もうすっかり梅雨が明けたんじゃないかと思うほどの陽気で、段々と食べ歩きもつらくなってきました。
いくら店内に冷房が効いているとはいえ、温かい料理を食べるのはどうなんだろうと毎年思うけど、思うだけ。
最寄り駅は東新宿駅になるでしょうか、2012/11/15オープンですので既に二年半ほど歌舞伎町の東の端で営業されている貴太郎新宿本店@歌舞伎町二丁目(ホームページ)。
店先に色々と張り出されていますが、とりあえず店内に入ると、まっすぐ奥に8席と手前に1席のカウンターのみ、券売機を探しましたが見つけられず、お冷のコップも見つけられず、空いている席に座ってからオーダーします。
メニューは本場福岡博多ラーメンのコーちゃん650円、自家製香味ラード香るへーちゃん800円の2種類、九州味噌使用のメニューが各々50円増しで用意されています。
ランチタイム(開店から17時まで)はトッピングが2品まで特価となり、角煮250円が150円、半チャーシュー150円が100円、替え玉100円が50円、ネギ、キクラゲ、味玉、海苔は無料となります。
卓上にはすりごま、ラーメンタレ、ホワイトペッパー、柚子コショー、バリ辛高菜、紅生姜、色々な説明書きを読みながらラーメンの出来上がりを待ちます。
と、説明書きを読み切らない内にコーちゃん650円、博多ラーメンにしてはトッピング多めの麺相です。
スープは脂(ラード)で味をごまかしていない純豚骨スープ、僅かなざらつきや程々の粘度が「本物」であることを主張していますが、本物であることと美味しいことと売れる(繁盛する)ことに相関関係はありません。
個人的にはとても美味しいスープだと感じましたが、果たして、この地の人がこの味を求めているかは別の話かもしれません。
極細麺は製麺所不明、固めでお願いしましたが「普通」と感じる茹で具合、スープとの相性も中々だと思います。
チャーシューは大ぶりで柔らかくて二枚、細切りキクラゲ、わけぎ、この手のラーメンに刺さっていると違和感がある板海苔。
スルッと食べてしまってご馳走様でした。
ご飯を付けているお客さんもいましたけど、飲んでいるお客さんもいまいした。
歌舞伎町の奥のホテル街に営業されている○宿めんてんてん(まるじゅくめんてんてん)@歌舞伎町二丁目、「○宿」とは宿を丸で囲む囲み文字です。
2013/4/22にオープンされたラーメン屋さんと言うよりラーメンダイニングで、飲み物としてビール、ハイボール、サワー、一合売りの日本酒、3000円台のフルボトルワイン、料理は小籠包などの蒸し料理、餃子などの焼き料理、パーコーなどの揚げ料理が揃っています。
って、記事を書くときに改めてお店の情報を調べたら、ラーメン好きの知り合いがラ飲みに使っているじゃないですか。
営業時間が11:30-翌5:00までなので「朝まで営業していて使い勝手がいい」と評価されているネット情報を散見しますが、そんな朝方にこの地まで歩いてきてラーメンを食べるお客さんがいるとはとても思えません。
場所柄を考えると全席テーブルでも良さそうですが、店内はカウンター9席、4人掛けテーブルが3卓、全体的にゆったりしています。
入口入って左側に券売機が用意されてはいますが、着席してからの口頭オーダー、後会計されているお客さんもいらっしゃいました。
メニューは醤油ラーメン、醤油つけ麺のみで、パーコーのトッピングがウリの様、食券を店員さんに渡すと、「大盛り無料サービス」「太麺か細麺か」を確認されます。
卓上は辛子高菜、おろしニンニク、辣油、酢、醤油、ホワイトペッパー、辛子、白胡麻。
そんなに待たされることなく、とんがらラーメン800円、太麺でお願いしました。
丼の中央に刻み玉ねぎが盛られているのですが、一欠けもこぼれていない高い調理技術、盛り付けも味玉、茹で小松菜、チャーシューと一直線で斬新的です。
「とんがら」とは「とん」が「豚骨」、「がら」が「鶏がら」、つまり豚骨と鶏ガラをじっくりと炊いたスープ、、、大抵のラーメン屋ではそうしているような。
厨房には大きな圧力釜が見え、ギュッと旨味を絞り出した美味しいスープ、濃厚ではないのに旨味がぐっときます。
