◇権利元20社に直接電話した
- 2015/06/25
- 17:51
◆ 私はFC2ライブ内の動画配信について許諾の確認(通報)を行っております。
連絡や通報はメールや問合せフォームから行うことが多いですが、電話でも問い合わせしています。
◆ ここでは問合せ手順、各社の対応や現状を記録致します。
◇ 電話問合せ手順
1: 製作・権利者に電話を掛ける
「 ◯◯という作品の問合せ窓口で間違いないですか 」 と確認をする
2: FC2ライブの画面を見ていただき
「 こちらの配信は許可しておりますか? 」 と1つだけ伺います
注意事項
A: :FC2ライブを知らない場合は「ストリーミング配信サービス」であることを伝える
例)ニコニコ生放送やツイキャス、ユーストリームをご存知ならそのようなサービスです。
B: 手元で一緒に配信を確認できるようなら確認してもらう
例)GoogleでFC2ライブと検索してください、表示されたらこの配信者が御社の作品を配信しており何時間何名が観ています。
C: 通話の録音と記録、また公開の可否を確認しておく (下記は全て音声記録有り)
D: 必要であれば著作権侵害申立ての方法を教える
例)ログインして該当配信の映像画面下3アイコンの一番右側の通報ボタンのリンクから侵害申立が可能です。
◇ 認知度・許諾確認スピード・今後の対応 3つを重要視して記録しました
NHK (0570-066-066 or 050-3786-5000) 回数3
→FC2ライブを知らない、それ以前にインターネットに詳しくない高齢者と思われるオペばかりです。
→許諾の確認のスピードは最も遅い(そもそもなぜ許諾が必要か、ストリーミング配信が何かを理解していない)
→対応、最も杜撰だと感じた会社です。上記の通り、インターネットを知らない 例)インターネッツネッツと言われます
→配信に利用許諾が必要であることを知らない
→総括:オペレーター、責任者共に高齢パートと思われます、放送したコンテンツを把握できていない(すぐに調べる術がない)、許諾が必要なことを知らないそして、許諾確認まで時間がかかるとのこと。(責任者Hさん 音声記録)
フジテレビ 回数2
→FC2ライブを知らないが手元で検索して表示・確認してくれました
→許諾の確認スピードは遅い。通報窓口を放送コンテンツ適正流通推進連絡会に絞っている事が原因と思われます。
→例外として、製作会社経由でフジテレビに通報をするという方法も可能でした。製作会社曰く 「 制作に関わった私共から直接連絡や(配信に対して)抗議することが可能です 」 とのこと。
→許諾していないとすぐに回答されましたが、手続き上フジテレビ窓口一本では配信停止に漕ぎ着けられないので上記。
→今後の対応:フジテレビの対応は好印象でしたが、対応自体は他力本願(製作元からの連絡や機関からの連絡で動く)だと私的に感じました。
TOKYO MX 回数2
→FC2ライブ自体を知らない、調べることもできないと回答。(恐らく後ろで調べていた感じ)
→許諾の確認スピードは遅い。自社の放送作品をすぐに調べることができない、そして此等のコンテンツ配信に許諾が必要なことを理解していない。
→ 「恐らく許諾していない」 と回答されておりましたが。自社(担当者自身)ではどこへ連絡したらいいか検討がつかない様子。
→今後の対応:電話対応がNHK同等、杜撰でした。恐らく派遣アルバイトでしょう、配信への対応はフジテレビと同等です、通報団体一本に絞っておりました、その他権利元や通報連絡先を具体的に把握をしていない。
トムス・エンタテインメント 回数1
→FC2ライブを知らないが手元で検索して表示・確認してくれました
→許諾の確認スピードは普通。恐らく私が問合せた 「ルパン三世」 に問題があったものと思われます。
→公開するか悩みましたが事実を記載します 「 某TVシリーズの権利はとても複雑で一社のみでは判断が難しい 」という旨を仰っておりました。ふるいテレビ作品や映画の権利管理の問題(孤児作品問題等)を最も身近で感じました。
→ですが、手元で確認された際に配信への嫌悪感を出しており、通報として預かっていただきましたので今後注視していただくことからも始めていただければと願います、そして電話対応が素晴らしい会社でした。
JCスタッフ 回数1
→FC2ライブを知らないが手元で検索して表示・確認してくれました
→許諾の確認スピードは早い。具体的には 「 配信について製作委員会のどこが管理しているか 」 を教えていただけました
→JCスタッフのWebページの問合せフォームは心もとない感じですが、電話での対応はとても丁寧しっかりとしておりました。
→対応者のお名前をいただき、その方からの紹介というカタチで直接権利元へ確認できました。
→その節はありがとうございました。今後も御社のご活躍を心から応援します。
NBC(ジェネオン・ユニバーサル) 回数1
→FC2ライブを知っていたが配信コンテンツについては知らなかった。
