あなたこそ、在日日本人ですよね？ - 韓日ハーフの私が、日本史を一刀両断！

私たちは週１のペースで
在日参政権を求めるビラ配りの活動を続けています。


私たちが駅の近くで、在日の参政権を求めるビラ配りをしていると、
色んな日本人に出会うんですね。


ビラを受け取ってすぐに読む人。
受け取ったビラをカバンにしまう人。
ビラを受け取らない人。
私たちの視界にあるゴミ箱に平気でビラを捨てる人。


私たちの視界にあるゴミ箱にビラを捨てられると、
正直言って傷つきます・・・

「私たちは一体何のために頑張ってるんだろう・・・？」
そう落ち込むことがあります。



ビラを読まずにすぐカバンにしまう人の大部分は、
おそらくビラを読む気が無いのだと感じています。


ビラ配りもある程度の年月を経験すると、
受け取ったビラの扱い方で
その人の考えが分かるようになるんですよ(^_^；)



ただ、ビラをすぐにカバンにしまうのは、
その人の優しさなんですね。

私たちの視界の中にあるゴミ箱に捨てるのは気の毒だと思って、
多分、気を使っているんですね(・_・)


その人と私とで、選挙権に関する意見が違っていることは残念だけど、
そのような日本人の「察しと思いやりの文化」に対しては、

「私たちの目の前でゴミ箱に捨てることの出来ない、優しい日本人なんだろうな〜」とは思うんです。



そんな優しい日本人だからこそ、
私たちは選挙権を諦めきれないんですね。

根気強くがんばれば、
優しい人はきっと分かってくれると思うから。



でも、数は少ないのですが、
中にはビラ配りを妨害したり、私に議論をふっかけてくる日本人もいるんですね(^_^；)


これは、そんな時のお話です。


日本人「在日に選挙権なんていらないでしょう」
私　　「それなら、あなたは選挙権がいらないんですね？」
日本人「え？何を言ってるんだ？」
私　　「あなたは日本在住の日本人でしょう？つまり、在日日本人ですよね？」
日本人「いや、だから日本は日本人の国であって」
私　　「在日に選挙権が不要なら、在日日本人にも不要ですね」
日本人「・・・」



日本人は何も言い返すことが出来ず、
ディベートは私の一本勝ちだった訳ですが、
日本人の論理の矛盾はまさにここでした。


日本に住んでる韓国人を在日韓国人と呼び、
日本に住んでる中国人を在日中国人と呼ぶ日本人。


でも、自分自身が在日日本人であることは
全く意識して無かった訳ですね。

その人は、自らのことを「日本人」と呼称するのみでした。



これはとても不思議な気がします。

自分たち日本人だけを例外的地位に置く感覚が
その日本人の心の中にあって、

それは自分たちだけが特別なのだと言う、無意識の差別意識なんですね。



その日本人は、
自らの心の奥底にある差別意識に気付いたからこそ、

私に対して何も言い返せなくなったのだと思いました。


実際、私たちが自分のことを「在日」と自称するのは
違和感が無いのですが、

日本人に「在日」と言われると違和感があるんですね。


「あなたこそ在日日本人ですよね？」
と言いたくなってしまう。


日本人が使う「在日」と言う言葉には、
まるで居候扱いのようなニュアンスがある訳です。


自らの深層心理に気付き、改めることの出来る日本人と、
気付くことも出来ず、
改めることも出来ない日本人がいるのだと思います。



映画の『ロッキー４』のラストに、とても印象的なセリフがありました。

「最初は観客の自分に対する敵意に戸惑い、自分も観客を憎んだ。
　しかし戦いの末に互いに気持ちが変わっていった。
　つまり俺たちは誰でも変われるはずなんだ！」


あなたは変われる日本人ですか？
それとも、変われない日本人ですか？