「いえ、クルマを磨いているだけですぅ」
残念ながら言葉が通じないので確認できなかったが、きっとこう言ったに違いない。
おヘソをばっちり出した短いTシャツに際どいホットパンツ。よく見ると、手にはブラシとスプレータイプの車用クリーナー。明らかに不自然だ。一眼レフカメラを向けると、きっちり決めポーズをとってくれた。ありがとうございます。
2015年4月に中国・上海で開催された上海モーターショー、その開幕から3日目のことだった。仕事なので新車や自動車メーカーの最新ネタを探して果てしなく広い会場を歩いていたのだが、報道関係者向けに用意された初日・2日目の「プレスデー」は何だか体が重かった。原因は分かっていた。会場にコンパニオンのお姉様がいないのだ。
「いやー、上海すごかったよ」。前回の上海モーターショーを取材した日経テクノロジーオンラインのK編集長が発したいつかの言葉(関連記事)。何度も頭の中でリフレイン、そして「話が違う」とひとりごちる。今年のショーでは、肌を大胆に露出したコンパニオンの起用が禁止されたとの悲報は事前に把握していた。それでも淡い期待をカバンに詰めて上海に飛んだのに。
先に公開したコンパニオン戦線の異状を伝える記事でも、「“中国のモーターショーらしい”攻めたコンパニオンの姿はほとんど見られなかった」と書いた。だが、この一文で重要なのは「ほとんど」という部分だ。
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日時:2015年7月21日(火)〜22(水) 10:00〜17:00
会場:ソラシティカンファレンスセンター(東京・御茶ノ水)
主催:日経Automotive/日経ビジネス