強い組織を作る
上司の心得
部下の能力を最大限引き出し、強い組織を作るために必要な視点とは?
「入会から一ヵ月以上が経っていますが、今回は特別に全額返金いたします」
幹部社員に一度はそう言われたが、事情が変わった。
「実際に店に退会したいと電話すると、対処できないと突っぱねられ、その後、幹部社員は「やはり全額の返金は無理」と言い出したのです。いまでは娘の症状も落ち着きましたが、ライザップのことは早く忘れたい様子です。わたしたちは例のCMがテレビで流れると、さりげなくチャンネルを変えます」
若い小僧トレーナーに〈やんないとダメっすよ〉と言われた男性の場合だ。
「私は入会して一ヵ月以内に「退会手続きの書類を送ってくれ」と伝えた。が店舗のマネージャーは「一ヵ月を過ぎているので返金できない」と言うのです(中略)
そこでゴネたら地域を統括する責任者から電話がかかってきて、最後は本社の幹部らしき人が出てきたのですが、やはり「返金できない」の一点張り。そこで、ケンカする相手を間違えてんじゃない? とちょっと強く出たら、すぐに返金しますとなった。どうも相手を見て対応しているような感じでした」
人はコンプレックスが好きな生き物だ。私からすればもっと太ったほうが健康的に見えるような女性でも、まだ痩せたいと言い、不要としか思えないダイエットに勤しんでいる。それが不思議でならないのだが、だからライザップのようなビジネスが成り立ってもいるのだろう。
だが、痩せたい心理、格好良くなりたい心理につけ込むようなやり方は、好きになれない。それに、〈二ヵ月でこの身体〉が〈二ヵ月でヘルニア〉だったら洒落にもならない。
週刊新潮の質問に、ライザップはこう応えた。
『ご質問事項は、いずれもゲストのプライバシーに関わる事項であり回答致しかねますが、弊社としては、今後とも、ゲストの安全・健康を最優先として、最高の結果を出し続ける所存であることを申し添えます』
そして、直撃した瀬戸健社長も、数々の疑惑を否定したうえで、こう応えた。
「(前略)我々は、どこよりも結果を出すことにこだわっています」
たった二ヵ月で肉体を改造することがどれだけ身体に負担をかけ、危険なことなのか、どうやらこの社長はおわかりにならないらしい。やっぱり怖いぜライザップ。
ライザップは六月一八日、会社の承認規定を撤廃し、入会から三〇日以内であれば全額を返金する旨を発表した。
参考記事:毎日新聞:5月18日・19日・6月19日付
週刊新潮:6月18日・25日号
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