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とんかつQ&A「すごい本と愛」

Q.
 

結婚を考えている彼に、「結婚して子供育てて一緒に暮らし年老いていきたいね」なんて言われているのですが、同時に「愛しているかというとちょっと違う気がする。そもそも愛とは何なのかわからない」とも言われました。子を産み育て一緒に年老いていきたい、という事こそ愛だと思うのですが、彼は腑に落ちないようなのです。愛とは何なんでしょうか。


 


お名前:おかひじきさん




A



愛か……。愛ねえ……。毎日毎日誰もお客のこないお店で、自分で作ったミネラル麦茶飲みながら鼻くそをテーブルクロスに引っ付けてる豚野郎のおじさんにはなかなかどうして遠大すぎるテーマやけど、最近おじさんスゴい本を読んでね。芥川賞作家・平野啓一郎さんの書いた「私とは何か 『個人』から『分人』へ」っちゅうタイトルの新書なんやけど。
 
 
http://www.amazon.co.jp/dp/4062881721/
 
 
内容をざっくり言えば、「人間って実は『個人』じゃなくて、他者とのコミュニケーションごとに作られる『分人』の集まりなんっスよォ!」って考え方を説明している本なんやけど、これがまぁ凄くて凄くて、おじさん目からウロコが無量大数枚ぽろっぽろ落ちたんよ。ついでにおでこの吹き出物から「油塊(ゆかい)」のような芯も落ちた。それをこれから乾かしてクルトンみたくして、自家製シーザーサラダに入れようと思ってるとこ、ってその話はどうでもええんやけど。
 
 
とにかく人間というのはどんな場面でも変わらない不変不動の「自分」という存在を持っているわけじゃなく、学校で、職場で、親の前で、恋人の前で、Twitterで、2ちゃんねるのオカ板で、ソープランドの待合室で、それぞれ違った「分人」を使い分けながら生きており、その分人の「構成比率」によって「あなた」という存在は決定されている……ということが書いてあるんやけど、いやもうこれだけでちょっとスゴない? 「うわっ!おしっこ漏れた!」ってならない? 自分のキャラクターが接する他人ごとに違うっていうのは誰しも頷ける話やと思うけど、それを「分人」という個人とは違った単位で考えていいとは……!
 
 
で、平野さんはさらに、他者とのコミュニケーションごとに作られるその「分人」を、自分自身が好きになればなるほど、自己肯定感は増えていくっちゅうことも言うてはって、これがつまりあなたと彼氏の求める「愛」の在処にもなり得るって話をしとるんよね。要は「その人といる時の自分の分人」を、自分自身が好きかどうかってこと。愛とは、相手の存在が自分自身を愛させ、自分の存在が相手自身を愛させていること……っていうような話が、この本の138ページ辺りに書いとるから、後はAmazonでダッシュでポチッて二人で読んでみてね。おじさんに聞くよりも、この本買って読んだ方が早いから。おじさん、死んだはずの母豚(ぼとん)の腹から産み落とされた愛を知らん豚やから。
 
 
でも「その人といる時の自分のことが好きかどうか」って考え方はシンプルでええよね。おじさん昨日、何百人という小学4年生の子供さんが休み時間にたくさん遊んだあとの、MIKASAのソフトドッジボールを縁あって引き取ることになって、時折ハグしたりキスしたりしながら大切に大切にワックスのついた布で磨いとるんやけど、このボールに向き合っとる時の自分、かっこよすぎてホンマに最高の最高なんよね。なんかこう、ダンディズムと同時に父性もにじみ出てるっちゅうのか……愛に溢れてるってこういう状態をこそ言うんやなって自分でガッツリ分かるんよ。もう養子、養子にします。
 
 
 
おじさん、このドッヂボール養子にしまっシュ!!





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