爽の赤い雲とパコロカムイと末原のしのぎにもかかわらず、東二局はネリーが嶺上開花で和了。
だけど、ここでおや??? と思ったことがある。
「嶺上開花すると有効牌を引く(カン材を含む)」という宮永咲の特性はどこに行ったのだろうか?
末原がカンしたのは5ピンと8ピン。(余談。この2つのカンの時、宮永咲のお株を奪うように「もいっこカン」なるワードが使われている。シナリオをメタ的に読むなら、カン能力の強化フラグか、カン以外の能力獲得のフラグなのかも。夢乃マホとの対戦が念頭にあるだろうし。ただし、それは準決勝内では完成しない力だと思う)
5ピンをカンした時に8ピンを引いてきたわけだけれど、この8ピンが宮永咲の手の中に入りうる有効牌とは思えない。
というのも、8ピンを受け入れる形が存在しないためだ。
7ピンは末原がポンをしており3枚の使用。
残りの1枚は爽が1枚持っている。
おまけにネリーが9ピンをカンしているので、宮永咲が8ピンを引いても使い道がない。
8ピン自体の対子や暗刻もない。末原が4枚引くことになるので。
と、なると。
パコロカムイの能力が宮永咲の嶺上開花による運命支配の力を上書きして、嶺上牌を宮永咲の有効牌から、末原の当たり牌に書き換えた……ということになる。
結論的には、カムイの力すげー!
となるんだけれど、別の可能性もある。
宮永咲の能力は、「カンができる局のみ、嶺上牌が有効牌になる」という可能性とか?
でも、カンされたとき、結構驚いているように見えるしなあ……。
この辺りの正確なところは不明。
ついでにおまけ考察。
ネリーは、「流れ」の文脈で語られるタイプの打ち手。
それを踏まえて今回の和了りを見るとどうなるか。
今回の和了りで不思議なのは2点。
1.どうしてリンシャンでツモれるとわかったのか?
2.にもかかわらず、どうしてリーチをしなかったのか?(裏ドラが乗りうるのに)
「流れ」をつかめるキャラゆえに、次のリンシャンでツモというのがわかったというのはありえる。長野地区大会決勝先鋒戦で、井上純が哭きによるずらしで有効牌をツモらせなかったのと同じように。
しかもだ。
獲得点数を含めた未来予知的な力があり、リーチしても裏ドラが乗らず、マンガン止まりだとわかっていたからこそリーチをかけなかったというのなら、ネリーは、天江衣級の未来予知能力を持つ強キャラということになる。
実際、大将戦におけるラスボスの一人となりうる可能性もあったりする。
小林立さんの漫画「FATALIZER」の未登場キャラにネリーがいて、しかもその能力が「運命奏者(フェイタライザー)」なのだから。(タイトルの力を持つキャラ)
可能性2、「終わってる」が言いたくてカンしただけで、上がったのはたまたま
どうでしょ?
可能性だけで話すなら、「普通に迷子だった宮永咲が、阿知賀視点だと怖い悪魔みたいに見えた」ケースを踏襲した場合ですね。ネリー視点になるとまた違う可能性……というくらいでしょうか。
あとは、ブラフを使うのが得意なキャラだった可能性とか。
ただ……。
可能性ばかりを上げ始めるとどんな細かいことでも言えてしまうので、やっぱりその辺りは現実の描写を踏まえた内容にしていきたいですね。
リーチをするとそのカンの流れが途切れるのでしなかった、とか。
自分で2s切ってる