる旅でございます郁恵さんどうですか?お子さんおられますけども小っちゃい時に親御さんのもと離れて海外に留学されるっちゅうのは心配は心配だけど子どもがもし「行きたいんだけど」ってものすごい熱望されたらそれはそれで
1人目の主役はニュージーランドの北島その北端にあるケリケリという町にいる少年
日本から直行便で11時間オークランド国際空港にご存じMr.こんなところに日本人降臨!
で外へ出ると…
この日の気温は9℃
南半球に位置するニュージーランド日本とは季節が逆で
空港から1時間市街地を抜けると…
車窓には一面の牧草地帯がどこまでも
そしてそこには必ず羊が
羊大国といわれるニュージーランド
その数なんと3000万頭!
人口の7倍以上なんだとか
日本ではお目にかかることのない光景だが
せいじは飽き飽き
牧草地
小さな町
山道
で牧草地
そして再び小さな町
同じような景色が繰り返され…
一向に刺激的なものに出会わない
日本人の少年はなぜ親元を離れわざわざこの地に移り住んだのか?
午後4時ケリケリに到着
センキュー
この日は休日なのに誰もいない
しかも人ばかりではなく…
お店も
はてみんなはどこに?
町をグルッと1周歩くが…
この時間
(せいじ)閉まってるよ
人の気配が全くないまるでゴーストタウン
少年はこんな町で一体何をしているのか?
なんかゴーストタウンでほんとねぇ理由あってもともとそもそも15%消費税があるんですけど休日に店開けるとその15%の上にもう1個15%が乗って
(スタジオ内騒然)15%にまた15%が乗ってくるから結構な税金かかるからみんな店閉めてまいよんねん買い物とかできないってこと?
(せいじ)ほぼほぼできないです
北島の北端にある町
僅か5,800人ほどが暮らす静かな田舎の町
小さな市街地を囲むようにミカンやキウイなどの果樹園が広がっている
1人目の少年がいるのはこの町のケリケリ高校という学校
町の中心から歩いて30分
(せいじ)センキュー
高校に到着探し求める少年はすぐそこ
しかし…
この日は国民の休日で学校はお休み
ならばと近くにいた人に…
エクスキューズミー
なんとも親切なおじさん
お言葉に甘え車に乗せてもらいせいじは港へ
探し求める日本人の少年はここで一体何を?
エクスキューズミー
そこにいた女性に聞いてみると…
はいはいはい
せいじの視線の先には1艇のヨットが
乗っている2人のうち一人が日本人だという
ニュージーランド1人目このスポーツはそもそも言うたってはいそうですね
あまりなじみのないヨット競技
それもそのはず
日本での競技人口は1万
野球人口が800万いることを思うとまだまだマイナースポーツ
決められたコースを周回しタイムを競うヨットレース
相手より速く走行するうえでとりわけ重要なのは船体を水平に保つ事
傾くと水の抵抗を受けスピードが落ちる
強い風を受けると乗員は船外に体をハイクアウトし自分の体重で船を安定させる
大河くんはこの体勢になりながらも舵を操り船をコントロールしている
それにしてもヨットレースを学ぶため親元を離れ日本からはるかニュージーランドその北端の地へ
一体なぜなのか?
(せいじ)お疲れさんでしたお疲れさまです
練習を終えた大河くんにヨットの倉庫で詳しく話を聞くことに
きっかけは
神奈川県横浜市出身の大河くんは造園業を営む父親と専業主婦の母親・兄の4人家族
9歳の時半ば強引に父親に連れていかれ地元のヨットクラブに入ったという
おやじさんがヨットとかやってたの?そのパターンやなはいそうやんな厳しいなぁ
いきなりヨットに乗せられ何度も海に落ち全く楽しめなかったという
辞めたいと父親に訴えたが聞き入れてはもらえなかった
よう行ったなそれ
だがその後レースに出場するようになりヨットの楽しさに目覚めた大河くん
めきめきと腕を上げ数々の大会で優勝
中学生の時には東日本の大会で8位入賞
その実力を評価され九州にあるヨットの強豪校から声がかかるほどに
だがそんな時…
でいいなと思って
実はニュージーランドはヨット大国
競技人口はなんと30万
国民の15人に1人はヨット競技をしている計算になる
サッカーでいえばワールドカップのような世界規模の大会でニュージーランドは2度世界一の栄冠に輝いている
そして勧められたケリケリ高校のヨットチームは国内の大会で5連覇を達成!