麺はしっかりした太麺で、最後の方は固さが目立ったので菅野製麺かな(未確認)、急に気温が高くなった陽気であっても、茹であがりのタイミングはずれていません。
スルッと食べてしまってご馳走様でした。
昔はラーメン好きが集まると始めっから最後まで、ずっとラーメンの話しばかりしたものですが、今はラーメンの話はさわりだけ、という飲み会ばかり。
色々な話をするのはとても楽しいけど、やっぱり私はラーメンが好きでラーメンの話をしたい。
「暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう」ですか、自身でそういう話しができる友達との飲み会を企画すればいい。
ということで、某ラーメンサイトの中の人と、某メルマガのキュレーターの人に声を掛け、やきとんまーちゃんにて、今夜は御徒町で三人お疲れ様会。
こういう飲み会ではオンナは要らない、ガツンとビールジョッキをぶつけた音を合図に、ラーメンの話、スタートしました。
三人だからと言って一人が話して二人が聞くとは限らず、二人が話して一人が聞く場面もあり。
ラーメン好き、というか食べ歩き好きは情報好きで、人によっては情報優先で本末転倒な人もいます。
新規開店情報、限定メニュー情報、店員さんの話、製麺所の話、などなど、(そんなことはないのに)自分しか知らないと思い込んでいる情報、(思い込みも甚だしい)みんなが知っていると思っていた情報、情報、情報。
私ももちろん情報好きで、情報好きなのでギブ&テイクだと思っていて、教えてくれたことに対して同じだけ返したい。
三人とも「全国区」なので、話しが都内や神奈川だけにとどまらないのがさらに楽しい。
大阪とか博多とか、北海道とか、ああ、ラーメンの話ってどうしてこんなにも楽しいのか。
まあ、ラーメンを作っているのは人間なので、どうしても人間の話しにもなるし。
お店も混みあってきて、そろそろ時間ということで退店。
まあ、お店の繁盛ぶりも分かるし、多くのお客さんに楽しんでもらいたいという営業方針も十分理解できるので、明らかにこちら側のミス。
また飲みに来ます、ご馳走様でした。
前回は営業時間に間に合わずに涙を飲んだ辛いつけ麺専門店カラツケグレ御徒町店@仲御徒町(台東区台東)、今夜は無事に入店できました。
店先にメニュー写真が大きく張り出されていて、分かりやすくなりした。
ややテンション高めで店内に入って券売機に向かいますが、どんなにテンションが高めでも他のお客さんの邪魔にならないように券売機の前にたむろったりせずに、一人ずつ順番に券売機に向かってしまいます。
一緒に飲んだ二人は「初訪問」「あまり辛さに強くない」とのことでレギュラーメニューを小辛で、私は「三度目の訪問」「辛いのが好き」なので、夏季限定メニューを大辛で。
調理に時間がかかるようで、一人遅れて配膳された冷し納豆辛そば980円、写真でしか見たことがありませんでしたが、これは美味しそうです。
置かれた丼から、先ず肉味噌ラー油の魅力的な香りがググッと立ち昇ってきて、写真を撮るのももどかしい。
もやしナムルと肉味噌ラー油を混ぜるようにして少し食べ、続けて麺を手繰るとスープが冷たいこともあって辛さをそんなに感じません。
牛骨出汁の旨味に豚足の甘みが加わったスープがとても美味しく、お酒が入っていて味に対して鈍感になるかと思ったけど、美味しいものは美味しい。
浅草開化楼の太麺が実に美味しく、個人的にはスープに絡みつくような食感が好みなので、次回はダメ元で柔らかめをお願いしてみたい。
で、何が美味しいかっていうと、大切りされた九条ネギ。
聞けば契約農家から直接仕入れているとのことで、他店ではあり得ないほどたっぶりと乗せられていて、辛いスープを隠し味的に甘味で支え、食感も素晴らしい。
一体どうやってこんなラーメン、考えたんだろうか。
最後に豆腐を崩し、スープと共に美味しくいただき、スルッと食べてしまってご馳走様でした。
食べ終わると店内、店外にお客さんが並んでいるほどの繁盛振りで、お気に入りのお店が認知されて流行るのはとても嬉しいです。