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初の国産ジェット哨戒機P1の機内を初公開 厚木基地で海自
海上自衛隊は25日、神奈川県の厚木基地で、初の国産ジェット哨戒機P1の機内を報道陣に初めて公開した。来年3月末までに運用試験を終了し、来年4月から本格運用が可能になる予定。
公開された機体の操縦席はデジタル化により複数の画面が並んでいた。全長約38メートルの機体の中ほどに新たに搭載された潜水艦探知用ソナーを落とす装置があり、ソナーの情報を分析する装置が操縦席の後ろに設置されていた。隊員は「これまで以上に操縦しやすくなった」と話した。
海自によると、P1は現行のP3Cに比べ巡航高度と速度が約1.3倍、航続距離が8千キロで約1.2倍。積乱雲より上空を飛べるため気象の影響を受けにくく、より早く目的の上空に到着できる。平成25年3月から厚木基地に順次配備され、現在は10機ある。一部は今年4月から、運用試験と並行して領海の警戒監視任務に就いている。