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 伊藤忠商事は24日、シェールガス開発事業から撤退したことを明らかにした。米国で石油・ガス開発をてがけるサムソン・リソーシーズ社の株式25%を持っていたが今月、同社へ1ドルで売却した。ガスや原油の価格が下落し、市況の回復が見込めないと判断したためだ。伊藤忠は2011年、サムソン社に780億円を出資してシェール事業に参画。だが、15年3月期に435億円の追加損失を出すなどし、累計で損失額が約1千億円にふくらんでいた。