「スキニージーンズ」に注意、筋肉や神経に障害のおそれ

TBS系（JNN） 6月25日(木)0時19分配信

　体にぴったりとフィットしたシルエットが特徴のスキニージーンズ。女性を中心に人気を集めていますが、健康に悪影響を及ぼすという指摘が上がっています。オーストラリアの医師たちが、筋肉や神経に障害が出るおそれがあるとする論文を発表しました。

　足を細く長く見せたい。そんな私たちの心をとらえ、定番の人気ファッションとなった細身のスキニージーンズ。

　「好きです。よく履きます。きつい方が（脚の）ラインが細く見える」（大学生）
　「このくらいピチピチしているやつが好き。週３ぐらい、下はこんな感じ」（大学生）

　ところが、スキニージーンズを履いて、しゃがんだ姿勢をとり続けると、筋肉や神経に障害が起きるおそれがあるとする論文をオーストラリアの医師たちが発表したのです。

　論文では、３５歳のオーストラリア人女性の例を紹介。スキニージーンズを履いて長時間しゃがんで作業をした後、足の感覚がなくなり、病院に搬送されました。彼女のふくらはぎは腫れ上がり、ジーンズを切らないと脱げなかったほどで、歩けるようになるまで４日かかったと言います。

　「彼女はしゃがんでいる間に、筋肉が損傷して腫れてたんです」（女性を知る南オーストラリア大学の医師）

　論文では、長時間の圧迫によって神経が損傷するなどしたと説明しています。

　この発表に、海外のスキニー愛用者たちは・・・

　「着心地はよくないけど、見た目がいいから履いているの」（オーストラリアの女性）
　「みんなルックスを重視するから履き続けると思う」（イギリスの女性）

　美脚と健康、どちらも手に入れたい渋谷の女性たちは・・・

　「筋肉や神経に傷害が起きる可能性がある」（記者）
　「きつい。スキニーの方がスタイルがよく見えるかなと思って」（女性）
　「確かにしびれる。きつい。（危ないといわれても）履く」（女性）

　「関節を曲げたときに、表面的に圧迫することになるので、血流が阻害されて血液循環が悪くなっていく。筋肉本来の働きが低下するので、痛みやしびれの症状が出る可能性」（カイロプラクティック理学士 檜垣暁子さん）

　体を締めつける衣服は注意も必要。健康を損ねる危険性を避け、上手におしゃれを楽しみたい。（24日23:15）