人を生かす
人を生かす組織。そんな組織は、強い組織だと思います。
チームで協力する組織ができると、成果も出やすいでしょう。
『人を生かす』稲盛和夫
そんな組織を作りたいと考える方は、本書を読んでみると良いですね。
稲盛和夫氏が、盛和塾という経営者向けの私塾で経営者からの質問に答えている本です。
経営者の方であれば、きっと人のことで悩んでいることでしょうから、参考になる本ですね。
本書の内容については読んでもらうとして、この中にリーダーの役割10カ条というものがあります。
リーダーの話なので、経営者ではなくとも参考になります。
リーダーの役割10カ条
1 事業の目的・意義を明確にし、部下に指し示すこと
2 具体的な目標を掲げ、部下を巻き込みながら計画を立てる
3 強烈な願望を心に抱き続ける
4 誰にも負けない努力をする
5 強い意志を持つ
6 立派な人格を持つ
7 どんな困難に遭遇しようとも、決してあきらめない
8 部下に愛情をもって接する
9 部下をモチベートし続ける
10 常に創造的でなければならない
4の誰にも負けない努力をするや7の決してあきらめないなど、実際に実行するにはハードルが高いこともありますが、言っていること自体はむずかしいことではないでしょう。
詳しく知りたい方は本書を読んでみてください。
チームとして目的・目標を実現する
リーダーは、一人ひとりをまとめて、目的・目標を実現する。
こういうことを行う人ということです。
そのためには、上のような10個のことを心がけてできるようにする。
リーダー、とくに経営者には、そういうことが求められるということですし、これらができるようになると、チームが目的・目標に向かって団結して協力できるようになるということです。
これは、リーダーの話ですが、メンバーであっても、協力することで目標を達成するということでは同じです。周りのメンバーに上記のようなことを行う。そうすることで、目標を達成しやすくなるはずです。
従業員をやる気にさせる
部下をモチベートし続けるが、この10カ条の9にあります。人をやる気にさせる。これはなかなかむずかしいでしょう。自分のやる気でさえ、あやしかったりする人にとってはなおさらです。
こちらの、『従業員をやる気にさせる7つのカギ』も参考にすると良いと思います。
とくに仕事の意義を説くというのが大切だということです。目的や意義がわかれば、動こうと思うでしょう。しかし、意外と仕事の意義や目的は伝えていなかったりします。
だから、なぜ、なんのためにこの仕事をするのかを伝える。そういうことも経営者やリーダーには求められるということです。
人が活きている組織
周りと協力して、目標・目的の達成に動いている組織やチーム。
そういう組織は強いでしょう。
メンバーの力がかけ算になって、動ける。
逆に、足の引っ張り合いになってしまうというのも、組織にはよくある話です。
どうしても、自分の思いどおりにしたいというのがあると、まとまらない。
そんなチームや組織にならないように、チームメンバーで協力できるようにする。その考え方や方法を、本書では書かれています。
人が組織の中で活きている組織。そんな組織を作りたいと考える経営者やリーダーの方が読まれると参考になるはずです。読んでみてください。