世界的にも名の知れたトップクラスの実力を持つ
14歳の時ここに初めてやって来た大河くん
ヨットをするすばらしい環境にあっという間に魅了されたという
日本より全然
ヨットの本場で腕を磨きたい
幼くして日本を離れる覚悟を決め15歳で単身ケリケリ高校の門をたたく
在籍するのは留学生のためのセーリングアカデミー
多くはヨーロッパ出身で日本人は大河くんただ1人
あくまで学業優先
練習は朝10時から夕方5時まで毎週金曜日のみ
限られた時間が集中力を高め技術向上につながっているという
この地で3年たった一人
日々の暮らしを共にしているのはホームステイの仲間たち
ニュージーランド人のホストのもと中国人・ドイツ人・ベルギー人国もさまざまな男子3人と同居
部屋には勉強机と衣装棚・ベッドがあるのみ
不便はさほど感じないというが日本との違いは痛感するようでちょっとしたものを買いたくても…
また一番大変だったのが英語
来た当初は全く話せずどうすれば思いが伝わるのか試行錯誤を繰り返した
「何て言ったの?」っつってスペルとか教えてもらって打ったりこれが一番最初一番最初…
(芦垣)途中までしかないですよこれはあぁでもちゃんと書いてるわほら
(芦垣)いっぱい書いて覚えようと思って最初は分かんなくて勉強のしかたとかすごいなそういうことやねんな
今となっては必要のなくなったノートを大切に残している訳は…
これ見て
何をやり遂げるにもすべては毎日の積み重ね
ヨットも生活もそして言葉も
その大切さを異国でたった一人身をもって学んだ少年の心にはいつしかこんな変化が…
(せいじ)そらまぁそういう時期がみんなあるからなぁ離れてこうやって暮らしてるとやっぱりそういうふうに思うようになってきました
そして遠い異国で思い出すのはやっぱり母の味のようで
夜遅くなって帰ってきたとしても必ず取ってあって書いてあるんですよ毎回
(芦垣)すごいおなかすいてる時に「腹減った」って言えば大体作ってくれてたんでもうそれがないんでそらもうだからそういうのは
遠く離れた日本にいるご両親にも話を伺ってみた
お母さん最初にそう思われたけども結局なんと
ヨットを始めるきっかけを作ったお父さんは…
最初に
(せいじ)言うてました本人が
(せいじ)なるほどフォローしてやってくれと学校の先生がこれやばいで言うてんねんからでもそう思たらすごいわ
(せいじ)はい
初めは父親によって敷かれたレールの上をただ歩くだけだった
だがいつしかそれは少年の生きる道に
今遠い異国の地でまずそれに出てなんでヨットに関しては
ニュージーランドの北島その北の端にある田舎町・ケリケリそこには…
ヨットマンとして一人の男として一歩ずつ大人の階段を上る17歳の少年がいました
頑張ってるでしょ
(スタジオ内拍手)「ヨットマンとして一人の男として」ってあったじゃんやっぱり育ててる親って将来やっぱり一人の男として責任感のあるような強くたくましい男の子になってもらいたいと思って一生懸命育ててたりするわけですよほんとに羨ましいくらいにすごい立派なお子さんで17歳と思えないですよね
2人目の主役がいるのは…
ケリケリから南西に920km今度は南島
そのクライストチャーチという町
大河くんに別れを告げ飛行機で1時間半
その町へと降り立ったせいじ
なんか
(せいじ)のんびりしてええとこやんか
探し求める2人目の日本人は…
町の郊外にあるセントビーズカレッジという学校にいる
市街地を抜けると車窓には牧草地
のどかな田舎の風景が広がる
政治家や数々の著名人を輩出したカトリックの男子校
日本人の少年は親元を離れこの地で何をしているのか?
