▲上野の居酒屋「鳥園」
高田馬場の「レッドロック」を筆頭に、ここ最近、ローストビーフ丼業界がかまびすしい。
パーティーやバイキングで1切れ2切れ食べるのが常識だったローストビーフを、丼メシに仕立てあげ、たらふく食べるのがブームなのだ。
そんな業界にキラ星のごとく誕生したのが、上野の「鳥園」である。居酒屋として営業する鳥園だが、フードメニューも豊富で昼から夕方にかけてはご飯だけを食べにくる客も多い。
ローストビーフ丼はその大きさによって「高尾山」「筑波山」「富士山」と3つの山の名がついている。もちろん一番デカいのが富士山で、総重量1キロにも及ぶ国宝級のボリュームだ。
学生時代は吐き気を催すまで食い続けたものだが、齢30を超え「食いたいものをおいしく食える分だけ食う」と宗旨替えしたので、ここは無理せず、筑波山を攻めることにした。
▲左:高尾山(890円)、右:筑波山(1,000円)
とはいえ、筑波山もたいそう立派な山景だ。
高尾山と比べると、その標高の高さ、裾野の広がりぶりは一目瞭然である。
ピンク色が鮮やかなローストビーフがこんもり山盛り。山頂には冠雪よろしくおろし大根が乗っている。
肉のカーテンをめくってみると……
その内側にはサイコロ状のかわいい小肉ちゃんたちがスタンバイしている。
量こそ多いものの、お肉もソースもさっぱりしていて、さらさら食べてあっという間に完食してしまった。これなら富士山でもイケるかもしれない。このさっぱり加減、そうめん、冷やし中華に匹敵する夏料理と言えるだろう。
▲豚丼大(890円)
後日再訪して、豚丼も食べてみた。並、中、大、特大の4サイズ。
大を注文したところ、これまた肉のボリュームが半端じゃない。ブタはブタでも「落し蓋」といった感じで表面を覆い尽くし、米が微塵も見えていない。
ローストビーフとはうってかわって、味つけは濃い目のみそ味。ホイコーローに似た濃厚な味つけで、これはこれでご飯が進む。
さっぱり気分の胃の塩梅でも、濃いのがガツンと欲しい時でも「鳥園」はオールラウンドに対応してくれる。
お店の情報
作者:松澤茂信(まつざわしげのぶ)
東京別視点ガイド編集長。
るるぶとか東京ウォーカーが積極的に載せないようなとこばっかし巡ってます。
そういう人生です。けっこー楽しいです。
(編集:編集プロダクション studio woofoo by GMO)
東京別視点ガイド:http://www.another-tokyo.com/
Twitter:https://twitter.com/matsuzawa_s