→まず私がメールで通報している中で最も頻度が高い会社がこちらです。多くの有名作品の委員会方式に参加しております。
→大手、実績のある会社ということで、こちらも丁寧な問合せを心がけて電話。
→許諾確認のスピード遅い。自社の作品を把握できていない、すぐに調べる術がない。
→配信等に許諾が必要なことを知らない。どこの部署が管理しているかもわからない(濁しておりました)が責任者はその管理者を知っている、そして責任者に確認して返事をするが時間は相応掛かるとのこと。
→対応者のSさん。録音、公開を許可していただきありがとうございました。録音しているのでお名前は言わなくていいと何度も伝えたのですが、SデスSデスと言ってくれまして、今度はSさんを指名したほうがよろしいのでしょうか。言えないことが多いのでしょうね、ごまかすのがうまくない担当者Sは素敵な方でしたありがとうございました。
ガスコインカンパニー 回数1
→ゲームセンターCXの製作会社です。FC2ライブを知らないが手元で検索して表示・確認してくれました
→許諾確認スピードは早い。CXを作ったのは私達だと言わんばかりに自社の製作作品を自信もっていらっしゃいました。
→まず、製作元ではあるが放送権利・配信許諾はフジテレビに全部もってかれているとのこと。
→こういう問合せは初めてだったっぽいです。
→フジテレビの通報フォームの実態をご存知なかったので、その場でみていただきました。
→具体的にはフジテレビの通報フォームは放送コンテンツ適正流通推進連絡会に絞っております
→上記機関からフジテレビに連絡がいっているかは不明、ですがガスコイン様には連絡はきていないとこと。
→今後はわかりませんが、憤慨しておられました。私が 「ではフジテレビに直接連絡します」 と言いましたが、 「いや、私達からも直接連絡して抗議します」 という強い何かを感じました。
バンダイビジュアル株式会社 回数1
→FC2ライブ自体を知らない、調べることもできないと回答。(恐らく後ろで調べていた感じ)
→とても多くの作品のDVDやBDを販売しております(こちらから作品検索可能)
→許諾確認のスピードは普通。対応しようとする姿勢や案内を行う姿勢が前向きだと感じました
→ただ電話では許諾の確認は行えません、問合せ一覧の下から二番目の通報専用フォームから連絡をしてください。
→パッケージ作品の配信規模、配信数のデータを一部説明。日本動画協会、ACCS、放送コンテンツ適正流通、出版社、アサツーディ・ケイ、全てに連絡をして御社にいきついたことを説明すると、深刻さを把握していただけた模様。今後の対応は注視していただけるものと感じ取れました。
集英社 回数1
→ 「迅速すぎるほど」 に映像作品の権利元をすぐ紹介及び案内してくれます。
→ただ、恐ろしく対応が悪いので心してご連絡・確認されたほうがいいです。
ACCS 回数2
→言わずと知れた不正コピー・違法アップロードの通報協会。
→FC2ライブのことはいやというほど周知している。
→専門的な話しなると一般オペから、責任者に電話を交代される、当然許諾の確認はこちら単体では行えませんが中継や代行してくれるという認識で。(詳細はWikipedia:ACCS等でどうぞ)
→印象としては 「 町工場のおっちゃん 」と言った感じの方が最後電話にでてくれます、親身に問合せに答えていただけます。
→FC2ライブの無許諾配信の通報、変わらずこちらACCSのフォームからで間違いありません。
とりあえず、許可を得た数社のみ列挙いたしました
(回答待ちの会社や機関、非公開が条件となったところがあります)
総括として4つ
1:やはりFC2ライブの知名度・実情の認識率が非常に低い
2:故に無断配信されていることを知らない
3:無許諾配信の通報手段が全体的にうまく機能していない
4:そして大きくはない製作元・販売元は違法配信に怒っておりました
2番については、通報を受けてはじめて確認・認識されていたといったほうが正しい。
3番については、たらい回しではなく最後の受け皿になるべき通報機関が現時点でその役割を果たしていないのだろうという認識。
そして特に4番目。私自身、考えさせられました。
ものすごく悲しい声や嫌悪感をだして電話口で回答してくださるものですから、なんだか泣けてきました。
なぜ、このように現場で一生懸命良い作品を作っている誠意ある方々の成果物を無断で雑に配信できるのか
私には理解できません、それと同時に絶対に許してはだめだろうという強い思いが芽生えました。
何度も繰り返しておりますが、配信者ですこしでも理解ある方は一度同じように許諾の問合せをしてみてください
作者や製作の方々が、その無断配信をみて1つの気持ちを抱く瞬間がそこにあります。
上に書いた事実を知り、私の手段に間違いがないことも確信しましたので配信以外にも行動していく予定です。
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