うわぁええ学校やんかなんか
30分ほどで…日本人がいる学校に到着
「St.Bede’sCollege」「191…」あっ100年ちょい!
かなりの伝統校格式も高そうだ
とりあえず目の前の校舎に入って聞いてみる
ヘローあの〜…
このあと出会った2人目の少年とは?
今いくつですか?
(スタジオ内騒然)
さらに!
小学校6年生の1月の27日から来てますうわ〜それすげぇな
この少年
ニュージーランド・南島クライストチャーチにいる日本人少年とは
あの〜…
放課後のグラウンド?クラブ活動でもしているのか?
するとその途中…
気温7℃さすが10代若さがあふれている!
探し求める日本人も若さみなぎる少年なのか
…と
グラウンドらしきところへ
センキュー
どうやらラグビー部の練習中
ここにユウタくんが?
すると…
一人の少年がこちらへ
こんにちはこんにちは大畑大介選手ですよね?
ニュージーランド2人目うわ〜それすげぇな
(せいじ)じゃあごめんごめん
勇太くんの通うここセントビーズカレッジは100年以上の歴史を持つカトリック系の中高一貫校
創立以来続くラグビー部は300人以上の部員を擁する国内でも有数の強豪なんだとか
それにしても勇太くんはまだ14歳
しかも親元を離れやって来たのは12歳小学校6年生の冬だったという
それは
練習が終わったので話を聞くことに
優秀だね〜
2001年大阪府に生まれた勇太くん
ラグビーを始めたのは幼稚園の時
強い体になってほしいと父親に連れていかれたのがきっかけだったという
5歳で始めたラグビー
そして勇太くんがニュージーランドに興味を持つようになったのにはあるきっかけが…
ラグビー界の最強軍団ニュージーランド代表・通称「オールブラックス」
そしてハカとはその選手たちが試合前に士気を高めるためグラウンドで踊るこの国の伝統舞踊なのだ
(歌声)
当時10歳の勇太くんは彼らの雄姿に憧れある夢を抱くように
なるほどなるほど
夢はでっかくニュージーランド代表選手
そしてあのハカを踊る
初めてのニュージーランド滞在は僅か4日だったがそこで見たのはラグビーをするうえでの環境の良さそしてレベルの高さだった
強烈な刺激を受けた勇太くん
ニュージーランドに行ってラグビーがしたい!
僅か10歳だがその思いは熱かった
両親も半信半疑だったが2年間真剣に英会話に取り組む姿を見て送り出す決意をしたという
そして2014年現地の入学時期に合わせ卒業式を待たずにたった一人でニュージーランドへ
だがそこで予想もしていなかった地獄が12歳の勇太くんを待ち受けていた
夢はオールブラックス
大きな志を抱きニュージーランドヘやって来た大畑勇太くん
2014年1月現地の入学式に合わせ12歳の時たった一人でこの地へ
現在は月曜から金曜朝8時半から午後2時半まで英語で授業を受けながら火曜と木曜の週2日ラグビー部の練習に打ち込み練習のない日は自主トレーニング
週末は対外試合で己の実力を磨き続けている
今では21人しか選ばれないこのカンタベリー州代表にも選出されるまでに
へぇ〜!
(原)えぇ〜!
親元を離れ単身この地へ来て2年
その月日は確実に彼を成長させている
敷地内にこういった寮は3棟
120人の生徒が共同生活中
こことこことあと向こう…へぇ〜!
部屋には2段ベッドがぎっしり
18人の大部屋だ
この寝床だけが勇太くん唯一のプライベートスペース
(せいじ)なるほどなるほど
食事は3食決められた時間に食堂で頂く
食べ盛りの勇太くん日本の母の味が恋しいがそこはグッと我慢して目の前の食事に食らいつく
この学校は文武両道をモットーとしており起床・就寝など時間厳守
ベッドルームでの飲食禁止をはじめ厳しいルールが事細かに
少々の窮屈さは感じながらもこの生活を2年今やすっかり順応している
だがここへ来た当初予想もしていなかった地獄が12歳の勇太くんを待ち受けていた
(せいじ)あっそうなん?へぇ〜!
