「iPhone 6」発売、中国人バイヤー殺到 「25万円までなら出す」

「iPhone 6/6 Plus」を入手した顧客第1号の「ブッチさん」(左)と、女優の神田沙也加(Sayaka Kanda)さん(2014年9月19日)〔AFPBB News

  投資情報誌の米バロンズや、アップルの情報に詳しい米アップルインサイダーによると、iPhoneの現行モデルである「iPhone 6」と「同6 Plus」は発売から9カ月経過したにもかかわらず、その人気はいまだ衰えないという。 

中古価格が依然高値で推移

 これらの記事によると、アップル製品の市場動向に詳しい米投資会社パイファー・ジャフリーのジーン・マンスター氏が、両モデルの中古価格を調べたところ、依然高い水準で推移していることが分かった。

 マンスター氏は、iPhoneの売り上げの大半を占める米国と中国で、それぞれの中古価格を調査した。

 それによると、米国ではiPhone 6と同6 Plusが発売されてから9カ月たつが、現在の中古価格はともに新品小売価格の72%だった。これに対し、前モデルの「iPhone 5s」「同5c」の発売から9カ月後の、新品価格に対する中古価格比率は、それぞれ60%と48%だった。

高価格端末市場で引き続きシェア拡大

 一方中国では、iPhone 6/6 Plusが発売されてから8カ月がたっている。その現在の中古価格比率はともに73%。これに対しiPhone 5s/同5cの同じ期間経過後の中古価格比率はそれぞれ65%と53%だった。

 「中古価格から推測することは、完全な科学的分析とは言えないが、iPhone 6/同6 Plusに対する需要が依然堅調であることを示している」と同氏は述べ、iPhoneは高価格スマートフォン市場で引き続きシェアを伸ばす、と予測している。

 同氏は、米国ではイーベイ(eBay)、中国ではアリババグループ(阿里巴巴集団)のタオバオ(淘宝網)で取引されるiPhoneの価格を調査した。