(森)そりゃそうだよ
憧れの地に来て僅か3日
勇太くんはホームシックにかかってしまった
異国の地でただ一人
12歳の少年その当時の気持ちがノートに残っている
(せいじ)「悲しいさみしいママとお父さんに会いたくてしょうがない」「早く帰りたい1年もがまんできないりょうがとてもいや」「勉強も英語もまったくわからないしとてつもなくさみしいかなしいいやだ」「早く家に帰ってママとお父さんに会いたい」「こんな生活はいやだ」
日本に帰りたいという思いは消えず大阪の母親にも電話で…
それ何…じゃあ
その寂しさを紛らわすのも1冊のノートだった
それは日本を離れる時に母から渡されたもの
そこに書かれていたのは…
一人の少年は
言葉も文化も全く違う日常
だが今そこにあるのはたくましく力強い
己が進むと決めた道その覚悟
(掛け声)
ニュージーランドの南島・クライストチャーチそこには…
でっかい夢を抱きながら未来へとボールをつなぐ一人の少年がいました
郁恵さん小学6年生で留学ですっていや〜ちょっとまだ6年生っていったらね子どもうちの子だって小学校4年生ぐらいの時に「犬を飼ってほしい」って言うのが精一杯で同じぐらいの年齢で「海外に行きたいです」ってねぇ〜さぁということでですね大畑勇太くんのお母さんに来て頂いておりますどうぞ〜
(スタジオ内拍手)
(せいじ)どうぞどうぞどうぞお母さんいかがですか?VTRでご覧になってちょっとウルウルとウルウルきますねこれはあれ寮でもいいとこ入れはりましたねみんながそれぞれそれ分かってるから先輩が「おぉ〜きたきたそれな例のやつみんなそうや」っていう感じ「俺もあった俺もあった」いうてそうそうあのノートすごいわあれはすごいまだ小学校のねぇ?10何年間ぐらいで色んな事を…あれだけじゃ足らなかったんですけど
(原)あんまり命令口調で言うのもなんですしでもたくましくなっていくかっこよくなっていく息子がわが子が立派になっていくのはうれしい反面…やっぱりいない…一人っ子なのであっそうですかじゃあお母さんは生活もだいぶ変わりますねもう全然違いますね何していいか分からないですね自分もね大野くんどうですか?めちゃくちゃかっこよかったですどういうことやねんなんかすごい成長したなと思ってお前知らんやんけ何もお前何も知らんやんけ!お母さん今勇太くんにノート…言葉をつづるとしたらどんなことを書かれますか?うん…
今お母さんは勇太くんにどんな言葉を贈るのか?
収録後その思いをしたためてもらった
かつてニュージーランドへ送り出す時には寂しさしかつづられていなかった手紙
今そこにはわが子を誇りに思うそんな気持ちが
そして最後には…
2015/06/19(金) 21:00〜21:54
ABCテレビ1
世界の村で発見!こんなところに日本人[字] 親元離れたった1人!世界目指す子どもSP
親元を離れたった一人!世界で頑張る子どもSP!!12歳で南半球ニュージーランドへ…孤独・異文化…W杯目指し単身闘い続ける!背中押すのは“母の手紙”…息子の雄姿に涙!
詳細情報
◇みどころ
世界には「一体なぜこんなところに?」と首を傾げたくなるような場所に住む日本人が多数いる。旅人となった芸能人が、自力で世界の僻地にいる日本人に会いに行き、そこにあるたった一つの人生ドラマをひもとく。
◇出演者
【司会】千原ジュニア
【旅人】千原せいじ
【パネラー】榊原郁恵、森泉
【データマン】大野拓朗
◇番組内容1
南太平洋ニュージーランド。この地で巡り会うのは2人の日本人!しかも親元を離れたった一人、世界を目指す子ども達!!日本ではマイナーなあるスポーツで東京五輪目指す父子鷹17歳。
◇番組内容2
わずか12歳で海を渡り、W杯目指す少年も!母からの愛情詰まった“1冊のノート”にスタジオ感動の嵐。そして成長した息子の姿を見て母が涙!
◇おしらせ
☆『お願い!せいじおじさん』は
番組HP
http://asahi.co.jp/konnatokoroni/
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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